どれくらい前に~、いつ頃
ごく日常的な表現。
便利なのだが、日本の学校教育で学ぶ
機会は、ほとんどないだろう。
“how” なので、疑問文が多めだが、
そうでない用法も普通にある(後述)。
直訳はほぼそのままで、
“how long” (どのくらいの長さ)+
“ago”(前)。
「どれくらい前に」と英語で問う場合、
非ネイティブは “When” =「いつ」
と言い換えることが多い。
「いつ」(起点)が分かれば、
「どれくらい前」かは計算できる。
したがって、大抵は “When” で用足りる。
「どれくらい前」と単刀直入に知りたければ、
“How long ago” の表現を覚えておこう。
和訳時は「いつ」と意訳することが多い。
「-」には、聞きたい内容を入れる。
すなわち「どれくらい前に○○した?」
の○○である。
基本的には、”How long ago ? ”
の3語で完結しない。
この点は、”To what extent ? ” と異なる。
◆ もし会話中に、○○の部分の英語表現に
困ったら、代名詞 “that” や “it” を用いる。
“How long ago was that ? ”
“How long ago was it ? ”
(それはどれくらい前のことですか?)
文脈上、”that” や “it” が何を指すか
相手は分かるはず。
日常場面で英語に困った時には、
代名詞 “it” “this” “that” や
ジェスチャー、図示を総動員
して乗り切ろう。
大抵どうにかなる。
疑問形 “How long ago” に対する答え方は、
“When” の場合と共通するのが一般的。
ただ、”When” と異なり、質問の段階で
既に副詞 “ago” が出ているため、文脈上誤解の
可能性が低ければ、“ago” を省略
して回答することも少なくない。
- “How long ago did you finish school?”
“Five years ago.” / “Five years.”
(どれくらい前に、学校を終えられましたか?)
(5年前です。)
– - “How long ago did you go see him?”
“About a week ago.” / “About a week.”
(どれくらい前に、彼に会いに行かれましたか?)
(およそ1週間前です。)
– - “How long ago did she participate in the event? ”
“A year ago.”
(いつ頃、彼女はそのイベントに参加されたのですか?)
(1年前です。)
◆ 疑問文以外の用法
- “I don’t know how long ago she passed away.”
(どれくらい前に彼女が亡くなったか知りません。)
– - “He couldn’t remember how long ago he did this.”
(彼はどれくらい前にこれをしたか思い出せなかった。)
– - “I wonder how long ago he took this picture.”
(彼はいつ頃この写真を撮ったのだろうか。)
【関連表現】
“To what extent”
https://mickeyweb.info/archives/8867
(どの程度まで、どこまで)