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Poised to -

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~ する構えである、   ~ の見通しである

” poised to ”  は、 主に文面で使う。

” poise ”  には、 名詞・他動詞・自動詞がある。

本義は、「 平衡状態 」 「 バランス 」。

語源は、 ラテン語 「 重さをはかる 」( pendere )。

ここから、「 平衡状態 」「 バランス 」に。

全品詞に共通する  ” poise ”  の意味合いである。

【発音】  pɔ́iz  (1音節)

◆  政治・経済のニュースに頻出なのは、
動詞 ” poise ” よりは、 be動詞に続く ” poised to “。

形容詞だから、 be動詞に続く   パターンが、大原則となる。

” poised to ”  のパターンの場合、 形容詞  ” poised ”  中心の印象。

LODCE6 ” でも、 形容詞として項目立てされている。

” poised “

completely ready to do something or
for something to happen, when it is
likely to happen soon.

–  poised to do something

( ロングマン、LDOCE6 )

【発音】  pɔ́izd  (1音節)


こちらの語釈と等しく、 表題の形容詞 ” poised ” は、
動詞 ” poise ” の   過去分詞  ” poised ”  が形容詞化
した語。

基本的意味は、 動詞を引き継ぐ。

形容詞は 「 状態 」を表すから、 次のような様子。



◆  一般的な和訳は、こんな感じ。


◆  上記和訳を眺めると、なんだか動詞に思える。

英語の形容詞は、 動詞のように和訳する方が、
日本語として自然なケースが目立つためである。

やや不自然な日本語であるが、 あえて 「 状態を表す形容詞
の持ち味を丸出しで訳すと、 例えば、

◆  ” aware ”  から一部再掲し、 からくりを明らかにしてみたい。

英語の形容詞を日本語にする際、 その多くは

形容詞 「 〇〇の状態 」 のままよりは、
動詞にしてしまった方が
自然な日本語になるので

日本語ネイティブには理解しやすい。


和訳時の動詞転換  の結果、

日本人学習者が混迷脱落しがちなのが、 こういう

動詞のような意味合いの形容詞

 

→  ” aware ”  は、 その代表例

※  具体例など、 詳しくは  ” vocal about ”  へ

 

◇  「 形容詞 」 のままだと分かりにくいからと、
「 動詞 」 主体で和訳  した挙句、 頭がごちゃごちゃ


日本人向けの 「 自己本位 」 な和訳が招いた悩み。


動詞と形容詞の混同 は、 日本人学習者の鬼門のひとつ。

日英の「 形容詞 」の違い  をしっかり把握すれば、 さほど難しくない。

aware ”  及び  ” vocal ”  で、  深掘りしたので、
この機会におさらいしていただくとよいかもしれない。

 

【参考】    ※  ニュース見出し

 

◇  「 見出し 」 英語の解説は、 こちらが秀逸  ↓
英語ニュースの読み方( 見出し編 )RNN時事英語

 

 

 

 

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