サイトアイコン プロ翻訳者の単語帳

Hit home

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 3 minutes

胸に染みる、 ぐさりとくる

良くも悪くも、 ずっしり胸にこたえる様子。

深く感じ入り、 揺さぶられる心境を描写。

口頭・文面不問で使われる。

◆  ” hit ” には、名詞・他動詞・自動詞がある。

【発音】  hít  (1音節)

語源は、 古ノルド語「 偶然に出会う 」( hitta )。

いずれの品詞もかなり多義であり、 俗語も多い。

<激しい動き> が共通点  で、 語源に忠実である。


◆  基本的意味は、

自他動詞の意味は、ほぼ同じ。

野球の 「 ヒット 」は、 ” hit ” のイメージそのもの。

表題 ” hit home ” では、 他動詞「 打撃を与える 」。

【活用形】  hit – hits – hit – hit – hitting

◆  ” home ” は、 名詞・形容詞・副詞・他動詞・自動詞がそろう。

【発音】  hóum  (1音声)

語源は、 古英語「 村落 」( ham )。

「 ヒット 」同様、 カタカナ語で定着済みのため、イメージしやすい。

基本的意味は、


◆  ” hit home ”  の  “home ” は、 名詞と誤解されることが多い。

  正しくは、副詞   

上の基本的意味に加えて、

■  副詞  home


深く 」 「 ぐさりと 」 「 狙った場所に

よって、”hit home” の直訳は、

心臓をえぐる苦しみ

 

ぐさり

 

ーー
◆  次の例文をご覧いただきたい。

  • “The bomb struck home.”
    (爆弾が命中した。)
  • The danger really came home to me.”
    (危険が本当に身に染みた。)
  • “The last line drove home the point.”
    (最後の一文は核心を突いている。)
  • “He struck a nail home with his hammer.”
    “He drove a nail home with his hammer.”

    (彼は金づちで釘を深く打ち込んだ。)

    ぐさり


4文いずれも、基礎単語で構成されている。

しかし、

◇  “home” = 名詞「家」「家庭」「自国」

として考えると、正しく読み取れない。  

 

 副詞  home

深く 」「 ぐさりと 」「 狙った場所に


この副詞に伴う主な動詞には、 他動詞 ” hit ” の他に、

同じく他動詞come  と  strike  がある。

【発音】  kʌ́m  (1音節)
【発音】  stráik  (1音節)  ←  【注】  カタカナ発音では 「5音節」

過去形は、それぞれ
” hit “(不変)、 ” came “、 ” struck “。

【活用形】  hits – hit – hit – hitting
【活用形】  comes – came – come – coming
【活用形】  strikes – struck – struck – striking

熟語の意味合いから、 どれも 過去形 ( past tense ) が多用される印象。

” home ” 直後の前置詞は、” to “、” for “、” with ” 。

用いる動詞によって異なる。


◆  ” hit home ” は、 3つの中で最も身近で、

分かりやすいため表題に置いた。

頻出には至らないが、 時たま見聞きする。

その場で ぴんと 把握できるように慣れてしまおう。

 

 

 

 

 

モバイルバージョンを終了