を~の手柄にする、褒める、評価する
“credit” には、名詞と他動詞があり、
いずれも非常に多義。
日本人には分かりにくい英単語のひとつである。
基本的意味は「信用」で、ポジティブな印象。
クレジットカードの「クレジット」。
–
語源は、ラテン語 “creditum”(他人に任せたもの)。
名詞「信用」、他動詞「信じる」が基本的意味で、
実はここから派生した意味がほとんど。
“Give – credit for” の “credit” は、
不可算名詞「賞賛」。
「信用」がある → 「賞賛」に値する
この流れで、名詞 “credit” には
「賞賛」「功績」
とさらにポジティブな意味が加わる。
「-」には、目的格を入れる。
具体的な名前(John など)または人称代名詞。
me / you / him / her / us / them / it
通常は人間だが、例えば “the company”
(その会社)や “the book”(その本)
などもありうる。
- 他動詞 “give“(~に与える)
- 目的格(人名または人称代名詞など)
- 不可算名詞 “credit“(賞賛)
- 原因の前置詞 “for“(~のために)
“give X credit for A” なら、
「Aの件で、Xに賞賛を与える」が直訳。
こなれた言い方にして、「AをXの手柄にする」。
換言すると、
「AのことでXを褒める」
「Aの件でXをたてる」
「AのことでXを評価する」
なお、”give credit for” に似た表現で、
“give credit to” がある。
“to” の場合、上述の「褒める」「評価する」
に加えて「信じる」。
“give credit to B” なら、
「Bを褒める(評価する)」または「Bを信じる」。
なんだか分かりにくい。
褒めているのか、信じているのか(to)、
はっきりしない。
どこか日本人の思考にそぐわない。
だが日常的に多用され、映画にも出てくるので、
多く接して慣れることが近道だと考える。
- “Give Mary credit for her kindness.”
(メリーの親切心を褒めてあげて。)
– - “She deserves credit for her accomplishment.”
(彼女の功績は高く評価するべきだ。)
– - “I want to give John credit for helping them out.”
(彼らを支援したジョンを賞賛したいと思います。)
– - “I must give her credit for her diligence.”
(彼女の勤勉さを評価せざる得ない。)
– - “He gave her credit for the success.”
(この成功を彼は彼女のおかげとした。)
– - “We want to give credit to you.”
(あなたを信じたい。)
(あなたを評価したい。)
– - “He gave credit to his staff.”
(彼はスタッフたちを信じた。)
(彼はスタッフたちを賞賛した。)