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I got carried away.

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調子に乗ってしまった

自分が調子に乗ってしまったことを表現するなら、
“I got carried away” がよい。
「調子こいてしまったよ」と事後に自嘲する場面などで使う。

“carried away” について、日本の英和辞書には
「無我夢中になる」と記載されていることが多い。
< 無我夢中=我を忘れるほど、ある物事に熱中すること(広辞苑 第六版)>
実際の “carried away” は、「周囲の迷惑を顧みずに」
という意味合いを多分に含む。

「はしゃぎ過ぎた」「浮かれた」「図に乗った」「つけあがった」
とも換言でき、よい意味での「熱中」に使われることは比較的少ない。
少なくとも、表題のように主語が “I” の場合、「反省」要素が強いのが一般的。
だから、「無我夢中になる」という和訳は、マイナーと考える方が適切だろう。

“carry” は、名詞・他動詞・自動詞がある。
他動詞が最頻出で、非常に多義。
基本的意味は「運ぶ」。

“carried away” の原形 “carry away” の基本的意味は、
「運び去る」「持ち去る」。
受け身 “carried away” になると、
「(水などに)押し流される」「我を忘れる」が基本的意味。
「調子に乗る」はこの用法で、基本そのものである。

流され、いい気になり、自制心が吹っ飛んだ状態。
後から考えると、恥ずかしくなるほど有頂天になり、自分に酔っていた。
誰にでも経験があるだろう。

“I got carried away and forgot to say thank you.”
(調子に乗ってしまい、お礼を言うのを忘れてしまった。)
“I got carried away and broke my arm.”
(はしゃぎ過ぎて、腕を骨折した。)
“I got carried away by the success.”
(その成功により、調子に乗ってしまった。)
“I got carried away by the present and failed to see him off.”
(そのプレゼントにはしゃいでしまい、彼を見送らなかった。)
“I got carried away and touched her breasts.”
(調子に乗り過ぎて、彼女の胸に触れてしまった。)

【関連表現】
“Get carried away ”
https://mickeyweb.info/archives/687
(調子に乗る、夢中になる)

 

 

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