手頃な
<自分に相応である>状況全般に使える。
【発音】 əfˈɔɚdəbl
–
日常的には、入手したい製品・サービスの
値段に対して用いる場合が多い。
価格の検討時に、口頭でも文面でも多用される。
ニュースなどの時事にも欠かせない。
–
◆ “affordable” かどうかは、客観的な価格
のみならず、当人の経済力などを勘案して
判断される。
つまり、予算的に手が届く必要がある。
–
たとえ、セールで大幅値引きされていても、必ずしも
“affordable” ではない場合もあるということ。
あくまでも、<当人の現状にふさわしいか>
で判断される点がポイントである。
「安い」「高い」よりあいまいな意味合いだが、
それゆえに「お手頃」同様、ある種の品が伴う。
てごろ【手頃】
2. 自分に相応であること
(広辞苑 第六版)
◆ 初学者が使いがちな “cheap”(安い、安っぽい)
に比べて、上品なばかりでない。
本人側の事情を考慮する点でも好ましい。
好印象で便利にもかかわらず、日本の学校
で学ぶ機会は少ないので、ここで取り上げたい。
–
◆ “affordable” には、形容詞と名詞がある。
ほとんどが形容詞で、名詞用法はまれで、
専門用語として使われる。
- 形容詞「手頃な」「購入しやすい」
「(困難を)余裕で乗り越えられる」
※ 自分の能力相応ゆえ「余裕で乗り越えられる」に
– - 名詞「手頃な価格で入手できるもの」
※ 複数形 “affordables” が通例
- 他動詞 “afford”
- 接尾辞 “able”(~できる)
◆ “afford” は、他動詞のみ。
【発音】 əfˈɔɚd
語源は、古英語の「進める」(geforthian)。
経済的・精神的・時間的に余裕がある
ことを広く表す動詞。
そこから「提供できる」も意味するようになった。
反意語は、
接頭辞 “un”(~ない、無・非) を加えた
“unaffordable“。
名詞は不可算名詞の
“affordability“(購入能力、値ごろ感)。
副詞は、
“affordably“(手頃価格の)
“afford”、”affordable”、”affordability”、”affordably”
いずれも多義でなく、共通イメージは「余裕がある」。
前向きでポジティブな単語で、貧相な感じを与えにくい。
–
◆ 形容詞 “affordable” の使い方は難しくない。
–
ご自分でも活用できるようにするとよい。
- “Buy a new car at an affordable price.”
(新車を手頃な値段で買う。)
– - “I need affordable childcare services.”
(手頃な料金の育児サービスを必要としている。)
– - “I can’t afford to lose my family.”
(家族を失うわけにはいかない。)
– - –“Affordable childcare is out of reach for many people.”
(手頃な保育所は多くの人たちの手に届かないもの。)
– - “I found an affordable solution.”
(手頃な解決策を見つけた。)
– - “Let’s make education affordable for everyone.”
(誰もが教育を受けられるようにしましょう。)
– - “We are looking for something affordable.”
(お手頃なものを探しています。)
–
- “I’m looking for affordable WordPress backups.”
(お手頃価格のワードプレスのバックアップを探している。)