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Go viral

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急速に広まる、拡散する

インターネット時代を象徴する表現。

この10年ほどで(2006年頃~)
年中見かけるようになった。

過去形 “went viral” で使用されることが多い。(後述)
 –

◆ “viral” は形容詞のみの単語で、「ウイルスに関する」「ウイルス性の

【発音】  ˈvaɪ.rəl

  • virus”  名詞(可算・不可算)のみで「ウイルス」
  • al”  接尾辞(suffix)で「~に関する」

“virus”(ウイルス) の語源は、ラテン語 “virus”(毒、粘液)。

古代ギリシアのヒポクラテス(前460頃~前375頃)が使っている。

近代に入り、医学上の「ウイルス」(ビールス)に用いられた。

さらに、コンピュータ時代を迎え、「コンピュータウイルス」
(他のコンピュータに悪さをするプログラム)をも意味するようになった。

医学上のウイルスは、可算と不可算を兼ねるが、
コンピュータのウイルスは、可算名詞のみ。
 –

◆ 一方、英単語としての “viral” は、1937年が初出。

電子顕微鏡でウイルスが可視化できるようになった頃より、
「ウイルスに関する」「ウイルス性の」の意味で使われ始めた。

通信手段が急激に発展したインターネット時代になると、
“viral” はウイルスのように感染的に広まる
として、一般社会に普及し始めた。

 

 

情報拡散の様子をウイルスの感染に例えて分かりやすく、かつ語感よし。
人々に受け入れられるのが早かった。

本来の「ウイルスのように感染的に広まる」という意味に加え、

SNSなどによる情報が、広く拡散する

“go viral” は「急速に広まる」

  • 自動詞 “go“(〜になる)
  • 形容詞 “viral“(ウイルスのように感染的に広まる)

本来、インターネット内の情報拡散を中心に
使用されていたが、今やネット世界を飛び出して、
一般化している感がある。

日本でも、「バイラル」で普通に通じる社会がある。

“virus” と “viral” は、「毒」「ウイルス」「汚染」の成り立ち
からして、ネガティブ満載で、イメージは非常に悪かった。

だが最近では「急速に広まる」の意味が一般化してきたため、
マイナスイメージは薄れつつある。

結果的に、

一般使用の “go viral” は、中立的な印象

現在形「急速に広まる」よりも、事後的に
「急速に広まった」と報道される方が多い。

そのため、先述の通り、

  過去形 “went viral” が目立つ  

和訳時は、「急速に広まった」後の現象を反映させ、
「大きな話題になった」などと意訳することもある。

 

 

 

 

 

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