第六感、直感
名詞 “gut” の基本的意味は「内臓」。
平たく言えば、「腹(ハラ)」。
転じて、「中心部」「重要部分」。
“gut” には、可算名詞と不可算名詞がある。
全体としての「内臓」を表す場合、複数扱いが常の
複数名詞 “guts”。
「中心部」「重要部分」も同様。
一方で「腸管」や「腹(ハラ)」を表す場合は、
可算名詞となる。
“gut feeling” は、「ハラの気持ち」から、
「第六感」または「直感」。
「第六感」=
身体にそなわった感覚器官を超えて、ものを直感
する感覚。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚以外の、
するどく物事の本質をつかむ心の働き。
直感、勘。霊感。インスピレーション。虫のしらせ。
「直感」=
説明や証明をまたないで、直ちに物事の真相を心で
感じること。直観。
(精選版 日本国語大辞典)
※ 視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚が「五感」で、
それを感覚器官で把握するはたらきが知覚
「第六感」「直感」の “gut” は、不可算名詞。
“feeling”(気持ち)が可算名詞なので、
単数形なら “a gut feeling”。
複数形なら “gut feelings“。
両方で使われるが、主語が単数(1人)なら
単数形が多めで、不定冠詞の “a”。
◆「直感」は、的中することも少なくない。
ただ、根拠に乏しいため、言い方を間違えると
理性を疑われる。
そこで、定着している言葉が “gut feeling”。
同義 “instinct” や “intuition” に比べ、
口語的(informal)でソフトに聞こえる。
“gut feeling” =
informal: a reaction or feeling that
you are sure is right, although you
cannot give a reason for it.
(ロングマン、LDOCE6)
※ informal = 口語体
- “Don’t ignore your gut feelings.”
(自分の直感を無視するな。) - “I have a gut feeling that she is dying.”
(彼女が死にかけているという予感があるのです。)
後者は、次のように言い換えられる。
- “My gut tells me that she is dying.”
ちなみに、「ガッツがある」
(”got guts” “have guts” “have the guts”)
は、「ハラが据っている」から「根性がある」。
【類似表現】
“the six sense”、”a six sense”
(第六感)
“I have a bad feeling about – ”
https://mickeyweb.info/archives/4273
(~について、悪い予感がする。)
“in the back of my head”
https://mickeyweb.info/archives/20290
(頭では)