My door is always open.
2021/01/18
いつでも歓迎します。
直訳は「 私のドアは常に開いています 」。
なんだか、不用心で物騒な感じがするが、そうではない。
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◆ 趣旨は、歓迎の意を表すること。
◇ いつでも( 相談等に )お越しください
との思いを込めている。
主に、人の上に立つ役職やアドバイスする立場の人物・組織が使う。
職場に個室を有する身分が多い。
文字通り「 私のドアは ~ 」ということになる。
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いつでも いらっしゃい!
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◆ 人称代名詞の所有格 ” my “(私の~) は、単数の一人称。
組織・部門など、使い手が複数となる場合は、
複数の一人称 ” our “(私たちの~) となる。
したがって、
” Our door is always open. “
直訳は「 私たちのドアは常に開いています 」。
抽象的な意味合いの「ドア」なので、複数の扉が
存在しても、ここでは単数形 ” door ” が一般的。
換言すれば、例えば、
- 弊社はいつでも歓迎します。
- 弊社にいつでもお越しください。
- 弊社にお気軽にご相談ください。
- 当部門にいつでもご相談ください。
- 当部門にお気軽にお問い合わせください。
「 いつでもどうぞ 」の趣旨は共通する。
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◇ 「人称代名詞」の解説は、こちらが秀逸 ↓
——ちょいデブ親父の英文法「人称代名詞」
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◆ トップマネジメントのスピーチ和訳を担当すると、
かなりの頻度で出てくる常套句。
では、実際にドアは常に開いているかと言えば、
それは人それぞれである。
そもそも、「 いつでも歓迎 」など通常ありえないし、
直属上司を飛び越えての相談も然り。
< 組織 >とは、そういうものだろう。
それを知悉しつつ、通訳翻訳官としては、
「 いつでも歓迎します 」と訳さざるを得ない。
まったくもって歯がゆい思いだ。
【関連表現】
“Knock, knock.”
https://mickeyweb.info/archives/3506
(失礼します。)
“Am I disturbing you ? ”
https://mickeyweb.info/archives/4177
(お取り込み中ですか?)