プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

Please be aware that –

      2021/10/24

~ にご留意ください。

読み手の  注意を喚起  するための常套句。

率直な意味は知っておいてくれ

注意書き 免責事項 として、
堅めの文書によく出てくる。

□  Please be aware

□  Be aware

  •  ご留意ください
  •  ご承知おきください
  •  ご注意ください

これら3つが主な和訳である。

  • “Please be aware of the following updates.”
    (以下の最新情報にご留意ください。)

 

◆  ” aware ” の品詞は、 形容詞のみ

 動詞はない。

 

  • aware ” は形容詞であり、動詞ではない。
  • aware ” に動詞はない。 


形容詞だから「 状態 」
を示す


知っていて
気づいていて
承知していて

こんな状態。

語源は、古英語「 注意深い 」(gewær)。

【発音】  əwέər
【音節】  a-ware  (2音節)

「 アウェァ 」 などと聞こえ、「 R 」は目立たない。

反意語は、接頭辞 ” un “( ~ でない )を加えた unaware

【発音】  ʌ̀nəwέər
【音節】  un-a-ware  (3音節)

知らない 」「 気づかない 」状態。

◆  “ aware ”  も  ” unaware ” も、
自らが「 文の要素 」となる、
叙述的用法 」predicative use )
の形容詞。

すなわち、叙述形容詞( predicative adjective )である。

「 叙述的用法 predicative use )」の形容詞は、名詞を説明する。

「 名詞+動詞 」の後、または「 名詞 」の後に来るのが原則。

英和・和英では「 叙述 」、英英では ” not before noun ”
などと表記されている。

COBUILD( コウビルド )を含む、Collins( コリンズ )系辞書の場合、
” v-link ADJ ” で ” the adjective is used after a link verb ” の意。
同じく「 叙述形容詞 」を示唆する。

対をなすのは、名詞を直接修飾する「 限定的用法( attributive use )」
の形容詞で、こちらは名詞の前に置く。

” a link verb ” とは、「 連結動詞 」。

  • 英語の形容詞の用法は2つ
    →  「 限定的用法 」と「 叙述的用法 」
  • 日本語の形容詞の用法は3つ
    →  「 限定的用法 」と「 叙述的用法 」と「 副詞的用法

※  「 用法 」の直前の「 的 」が抜けても同義

 

◼︎ 形容詞  ” aware ” は、英単語全体から見ても、
最頻出 かつ 最重要

以下の全3項目において、最高ランク。

  • 重要最上位 <トップ3000語以内>
  • 書き言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>
  • 話し言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>

さらに、< Academic Word List >(※)入りしている。
※  英語圏の大学教科書の頻出単語570語

( 以上、ロングマン LDOCE6 の表記より )


◆  しかし、” aware ” は日本の学校教育で軽視されている模様。

日本人にとって、使い方が分かりにくい ことが一因である。

  意味の似た 次の  動詞 と比較すれば、
形容詞  ” aware ” の扱いにくさに気づく。

  •  know  (知っている、他動詞・自動詞)
    →  事実・真実として知っているものと確信
  •  learn  (知る・学ぶ、他動詞・自動詞)
    →  知識・情報を得て学習する
  •  understand  (理解する、他動詞・自動詞)
    →  「含み」までも十分に知るほど深く認識
  •  notice  (気づく、他動詞・自動詞)
    →  変化などをさっと感知
  •  perceive  知覚する、他動詞・自動詞)
    →  五官でとらえた五感を幅広くカバー
    ※  perceive で 『 日国 』 用いて詳述、 図入り

  •  realize  (悟る、他動詞・自動詞)
    →  物事の本質までじっくり理解し、はっきり自覚

  •  recognize  (思い出す・認める、他動詞)
    →  既知の知識・記憶と一致し、あっと思い出す
    ※  自動詞はまれ


意味が重なるため、動詞と形容詞を混同してしまう

ここでつまずく日本人学習者は少なくない。

◇  私たち日本人には、さっぱり飲み込めない英単語が、

動詞のような意味合いの形容詞


どう考えても、” aware ” は 
動詞 に思えるのだ。


 
この問題については、” vocal about ” で考察した。

  英語の 形容詞 を、日本語の 形容詞 に置き換えても、
日本語として不自然になることが多いため、

もっと分かりやすい 動詞として和訳する傾向
がある。

  日英では、言語系統が大きく異なる。

言語が違いすぎるため、英語の形容詞は日本語の
動詞に転換 しないと通じないことが多々ある。


  すんなり通じることが大切で、品詞は不問

こうした工夫が、結果的に混乱を招いている。

  具体例など、詳しくは  ” vocal about ”  へ


概ね、動詞の方が感覚的に理解しやすい。

幼児の言語習得プロセスでも、動詞が先。

” aware ” は、
「 気づいている 」 状態 ( → 形容詞 )

「 気づく 」 行為 ( → 動詞 ) ではない

  だが、和訳すると同然で、見分けがつかず、混乱  


◆  類語の筆頭は、” conscious ” と ” cognizant “。

両方とも、状態を表す形容詞


ランダムハウス英和大辞典 第2版
“conscious”  (アプリ版)より転載

□   conscious

【発音】  kɑ́nʃəs        【音節】  con-scious   (2音節)

□   cognizant

【発音】  kɑ́gnəzənt     【音節】  cog-ni-zant  (3音節)

  • “We should be conscious of the risks around us.”
  • “We should be cognizant of the risks around us.”
    (自分の周囲の危険を認識するべきである。)

どちらも 形容詞。    動詞ではない。

■  意識する「 行為 」  →   動詞

ではなく、 ” conscious ”  ” cognizant ”  ” aware ”  は、

■  意識している「 状態 」  →   形容詞

  だが、和訳すると同然で、見分けがつかず、混乱  


【参照】

・  ” sick ”  →  名詞でなく、形容詞
・  ” dead ”  →  動詞でなく、形容詞
・  “ vocal ”  →  動詞でなく、形容詞
・  ” limbo ”  →  形容詞でなく、名詞
・  ” necessary ”  →  動詞でなく、形容詞

 

◆  形容詞なので、” be動詞 “(黒の下線部)に続くのが、
最多パターン。

  • “I think I am aware of his problems.”
    (彼の問題は分かっているつもりだ。)
  • “She was aware that he was wrong.”
    (彼女は彼が間違っていることに気づいていた。)
  • “We were well aware that Mom was very sick.”
    (母が重病だということは、私たちはよく分かっていました。)
  • “I am fully aware of the danger.”
    (その危険は十分に承知しています。)
  • Are you aware of the situation ? ”
    (その状況をご存知ですか?)
  • “My boss was not aware of the situation.”
    “My boss was unaware of the situation.”
    (上司はその状況を知りませんでした。)
  • “I am aware of this issue.”
    (この問題に私は気づいています。)”
  • Are you aware that it’s illegal ? ”
    (それが違法だと気づいていますか?)
  • “He is very aware of her drug abuse.”
    “He is well aware of her drug abuse.”
    (彼は、彼女の薬物乱用について、重々承知している。)
  • “They were aware of the possibility of infection.”
    (彼らは感染の可能性を知っていた。)
  • “My professor is very much aware of what’s going on around the world.”
    (世界中で何が起きているか、教授はとてもよく知っている。)
  • “He was not aware of this law.”
    “He was unaware of this law.”
    (彼はこの法律を知りませんでした。)
  • “Travelers need to be aware of the current requirements
    for international travel.”
    (旅行者は海外旅行の現行の要件を知っている必要がある。)
  • “Most students are not aware of upcoming tuition changes.”
    “Most students are unaware of upcoming tuition changes.”
    (学生の大半は、今度の授業料の変更を知らない。)
  • “We were not aware of the prohibition on duplication.”
    “We were unaware of the prohibition on duplication.”
    (我々は複写禁止について知りませんでした。)
  • “Make sure all employees are aware of the policy.”
    (全従業員がこの方針を把握するようにしておくこと。)
  • “We always have to be aware of the enemy within.”
    (我々が常に注意しなければならないのは、内なる敵である。)
  • “We are aware of the media reports and are cooperating with authorities.”
    (我々はメディア報道について知っており、当局に協力しています。)
  • “As you all are well aware, we cannot predict
    when this pandemic will come to an end.”
    (皆様もよくご存じの通り、このパンデミックが
    いつ終わるか、私たちには予測できません。)

 

◆  では、なぜ「 形容詞なので、” be動詞 ” に続く 」のか。

日本語の形容詞との違いをおさらいしてみよう。

日本語の形容詞は用言の一つで、
単独で述語 になることができる。

  • 私は悲しい
  • 彼女はきれい
  • それが楽しかった

太字は形容詞。

「は」と「が」は、助詞postpositional particle)。

名詞・代名詞の後ろに置き、
他の語との文法的関係を示す語。

前置詞(preposition)の反対の 後置詞(こうちし)。

それが、日本語の助詞。

◇  『  』の語釈全文を後掲

一方、英語の形容詞は「 be動詞 などの
助けを借りないと、述語になれない。

日本語の形容詞に比べて、
力が弱いから。

  • I am sad.
  • She is beautiful.
  • It was fun.

黒の下線部が  ” be動詞 “。

※  be動詞」  be、am、was、been、will be、is、were、are


要するに、英語の形容詞は、

  弱すぎて、述語として自立不能。

先述の文例を比べると、

  < 日本語の形容詞 >  単独で述語 ○  

強くて独立しているので「助詞」が欠けても可。
少なくとも「話し言葉」なら、大抵問題ない。

私、悲しい
彼女、きれい
それ、楽しかった

  < 英語の形容詞 >  単独で述語 X  

弱くて依存している
ので、「 be動詞 」などは 不可欠

よって、以下は完全に間違い。

X  I sad.
X  She beautiful.
X  It fun.


◆  ” aware ”  の場合、次のいずれかと
組む のが通例。    ※  後述

動詞に 「 助けを借りる 」 ためである

→  英語の形容詞は、ひ弱で 「 自立 」できず

片や、 日本語の形容詞は、力強く 「 自立 」できる

  1. be動詞 (上掲)
  2. 自動詞  become( ~ になる )
  3. 自動詞  seem( ~ のように見える、思える )

  • “They became aware of the fire because of the smoke.”
    (彼らは煙によって火事に気づいた。)
  • “The driver seems aware of her presence.”
    (運転手は彼女の存在に気づいているようだ。)

以上、英文法の基本。  ぜひ押さえておこう。

■  ” please ” は、< お願い > の
副詞 または 間投詞 で、
「 どうか 」 「 どうぞ 」

「 間投詞 」 ( interjection ) とは、感動や応答を表す語で、
単独で文となりうる呼掛け言葉。

「 感嘆詞 」 ( exclamation ) とも言う。

「  ! ( 感嘆符 )」 は、 ” an exclamation mark ” または
” an exclamation point “。

【例】
”Oh ! “、”Oops ! “、”Alas ! “、”Snap ! “、
Whoa ! “、”Gross ! ”、“Welcome back ! ”、
Check ! ”、”Well done ! ”、”Barf !

 

  ” be ” は、状態の自動詞「 である 」

※  命令・要求の自動詞「 ~ しなさい 」や
助動詞「 ~ してください 」との解釈もある

よって、” please be – ” は、
どうか ~ であってください 」。

【例】

・  ” Please be quiet ” ( どうか静かにして )
・  ” Please be patient ” ( どうか辛抱して )

同様に、” Please be aware ” は、

どうか知って
どうか気づいて

転じてどうかご留意ください

※  黒の下線部  →  すべて形容詞


◆  ” Please be aware that – ” は、決まり文句。

したがって、あまり考えすぎずに、
< 4語ワンセット > で丸ごと覚えるとよい。

  • Please be aware that your order can be canceled.”
    (ご注文がキャンセルされる場合がありますのでご留意ください。)
  • Please be aware that there may be a delay.”
    (遅延が生じる場合がありますのでご留意ください。)
  • Please be aware that security cameras are in use.”
    (防犯カメラが作動しているのでご留意ください。)
  • Please be aware that some changes are coming.”
    (今後、いくつかの変更点が生じることにご留意ください。)

 

◆  ご参考までに、上述の例文すべてを 、本来の形容詞に忠実に
直訳してみる。

あえて「 状態を表す形容詞 」の持ち味を丸出しにすると、例えば、

  • “Please be aware of the following updates.”
    △(以下の最新情報に留意した状態でいてください。)
  • “I think I am aware of his problems.”
    △(彼の問題について、私自身は分かっている状態だと考える。)
  • “She was aware that he was wrong.”
    △(彼女は彼が間違っていることに気づいている状態だった。)
  • “We were well aware that Mom was very sick.”
    △(母が重病だということは、私たちはよく分かっている状態でした。)
  • “I am fully aware of the danger.”
    △(私はその危険を十分に承知している状態です。)
  • “Are you aware of the situation ? ”
    △(あなたはその状況をご存じの状態ですか?)
  • “My boss was not aware of the situation.”
    “My boss was unaware of the situation.”
    △(私の上司はその状況を知らない状態でした。)
  • “I am aware of this issue.”
    △(私はこの問題について知っている状態です。)
  • “Are you aware that it’s illegal ? ”
    △(それが違法だとあなたは気づいている状態ですか?)
  • “He is very aware of her drug abuse.”
    “He is well aware of her drug abuse.”
    △(彼は、彼女の薬物乱用について、重々承知している状態です。)
  • “They were aware of the possibility of infection.”
    △(彼らは感染の可能性を知っていた状態だった。)
  • “My professor is very much aware of what’s going on around the world.”
    △(世界中で何が起きているか、教授はとてもよく知っている状態です。)
  • “He was not aware of this law.”
    “He was unaware of this law.”
    △(彼はこの法律を知らない状態でした。)
  • “Travelers need to be aware of the current requirements
    for international travel.”
    △(旅行者は海外旅行の現行の要件を知っている状態でいる必要がある。)
  • “Most students are not aware of upcoming tuition changes.”
    “Most students are unaware of upcoming tuition changes.”
    △(学生の大半は、今度の授業料の変更に気づいていない状態です。)
  • “We were not aware of the prohibition on duplication.”
    “We were unaware of the prohibition on duplication.”
    △(我々は複写禁止について知らない状態でした。)
  • “Make sure all employees are aware of the policy.”
    △(全従業員がこの方針を把握している状態にしておくこと。)
  • “We always have to be aware of the enemy within.”
    △(我々が常に注意している状態でなければならないのは、
    内なる敵である。)
  • “We are aware of the media reports and are cooperating with authorities.”
    △(我々はメディア報道について知っている状態で、当局に協力しています。)
  • “As you all are well aware, we cannot predict
    when this pandemic will come to an end.”
    △(皆様もよくご存じの状態におられるように、
    このパンデミックがいつ終わるか、私たちには予測できません。)
  • “They became aware of the fire because of the smoke.”
    △(彼らは煙によって火事に気づいた状態になった。)
  • “The driver seems aware of her presence.”
    △(運転手は彼女の存在に気づいている状態のようだ。)
  • “Please be aware that your order can be canceled.”
    △(ご注文がキャンセルされる場合がありますので、
    承知している状態でいてください。)
  • “Please be aware that there may be a delay.”
    △(遅延が生じる場合がありますので、承知している状態でいてください。)
  • “Please be aware that security cameras are in use.”
    △(防犯カメラが作動しているので、気づいている状態でいてください。)
  • “Please be aware that some changes are coming.”
    △(今後、いくつかの変更点が生じることを、知っている状態
    でいてください。)

いかがだろう。

意味は分かるけど、やや回りくどくて不自然な感じか。

もとの英語に素直に訳すと、こっちの方が、むしろ正確。

まさしく「 形容詞 」の素顔である。

動詞を用いた、先ほどの和訳と見比べていただければと思う。

 

◆  英語の形容詞を日本語にする際、多くの場面では、

形容詞「 〇〇の状態 」のままよりは、
動詞にしてしまった方が
自然な日本語になるので

日本語ネイティブには理解しやすい。

和訳時の動詞転換 の結果、

日本人学習者が混迷脱落しがちなのが、こういう

動詞のような意味合いの形容詞

→  ” aware ” は、その代表例

※  具体例など、詳しくは ” vocal about ” へ

 

◇  「 形容詞 」のままだと分かりにくいからと、
勝手に「 動詞 」で和訳 した挙句、頭がごちゃごちゃ


日本人向けの「 自己本位 」な和訳が招いた悩み

とはいえ、

受け手( 聞き手・読み手 )が日本語母語話者ならば、
和訳する際、形容詞の動詞転換は当たり前。

◇  動詞のような意味合いの形容詞 の「 悩み 」

日本語をよく知らない  英語ネイティブには
把握しきれず、 解説も解決も不可能に近い


お互いに、なんで分からないのか、分からない。

英語学校で頻発するトラブルのパターンである。

  日本人の英語教師は、いつの時代も 必須 の存在 

 両言語の違い を、日本語で教える能力があれば強い 


例えば、本稿の記す基礎レベルの相違点を、日本語で説けるか。

一般的な英語母語話者の教師にとって、 これは相当難関。

※  日本語の4技能 ( 聞く ・ 読む ・ 書く ・ 話す )のうち、
最も難易度が高いとされているのは 「 書く

それゆえ、英語はもちろん、母語の日本語も常日頃から真剣に
学習
し、
盤石な日本語知識を身につけると、確実に有利となる。

そうすれば、着実に自信がつき、英語ネイティブに 気圧されない

私自身、日本語も頑張ることで、どうにか心が折れずに済んだ気がする。

やればやるほど、共通点以上に両言語の大差が浮かび上がり、参った。
けれども、新たな気づきを整理しながら、着々と基盤を固めていった。

本稿の中身も、そうした日々の学びを詰め込んだ、千言万語の集大成。

人間の能力のうち、語彙力のピークは遅く、書き言葉・話し言葉とも、
60歳代から70歳代まで伸び続ける  との学説が発表されている。

私なんか、 50歳代に入るまで、 からっきし伸びてこなかった。

日本人教師の皆様は、 焦らず、 気後れせず、 でんと構えて吸収し、
堂々と教えていただければと、心よりお願いしたい。

◆  意味さえつかめれば、十分なのが世間一般。

英語学習者と異なり、品詞の種類は考えない。

つまり、「 気づいている状態 」か「 気づく行為 」かなんて、
どうでもよくて、「 気づいている 」ことだけ知れればOK。

・  「 気づいている状態 」  →   形容詞
・  「 気づく行為 」  →   動詞

だが、和訳すると同然で、見分けがつかず、混乱  

このような一般人の感覚で英語学習を続けていくと、
日本語ネイティブの場合、必ずといってもよいほど、
動詞のような意味合いの形容詞 」でひっかかる。

それでも、日英の形容詞の差異を「 実感 」できるように
なってくると、 混乱していた原因がすっきり見えてくる。

実は、さして難しい内容ではないのだ。

初学者・初級者を卒業し、中級学習者 にふさわしい実力
を積み重ねていけば、無理なく会得できるようになる。

いちはやく、ほぼ瞬時に察知する学習者もおられるかもしれない。

目から鱗の、  Aha ! Experience( アハ体験 )。   Eureka !

一度、すとんと腑に落ちれば、悩んでいた過去が不思議に思える。

ネイティブ教師には説明しがたい、日本人初学者の数々の疑問に、
少しずつ解答できるようになってくるのが、中級学習者の頃。

自信がぐっと深まり、英語が一段と楽しくなってくる。

逆に、これまで述べてきた「 形容詞 」のからくりが不得要領だと、
なかなか先に進めない。

これぞ、挫折の典型的な流れ。

とりあえず、これだけ覚えておきたい。

◇  英語の形容詞は  自立できない

 

→  「 動詞 」 が必要 

◇ 「 be動詞 」の主要機能のひとつ

→  形容詞を「 述語 」にすること



学者ではない、実務家の私から、ざっくり大まかに言わせていただくと、

「 be動詞 」とは、 形容詞を述語にするための動詞。

大胆すぎる言い様で、厳密には正しくないものの、感覚的にはこうなる。

◆  ” aware ” のような重要単語の場合、組むべき単語は、

コロケーション辞典 ( 連語辞典 )」

を調べれば、きちんと明記されている。

この場合、「 組むべき単語 」 が 「 コロケーション = 連語 」。

繰り返すと、

「 自立 」できる日本語の形容詞と異なり、
単独で「 述語 」になるには弱すぎるため、
英語の形容詞には、動詞が欠かせない

 

■  代表格の『 オックスフォード コロケーション辞典 』 がこちら。


Oxford Collocations Dictionary for
Students of English
“  (アプリ版)より転載
※  漢字は追加

また、学習英英辞典(EFL辞典)にも併記されている。

英語学習者用に特化されている学習辞書の強みであり、大変便利。

特に、LDOCE” と “OALD” は、コロケーション満載。

【参照】

・ LDOCE(ロングマン現代英英辞典)
辞書の「自炊」と辞書アプリ
・ 英語辞書は「紙」か「電子版」か

【実例】     ※  辞書アプリの転載あり

threshold“、”damage“、 “scrutiny“、
backdrop“、”paperwork“、”struggle“、
downfall“、”bombshell“、”alternative“、
feasible“、”disparity“、”presence

【類似表現】

“Please be advised that – ”
https://mickeyweb.info/archives/3530
(~をご承知おきください。)

“Please note that – ”
(~にご注意ください。)

【関連表現】

“raise awareness”
https://mickeyweb.info/archives/8831
(関心を高める)


◆  日本最大の国語辞典の名を誇る『日国』。

「助詞」全文は、以下の通り。


日本国語大辞典 第二版』第7巻、p. 357、
小学館(2001年刊)より転載

※  傍線は引用者

おまけに、「形容詞」全文。


日本国語大辞典 第二版』第4巻、p. 1287、
小学館(2001年刊)より転載

※  傍線は引用者

緑の傍線が、既記の

英語の形容詞は「be動詞などの助けを借りないと、述語になれない

に該当する。

◆  英語も「印欧語」。

インド・ヨーロッパ語族(the Indo‐European languages)とも言う。

「印欧語」と「形容動詞」は、”conclusive” で取り上げている。

 

◆  日本語の文の種類は、3種類に大きく分けられる。

1.  名詞文
2.  形容詞文
3.  動詞文

1. 「名詞文」  →  述語に名詞が使われる

1-1  私は学生です。
1-2  父は今ニューヨークです。

2. 「形容詞文」  →  述語に形容詞または形容動詞が使われる

2-1  富士山は美しい。(形容詞)
2-2  京都は有名である。(形容動詞)

3. 「動詞文」  →  述語に動詞が使われる

3-1  彼はそこに行きました
3-2  私は昼食を食べました

上記を英訳してみる。  青字は動詞 (下線部は “be動詞”)。

1-1  I am a student.
1-2  My father is in New York now.

2-1  Mt. Fuji is beautiful.
2-2  Kyoto is famous.

3-1  He went there.
3-2  I ate lunch.

動詞が「3. 動詞文」に用いられることは言うまでもない。

ところが、

「1. 名詞文」と「2. 形容詞文」にも
動詞be動詞)が使われている。

日本語の「1. 名詞文」「2. 形容詞文」には動詞はないのが普通なのに、

英語になると、必ず動詞が出てくる。

「名詞文」「形容詞文」「動詞文」
すべてに、英語では動詞が使われる。

日本語と英語の大きな違いである。

 

 

 

 

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