ごゆっくりどうぞ。
直訳は 「 あなたの時間をかけて」。
「 急がなくてもいいですよ 」
と 相手を気遣う言葉
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状況によっては、
「 きちんと時間をかけて、丁寧にやってね 」
と圧力をかける意図を伴うこともある。
ビジネスでも、前者で使われることが多い。
相手を安心させるのが趣旨で、これが原則。
後者の用法は例外的。
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◆ ” take ” には、自動詞・他動詞・名詞がある。
ここでは他動詞「~を取る」。
“take” の最も基本的用法である。
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「時間を取る」は “take – time” で、
日本語同様である。
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◆ ” your ” は、人称代名詞の所有格「あなたの」。
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◆ “ time ” には、名詞・形容詞・他動詞・自動詞 がある。
【発音】 táim (1音節)
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語源は、 古英語 「 時 」「 時間 」( tīma )。
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圧倒的に使われるのは名詞 ( noun )。
不可算 ( countable ) と 可算 ( uncountable )を兼ねる。
基本的知識は、 以下の通り。
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◇ 「 時 」は、 個数として数えられないので、
無冠詞の 「 不可算名詞 」 が基本。
この場合でも、「 この時間 ・ あの時間 」 など
「 区別 」する場合は、 可算名詞。
何時何分、 何月何日など 「 出来事 」 の時間
を示す場合も、 「 可算名詞 」 が原則。
次の差異が分かるだろうか。
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Do you have time ?
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( 今、お時間ありますか ? )
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Do you have the time ?
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( 今、何時でしょうか ? )–
現在の時刻 ( current time ) を他者に尋ねる英語表現として、” What time is it ? “ と学校では学んだりするが、
これは実は相当ぶしつけな尋ね方。
「 今、何時 ? 」 同然の響き。
露骨でむき出しゆえ、 いきなり聞かれた側は不快かも。
赤の他人やさほど親しくない人に時間を聞くには、 先述の
” Do you have the time ? ” ( 今、何時でしょうか ? )
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名詞 “ time ” については、 いかなる辞書を調べても、
不可算が優先 されている( uncountable noun )。
よって、 「 ” time ” の基本は不可算名詞 」 と覚える。
” Take your time.” においても、不可算名詞。
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【関連表現】
“Take time off”
https://mickeyweb.info/archives/6640
(休みをとる)
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◆ “Take your time.” は、基本的に思いやりの言葉。
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時間との兼ね合いを考慮しつつも、焦燥感をにじませる
相手に対して、優しい眼差しで用いるとよい。
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【類似表現】
“No rush.”
https://mickeyweb.info/archives/128
(急ぎません。)