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On a scale of 1 to 10

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1から 10の 10段階で

測定可能(measurable)にすることは、
目標設定の原則。

よく知られた法則がこちら。

SMARTの法則

客観的に測定できるようにするため、
実務では数値化を追求する。

  1. Specific(具体的)
  2. Measurable(測定可能)
  3. Agreed upon(納得済み)
  4. Realistic(現実的)
  5. Timely(期限あり)

表題は、人間の判断力を要する場合によく使う。

“scale” には、名詞・他動詞・自動詞がある。
語源は、ラテン語「はしご」「階段」(scālae)。

【発音】  skeɪl

どの品詞も多義だが、一定の単位をイメージさせる
意味合い中心なのが、語源を彷彿させる。

表題に関係する基本的意味は、

– 名詞「目盛り」「定規
– 他動詞「~を測る
– 自動詞「~の重さ・寸法がある

ここでは、可算名詞「目盛り」

だから直訳は「1から10の目盛りで」。
ほぼそのままである。

この用途では、冠詞は “a” であり、
“the” は使わない。

また10段階だから “10” なのであり、
5段階なら “on a scale of 1 to 5“。

とアラビア数字とダッシュを用いることが多い。

この方が見やすく実用的であるからだろう。

◆ 併用する主な動詞

  • evaluate(評価する)
  • grade(格付けする)
  • judge(評価する)
  • rank(ランク付けする)
  • rate(評価する)

※ 「10段階」に作用するため、「評価」を意味する動詞中心

他人の主観に基づき数値化されることに、
反発を感じる人も少なくない。

例えば、人事評価における「勤務態度」や「意欲」。

だが、何らかの指標がないと、かえって不公平になったりする。
組織運営の難しさであり、永遠の課題だろう。

数字で可視化することには利点も多い。

例えば、性質的に本人しか分からない状態(痛みなど)
の情報を、他者に伝達することが可能となる(例文参照)。

ビジネスに限らず、プライベートでも
幅広く応用できる表現である。

 

【類似表現】

“On a count of three.”
https://mickeyweb.info/archives/1345
(1、2の3でいきます。)

 

 

 

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