いつでも歓迎します。
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直訳は 「 私のドアは常に開いています 」。
なんだか、 不用心で物騒な感じがするが、 そうではない。
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◆ 趣旨は、 歓迎の意 を表明すること。
◇ いつでも ( 相談等に ) お越しください
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こうした思いやりが込められている。
主に、 人の上に立つ役職やアドバイスする立場の人物・組織が使う。
職場 に個室を有する身分が目立つ印象。
文字通り 「 私のドアは ~ 」 ということになる。
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いつでも いらっしゃい!
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◆ 人称代名詞の所有格 ” my “( 私の ~ ) は、単数の1人称。
組織・部門など、 使い手が複数となる場合は、
複数の1人称 ” our “( 私たちの ~ ) となる。
したがって、
” Our door is always open. “
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直訳は 「 私たちのドアは常に開いています 」。
” door ” の語源は、 古英語「 扉 」( duru )。
【発音】 dɔr (1音節)
◆ 抽象的な意味合い の 「 ドア 」 なので、 複数の扉
が存在しても、 この用法なら単数形 ” door ” が一般的。
和訳の言い回しを例示すると、
- 弊社はいつでも歓迎します。
- 弊社にいつでもお越しください。
- 弊社にお気軽にご相談ください。
- 当部門にいつでもご相談ください。
- 当部門にお気軽にお問い合わせください。
「 いつでもどうぞ 」 の趣旨は共通する。
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◇ 「 人称代名詞 」の解説は、 こちらが秀逸 ↓
——ちょいデブ親父の英文法 「 人称代名詞 」
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◆ トップマネジメントのスピーチ和訳を担当すると、
かなりの頻度で出てくる常套句。
では、 実際にドアは常に開いているかと言えば、
それは人それぞれである。
そもそも、「 いつでも歓迎 」 など、 通常ありえない。
直属上司を飛び越えての相談も然り。
< 組織 > とは、 そういうものだろう。
それを知悉しつつ、 通訳翻訳官としては、
「 いつでも歓迎します 」 と訳さざるを得ない。
まったくもって歯がゆい思いだ。
【関連表現】
- ” Knock, knock. ”
https://mickeyweb.info/archives/3506
( 失礼します。)
– - ” Am I disturbing you ? ”
https://mickeyweb.info/archives/4177
( お取り込み中ですか ? )