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Hit home

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胸に染みる、ぐさりとくる

良くも悪くも、ずっしり胸にこたえる様子。

深く感じ入り、揺さぶられる心境を描写。

口頭・文面不問で使われる。

◆  “hit” には、名詞・他動詞・自動詞がある。

【発音】  hít  (1音節)

語源は、古ノルド語「偶然に出会う」(hitta)。

いずれの品詞もかなり多義であり、俗語も多い。

<激しい動き>が共通点 で、語源に忠実である。

基本的意味は、

自他動詞の意味は、ほぼ同じ。
野球の「ヒット」は、”hit” のイメージそのもの。

表題 “hit home” では、他動詞「打撃を与える」。

【活用形】  hit – hits – hit – hit – hitting

◆  “home” は、名詞・形容詞・副詞・他動詞・自動詞がそろう。

【発音】  hóum  (1音声)

語源は、古英語「村落」(ham)。

「ヒット」同様、カタカナ語で定着済みのため、イメージしやすい。

基本的意味は、


◆  “hit home” の “home” は、名詞と誤解されることが多い。

  正しくは、副詞   

上の基本的意味に加えて、

■  副詞  home


深く」「ぐさりと」「狙った場所に

よって、”hit home” の直訳は、

心臓をえぐる苦しみ

 

ぐさり

 

ーー
◆  次の例文をご覧いただきたい。

  • “The bomb struck home.”
    (爆弾が命中した。)
  • The danger really came home to me.”
    (危険が本当に身に染みた。)
  • “The last line drove home the point.”
    (最後の一文は核心を突いている。)
  • “He struck a nail home with his hammer.”
    “He drove a nail home with his hammer.”

    (彼は金づちで釘を深く打ち込んだ。)

    ぐさり

4文いずれも、基礎単語で構成されている。

しかし、

◇  “home” = 名詞「家」「家庭」「自国」
として考えると、正しく読み取れない。  

 

 副詞  home

深く」「ぐさりと」「狙った場所に

この副詞に伴う主な動詞には、他動詞 “hit” の他に、
同じく他動詞comestrike がある。

【発音】  kʌ́m  (1音節)
【発音】  stráik  (1音節)  ←  【注】  カタカナ発音では 「5音節」

過去形は、それぞれ
“hit”(不変)、”came”、”struck”。

【活用形】  hits – hit – hit – hitting
【活用形】  comes – came – come – coming
【活用形】  strikes – struck – struck – striking

熟語の意味合いから、どれも過去形が多用される印象。

“home” 直後の前置詞は、”to“、”for“、”with” 。

用いる動詞によって異なる。

◆  “hit home” は、3つの中で最も身近で、
分かりやすいため、表題に置いた。

頻出には至らないが、時たま見聞きする。

その場でぴんと把握できるように、
3つとも慣れてしまおう。

“The book hit home with me.”
(その本は、私の胸をぐさりと刺した。)

“The reality of war finally hit home.”
(戦争の現実が、ようやく胸を突いた。)

“Your words really hit home.”
(あなたの言葉は、本当に胸にずきんときた。)

“He fainted as her words hit home.”
(彼女の痛烈な言葉を浴び、彼は失神した。)

“The sadness struck home with me.”
(悲しみが心に染みた。)

“Her message struck me home.”
(彼女のメッセージに感動した。)

“His story came home to my heart.”
(彼女の話は胸にずきんときた。)

“Her kindness came home to me.”
(彼女の優しさをつくづくありがたく思った。)

 

 

 

 

 

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