現実的になる、本気になる
“real” には、名詞・形容詞・副詞がある。
語源は、ラテン語「実物」(res)。
名詞以外は多義でなく、本義の「現実」に共通
する意味がほとんど。
基本的意味は、
– 名詞「現実」「実態」
– 形容詞「本当の」「本気の」「現実の」
– 副詞「本当に」「まったく」
2000年以降、「~のリアル」
「リアルな~」「リアルの~」
という書名や見出しが目を引く。
これらは、「~の現実」「現実の~」
「生々しい~」という意味。
“get real” の “get” は、
自動詞「~(の状態)になる」。
「リアルになる」だから「現実的になる」。
“Get real. ” の2語で完結する場合は、
「現実的になれ」。
相手がほら話を真面目そうに語る場合、
「ふざけるな」。
“get real about – ” と続く場合は、
「~について現実的になる」。
なお、”get real” の後に、
名詞が続く場合の “real” は、
その名詞を飾る「現実的な」
「本物の」を意味する形容詞。
この場合の “get” は他動詞「得る」。
(例:”get real help”)、
本稿の対象外である。
“Let’s get real.”
(現実的になろうよ。)
“I have to get real about my job.”
(自分の仕事について本気にならねば。)
“She is getting real about her marriage.”
(結婚について現実的になっている。)
【類似表現】
“Be realistic.”
(現実的になれ。)
“for real”
https://mickeyweb.info/archives/8558
(本当に、本気で)
“real quick”
https://mickeyweb.info/archives/11382
(今すぐに、ささっと)