( 怖がらなくていいから ) こっちにおいで。
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■ ” bite ” は、 名詞・他動詞・自動詞で、「 噛みつく 」 こと。
【発音】 báit (1音節)
ここでは他動詞 ( transitive verb )
語源は、 古英語 「 歯で切る 」 ( bītan )。
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■ ” won’t ” は、 意志未来の助動詞 ” will ” に、
否定の副詞 ” not ” を加えた ” will not ” の省略形。
「 ~ しない 」という 強めの< 意思 > を示す。
【発音】 wóunt (1音節)
こう勢いよく宣言する感じ。
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絶対 ~ しません!
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★ 意図は 「 私の近くに いらっしゃい ! 」★
「 おいで ! 」 と呼び寄せること
◆ 直訳は、
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私は あなたに 噛みつきません
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大丈夫だから
◆ 一人称 ” I ” ではなく、
三人称の主格 ” he “、” she “、 ” they “、 ” it ” ならば、
彼・彼女・彼ら・それは、 あなたに 噛みつきません
He / She / They / It won’t bite you.
「 ( なんにもされないから )そんなに心配しなくても、大丈夫。 」
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挑戦を前にして、気を揉む相手を励まし、安心感を与えようとしている。
「 大丈夫だから、やってみ 」 と背中を押す際に使う。
やや茶化しているので、 比較的親しい相手に対する言い回し。
中性( neuter )の人称代名詞( personal pronoun )” it ” でもよい。
例えば、 食わず嫌いの友人に、 味見してもらうために、
- ” Don’t worry. It won’t bite you. Try it. ”
( 食べてみな。) ( 試してみな。)
ここでの人称代名詞 ” it ” は、 無生物の飲食物。
基本表現で換言すると、 助言・提案の ” Why don’t you – ? ” で、
- “ Why don’t you try it ? “
こちらにも似通う。
- Give it a try.
- Give it a shot.
◆ 幼い子どもに対する、本来の用途の方が目立つ印象。
一般的に、子どもは「 怖い 」と感じる対象に近寄らない。
マナーよりも本能優先なので、 失礼もお構いなしだ。
子どもに露骨に遠ざけられた大人は、立つ瀬がない。
だから、” I won’t bite you. ” と自虐的に場を和らげたりする。
< 怖くなんかないんだから、私は … >
本来は、ジョーク的文句だが、どこか哀しみの響きが伴う。