誤解しないでください。
相手が自分を疑っている場合に使う決まり文句。
映画にもよく出てくる。
“get me”(私を受け取る)+ “wrong”(誤解)で、
直訳は「私を誤解して受け取る」。
“Don’t”(=Do not)を頭につけて否定。
「私を誤解して受け取らないでください」
で「誤解しないでください」。
語気によっては「誤解するなよ」や「誤解だ」。
“Don’t” を文頭に置くと、口頭・文面問わず、
強く否定することになる。
◆ より具体的には、次の流れで派生した。
“get” の語源は、古ノルド語「手に入れる」(geta)。
ここでは 他動詞 “get” で、
「手に入れる」→「受け取る」→「聞き取る」→「理解する」
この「理解する」は、他動詞 “understand” と同義。
次と同じ用法である。
・ I get it. (分かったよ)
・ I don’t get the joke. (その冗談が理解できない)
“Don’t get me wrong” ならば、
「間違って受け取る」→「間違って理解する」→「誤解する」
日本語でも「誤解する」「勘違いする」を「間違って受け取る」
とも言うので、それほど難しくないだろう。
◆ 対面で言う場合がほとんどなので、
主語「私を」を略す方が日本語としては自然。
状況の深刻さを特に問わない。
「誤解しないでください」と同等。
自己防衛に有効なので、ぜひ身につけよう。
【類似表現】
“Don’t take me wrong.”
(誤解しないでください。)