Passed away
2024/04/10
亡くなりました
「 死亡する 」は ” die “。
語源は、 古ノルド語 「 死ぬ 」( deyja )。
【発音】 dai
【音節】 die (1音節)
「 死亡した 」は、その過去・過去分詞形 ” died ” 。
【発音】 daɪd
【音節】 died (1音節)
【活用形】 die – dies – died – died – dying
日本の学校教育ではこのように学ぶのが常である。
実際の大人の会話中の「 死亡した 」は、
” died ” の代わりに、次の2つが好まれる。
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-
passed away
-
passed ※ away なし
–
「 死にました 」 と 「 亡くなりました 」 との違いに似ている。
” died ” が、 直接的な「 死にました 」。
特定の死を指す場合、 名詞形は ” the passing “。
【発音】 pǽsiŋ
【音節】 pass-ing (2音節)
所有格を用いると、 例えば、
- his passing
- my mother’s passing
- the CEO’s passing
- Mr. X’s passing
いずれも 婉曲表現 である。
婉曲 ( えんきょく ) とは、 直接的で無作法な露骨さを避け、
感情をむき出しにせず、 穏やかに柔らかく遠回しに表現すること。
【参照】 ” Could you update me on – ? “
- “We regret her passing.”
(彼女の死を悼みます。)
– - “We are deeply saddened by Ms. X’s passing today.”
(Xさんが本日逝去され、 深く悲しんでおります。)
– - “I’m deeply distressed by the passing of my son Leo.”
(息子のレオが世を去り、 とても苦しんでいます。)
– - “They gathered to mourn the passing of her father.”
(彼女の父親の死を弔うため、彼らは集まった。)
– - “We stand together in mourning the passing of X.”
( 私たち皆がXの死を悼みます。)
– - “Jane confirmed her son’s sad passing.”
(ジェーンは、息子の悲しい死を認めた。)
– - “He was devastated by her passing.”
(彼は彼女の死に打ちのめされた。)
ー - “I was devastated to hear the news of Mr. X’s passing. ”
(X氏の訃に接し、打ちのめされた。)
– - “I learned of her passing while traveling.”
(旅行中に彼女の訃を知りました。)
– - “I was shocked by the unexpected passing of Mary.”
(予期せぬメアリーの死にショックを受けた。)
– - ” King Charles III Makes Statement on Queen Elizabeth II’s Passing ”
( 国王チャールズ3世、エリザベス女王2世の死去について声明発表 )
※ 2022年9月8日付 ニュース見出し ( 後述 )
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◆ 助動詞 ” may ” は、 ここでは 「 祈願 」 の用法で、
「 願わくば ~ ならんことを 」。
【参照】 ” hopefully ”
『 研究社 新英和大辞典 第6版 』 によれば、 この使い方は、
「 きわめて形式張っていて現在ではめったに用いられない 」。
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『 研究社 新英和大辞典 第6版 』
研究社、2002年刊 ( ロゴヴィスタ アプリ版 )
… ” may 1 ” の語釈より
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※ 下線は引用者
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もちろん、 推量と不確実の ” may ” の方が、 はるかに頻出。
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” rest in peace “
- said to express the hope that someone’s
spirit has found peace after death.- Abbreviation RIP often written on a gravestone.
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( CALD4、 ケンブリッジ )【発音】 ˌɑːr aɪ ˈpiː
–
- ” RIP to all.”
( 全員のご冥福を祈ります。)
( 皆様、安らかに。)
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” all ” は、 ここでは代名詞 ( pronoun ) → ” All rise. “
具体的には、 不定代名詞 ( an indefinite pronoun )。
–
◆ ” pass ” の語源は、 ラテン語「 歩み 」( passus )。
【発音】 pǽs
【音節】 pass (1音節)
–
基本的意味は「 通過する 」。
” pass ” には、 自動詞・他動詞・名詞がある。
これらの品詞すべてが多義で、
しかも日常的に多用される意味が多い。
守備範囲が非常に広い単語である。
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◆ 日本でも馴染み深い 「 パス 」。
–
英語でもそのままの意味で使われているものがほとんど。
–
- 試験に パス する pass the exam
- 機会を パス する pass the chance
- ボールを パス する pass the ball
- 通行証の パス a gate pass
–
” pass away ” の ” pass ” は、 自動詞「 消え去る 」。
副詞 ” away “( あちらへ ) を加えて、「 あちらへ消え去る 」。
自動詞( intransitive verb )の句動詞( phrasal verb )なので、
句自動詞( intransitive phrasal verb )。
転じて、” die ” の 婉曲表現「 亡くなる 」。
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ー
◆ 死の性質上、 過去形 ” passed ” で使われる場合が目立つ。
“ died ” ( die の過去・過去分詞形 )
≒ “ passed away ” ( 句自動詞 )
→ ” passed “ ( 自動詞 ) 1語でも使える。
- “He passed from natural causes.”
(彼は老衰で亡くなりました。)
–
- “My mom passed away last night. ”
(母が昨夜亡くなりました。)
– - “Steve passed away on October 5, 2011
at the age of 56 in California, USA.”
(2011年10月5日に、スティーブは56歳で、
米国カリフォルニアにて亡くなりました。)
– - “He passed away of natural causes
surrounded by his family.”
(彼女は家族の見守る中、老衰で亡くなりました。)
※ ” natural cause ” = 事故・犯罪でない自然な死因
– - “She passed away at the age of 80.”
(彼女は80歳で亡くなりました。)
– - “She passed away following a two-year battle with breast cancer.”
(2年間、乳がんと闘い、彼女は亡くなった。)
– - “She sadly passed away on October 1. ”
(悲しいことですが、彼女は10月1日に亡くなりました。)
– - “He tragically passed away after being shot in 2021.”
(彼は2021年に撃たれ、悲劇的な死を遂げた。)
– - “He passed away in 2016.”
(彼は2016年に亡くなりました。)
– - “I want you to get the word out that he passed away.”
(彼が亡くなったことをあなたに周知してもらいたい。)
– - “I don’t know how long ago she passed away.”
(彼女がどれくらい前に亡くなったか知りません。)
– - “She passed away following a series of illnesses.”
(彼女はいろんな病気を患った後に亡くなった。)
– - “He passed away in his sleep due to a seizure.”
(彼は睡眠中に発作を起こして亡くなりました。)
– - ” My teacher passed away peacefully in her sleep
Saturday night at her home.”
(先生は、土曜日の夜、ご自宅で睡眠中に安らかに
亡くなりました。)
– - “She passed away before she got the recognition.”
(評価される前に彼女は亡くなった。)
– - “Queen Elizabeth II Has Passed Away at 96”
( エリザベス2世、96歳で死去 )
https://www.instyle.com/celebrity/queen-elizabeth/queen-elizabeth-ii-obituary
2022年9月8日付 ↓
–
◆ 以下、 「 Gmail 」 で作る単語帳 より再掲。
2022年9月、 歴史の転換点。–
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▲▲ 再掲終わり ▲▲
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–
→ 別稿 「 自分の世界 」 が広がる英語 で、 登録方法・登録先を明記した。
–
◆ 最後に、“ died ”( 死亡した )の婉曲表現のうち、
多用される4つを挙げる。
–
< 動詞「 死亡した 」 >
- passed away ※ 句自動詞
口頭・文面とも、最も一般的な「 他界した 」
– - passed ※ 1 に準じる
自他動詞があるが、「 死ぬ 」 は自動詞–
–
- gone ※ “ go ” の過去分詞の形容詞的用法
口頭中心で「逝ってしまった」
– - deceased ※ 主に法律用語
動詞「 死亡した 」・ 形容詞「 亡き 」 ・ 名詞「 故人 」
–
その他のフレーズは、” final resting place ” にてご案内した。
弔辞( condolence、 eulogy )は、
“ He is in a better place now. ” で事細かに取り上げた。
–
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『 ジーニアス英和大辞典 』
大修館書店、2001年刊 ( ロゴヴィスタ アプリ版 )
… “ die 1 ” の語法より
<大修館書店HP>
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【「 死 」関連表現 】
- “ with regret ”
https://mickeyweb.info/archives/318
( 残念ですが )
– - “ declared dead ”
- “ Pronounced dead ”
https://mickeyweb.info/archives/1636
( 死亡宣告された、 死亡した )
– - “ Confirmed dead ”
https://mickeyweb.info/archives/2131
( 1. 死亡が確認された 2. 確認された死者 )
– - “ took his / her own life ”
https://mickeyweb.info/archives/4466
( 自殺した )
– - “ do away with oneself ”
https://mickeyweb.info/archives/15503
( 自殺する )
– - “ a moment of silence ”
https://mickeyweb.info/archives/3513
( 黙祷 )
– - “ My prayers are with – . ”
- “ My thoughts and prayers are with – . ”
https://mickeyweb.info/archives/3471
( ~ のために心からお祈りいたします。)
– - “ He is in a better place now. ”
https://mickeyweb.info/archives/24805
( 今はもっと快適な場所にいます。)
– - “ the beyond ”
https://mickeyweb.info/archives/29487
( あの世 )
– - “ final resting place ”
https://mickeyweb.info/archives/28844
( 墓、 埋葬地 )
– - “ terminally ill ”
https://mickeyweb.info/archives/29801
( 末期症状の )
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【 元長官の死去を伝える大統領の声明 】 ※ 米ホワイトハウス
” A Proclamation on the Death of Madeleine Korbel Albright ”
( マデレーン・オルブライトの死去を伝える声明 )
2022年3月23日付
→ 米大統領が、法令に基づき半旗掲揚の命令をしている。
オルブライトは、 米国初の女性国務長官( 1937-2022 )。