- Reunite = 再会する・させる
- Reunion = 同窓会
事件などに巻き込まれ、長期に渡って離れ離れになった
家族の再会を報じるニュースによく出てくるのが、
“reunite”。
感動的なシーンを飾る常套語にもかかわらず、
多くの英和辞書では軽めの扱いなのが不思議だ。
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◆ 接頭辞 “re”(再び)+ 動詞 “unite”(結合する)
で「再結合する」→「再会する・させる」。
“unite” には、他動詞と自動詞があり、
基本的意味は、どちらも「結合する」。
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◆ “uni” は、連結形及び接頭辞で「1つ」の意。
「連結形」(combining form)は、独立した単語
から生じるが、「接頭辞」(prefix)は単独使用
できない点で異なる。
“well-established” にて詳説している。
“uni” の場合、両方の解釈が存在する。
「連結形」ランダムハウス英和大辞典 第2版
「接頭辞」ジーニアス英和大辞典、リーダーズ・プラス
◆ “reunite” にも、他動詞と自動詞がある。
基本的意味は、
– 他動詞「再会させる」「再結成させる」
– 自動詞「再会する」「再結成する」
“reunite“
to come together again or to bring people,
parts of an organization, political party,
or country together again.
(ロングマン、LDOCE6)
【発音】 rìːjuːnáit
◆ ニュースでは他動詞で使われることが多い。
他動詞の場合は、受動態が通例。
関係の前置詞 “with”(~と) を伴う、
“reunite with – “(~と再会させる)
のパターンが目立つ。
◇ 他動詞
- “She was reunited with her kids.”
(彼女は子どもたちと再会した。)
– - “The soldiers were finally reunited with
their families.”
(兵士たちはやっと家族と再会した。)
– - “I am at last reunited with my estranged son.”
(私はついに疎遠だった息子と再会している。)
◇ 自動詞
- “We are working hard to reunite this family. ”
(この家族を再会させるため、我々も努めています。)
– - “The group needs to reunite for the tour.”
(グループはツアーに向けて再結成する必要がある。)
– - “The members reunited for his birthday.”
(メンバーは彼の誕生日のために再会した。)
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◆ “reunite” のように、他動詞・自動詞の意味がほぼ重なる場合、
和訳時にその区別を考慮する必要性はそう高くない。
それより、分かりやすい和文を優先するのが一般的。
これが、実務翻訳(産業翻訳)の考え方。
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◆ “reunite” に直接関連するのが、名詞 “reunion”。
「同窓会」と言ったら “reunion”。
【発音】 ˌriːˈjuː.njən
これまた頻出なので、一緒に覚えてしまおう。
接頭辞 “re”(再び)+ 名詞 “union”(結合)
で「再結合」。
“union” も “reunion” も名詞しかない。
いずれも可算と不可算を兼ねるが、基本は可算名詞。
- “a family reunion”
(家族の集まり)
※ 感謝祭などに一族が集まること
– - “class reunion”
(同窓会)(クラス会)
– - “a reunion of the Class of ’90”
(1990年度卒業生の同窓会)
– - “reunion tour”
(再結成ツアー)
グループサウンズの再結成ライブなど
【類似表現】
- “gathering” ※ 可算名詞
(会合、集会)
– “family gathering”(家族の集まり)
※ “family reunion” とほぼ同義
– “social gathering”(親睦会)
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【発音】 ˈɡæð.ɚ.ɪŋ