引き継ぎ、引き継ぐ
異動に伴う仕事の引き継ぎは、組織で働く人にとって定期行事。
「引き継ぎ(名詞)」「引き継ぐ(動詞)」は英語でどう表現するのか。
和英辞書を引くといろいろ出てくるが、
「仕事の引き継ぎ」の意味では、めったに使われない表現
も含まれているようだ。
◆ 組織内で実際に見聞きしたもの(頻度順)
1)【名詞】turnover(または turn-over)【句動詞】turn over
2)【名詞】takeover(または take-over)【句動詞】take over
3)【名詞】handoff(または hand-off)【句動詞】hand off
4)【名詞】handover(または hand-over)【句動詞】hand over
※ 後任者へ「伝える」の “pass down” も多用される
上記4つに共通することは、どれも句動詞(phrasal verb)及び
ダッシュでつなげた複合名詞(compound noun)であること。
「引き継ぎ」「引き継ぐ」の用途では、文法上の使い方もほぼ共通する。
日本語の「引き継ぎ」は、ごく一般的な表現と考えられるが、
英語の場合、業界や組織によって言い方は異なるかもしれない。
その中でも、”turnover” は大多数の業界で通じると考えたので、
表題にした。
“Turn over” =
to give someone the right to own something, or
to make someone responsible for dealing with something.
(ロングマン、LDOCE6)
- “I am turning over with Mr. Smith.”
(私はスミスさんに引き継ぎます。) - “I am preparing for turnover.”
(引き継ぎの準備をしています。) - “I want a smooth turnover.”
(円滑な引き継ぎを希望します。) - “She congratulated the team before
turning the podium over to the Captain.”
(キャプテンに演壇を引き渡す前に、
彼女はチームを祝福した。) - He is taking over my place.
(彼は私の後任者です。) - She is my replacement.
(彼女は私の後任者です。)
英語を使う組織に属している場合、
「引き継ぎ」をどう表現しているか
チェックしてみよう。
【類似表現】
“fill in for –”
https://mickeyweb.info/archives/6085
(~の代役を務める)
【関連表現】※ 人事関係
“short-staffed”
https://mickeyweb.info/archives/11925
(人手不足の)
“shakeup”
https://mickeyweb.info/archives/12795
(大変革、大改造)