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Please be aware that -

      2023/02/02

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 21 minutes

~  にご留意ください。

注意を喚起  するための常套句。

率直な意味は 知っておいてくれ

注意書き  や  免責事項   として、

堅めの文書によく出てくる。

□  Please be aware

□  Be aware

  •  ご留意ください
  •  ご承知おきください
  •  ご注意ください

これら3つが主な和訳である。

  • ” Please be aware of the following updates.”
    ( 以下の最新情報にご留意ください。)
    ( 以下の最新情報をご承知おきください。)
    ( 以下の最新情報にご注意ください。)

 

◆  ” aware ” の品詞は、 形容詞のみ

” aware ”  に動詞はない。

 

  • aware ”  は形容詞であり、 動詞ではない。
  • aware ”  に、 動詞は存在しない。 


形容詞だから「 状態 」
を示す


「  知っていて 
「  気づいていて 
「  承知していて 

こんな「 状態 」。

換言すれば、

「  知っている状態 
「  気づいている状態 
「  承知している状態 


したがって、 ” aware ” 1語   では、 次を意味しない。

× 「  知る 
× 「  気づく 
× 「  承知する 


動詞 を伴わない限り、 こうした行為にならない。
 
↑  主に ” be動詞

もし行為であれば、 形容詞ではなく、 動詞である。

「  気づいている 状態  」 が  ” aware ”  で、
「  気づく 行為  」 ではないということ。

ところが、 和訳する時は、 ごっちゃに入り乱れており、
日本人学習者を惑わせる原因となっている。

本稿では、 この問題を事細かに検証している。

◆  語源は、 古英語 「 注意深い 」( gewær )。

【発音】  əwέər
【音節】  a-ware  (2音節)


「 アウェァ 」 などと聞こえ、 「 R 」は目立たない。

反意語は、 否定の接頭辞 ” un “( ~ でない ) を加えた

unaware

【発音】  ʌ̀nəwέər
【音節】  un-a-ware  (3音節)


知らない 」 「 気づかない 」 状態。

◆  “ aware ”  も  ” unaware ” も、  自らが「 文の要素 」となる、

叙述的用法 」predicative use ) の形容詞。

すなわち、 叙述形容詞( predicative  adjective )である。

「 叙述的用法 predicative use )」の形容詞は、名詞を説明する。

「 名詞+動詞 」の後、または「 名詞 」の後に来るのが原則。

英和・和英では「 叙述 」、 英英では  ” not before noun ”
などと表記されている。

COBUILD( コウビルド )を含む、 Collins( コリンズ )系辞書の場合、
” v-link ADJ ”  で  ” the adjective is used after a link verb ”  の意。

同じく「 叙述形容詞 」を示唆する。

対をなすのは、 名詞を直接修飾する「 限定的用法( attributive use )」
の形容詞で、 こちらは名詞の前に置く。

” a link verb ” とは、 「 連結動詞 」。

  • 英語の形容詞の用法は2つ
    →  「 限定的用法 」と「 叙述的用法 」
  • 日本語の形容詞の用法は3つ
    →  「 限定的用法 」と「 叙述的用法 」と「 副詞的用法

※  「 用法 」の直前の「 的 」が抜けても同義

 

◼︎ 形容詞  ” aware ” は、英単語全体から見ても、
最頻出 かつ 最重要

以下の全3項目において、最高ランク。

  • 重要最上位 <トップ3000語以内>
  • 書き言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>
  • 話し言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>

さらに、< Academic Word List >(※)入りしている。
※  英語圏の大学教科書の頻出単語570語

( 以上、 ロングマン LDOCE6 )


◆  しかし、” aware ” は日本の学校教育で軽視されている模様。

日本人にとって、使い方が分かりにくい ことが一因である。

  意味の似た 次の  動詞 と比較すれば、
形容詞  ” aware ” の扱いにくさに気づく。

  •  know  ( 知っている、 他動詞・自動詞 )
    →  事実・真実として知っているものと確信
  •  learn  ( 知る・学ぶ、 他動詞・自動詞 )
    →  知識・情報を得て学習する
  •  understand  ( 理解する、 他動詞・自動詞 )
    →  「 含み 」までも十分に知るほど深く認識
  •  notice  ( 気づく、 他動詞・自動詞 )
    →  変化などをさっと感知
  •  perceive  知覚する、 他動詞・自動詞 )
    →  五官でとらえた五感を幅広くカバー
    ※  perceive で 『 日国 』 を用いて詳述、 図入り

  •  realize  ( 悟る、 他動詞・自動詞 )
    →  物事の本質までじっくり理解し、はっきり自覚

  •  recognize  ( 思い出す・認める、 他動詞 )
    →  既知の知識・記憶と一致し、あっと思い出す
    ※  自動詞はまれ


意味が重なるため、動詞と形容詞を混同してしまう

ここでつまずく日本人学習者は少なくない。

◇  私たち日本人には、さっぱり飲み込めない英単語が、

動詞のような意味合いの形容詞


どう考えても、” aware ” は   
動詞  に思えるのだ。


 
この問題については、” vocal about ” で考察した。

  英語の 形容詞 を、 日本語の 形容詞 に置き換えても、
日本語として不自然になることが多いため、

もっと分かりやすい  動詞として和訳する傾向
がある。

  日英では、言語系統が大きく異なる。

言語が違いすぎるため、 英語の形容詞は日本語の
動詞に転換  しないと通じないことが多々ある。


  すんなり通じることが大切で、 品詞は不問

こうした工夫が、 結果的に混乱を招いている。

  具体例など、 詳しくは  ” vocal about ”  へ


概ね、動詞の方が感覚的に理解しやすい。

幼児の言語習得プロセスでも、動詞が先。

” aware ”  は、
「 気づいている 」 状態 ( → 形容詞 )

「 気づく 」 行為 ( → 動詞 ) ではない

  だが、和訳すると同然で、見分けがつかず、混乱  


◆  類語の筆頭は、 ” conscious ” と ” cognizant “。

両方とも、 状態を表す形容詞




『 ランダムハウス英和大辞典  第2版 』
小学館、1993年刊 ( 物書堂  アプリ版 )
…  ” conscious ” の語釈より

□   conscious

【発音】  kɑ́nʃəs      【音節】  con-scious  (2音節)

□   cognizant

【発音】  kɑ́gnəzənt      【音節】  cog-ni-zant  (3音節)

  • “We should be conscious of the risks around us.”
  • “We should be cognizant of the risks around us.”
  • “We should be aware of the risks around us.”
    ( 自分の周囲の危険を認識するべきである。)

どちらも 形容詞。    動詞ではない。

■  意識する「 行為 」  →   動詞

ではなく、 ” conscious ”  ” cognizant ”  ” aware ”  は、

■  意識している「 状態 」  →   形容詞

  だが、和訳すると同然で、見分けがつかず、混乱  


【参照】

・  ” sick ”  →  名詞でなく、 形容詞
・  ” dead ”  →  動詞でなく、 形容詞
・  “ vocal ”  →  動詞でなく、 形容詞
・  ” limbo ”  →  形容詞でなく、 名詞
・  ” necessary ”  →  動詞でなく、 形容詞

 

◆  形容詞なので、” be動詞 “( 黒の下線部 )に続くのが、
最多パターン。

  • “I think I am aware of his problems.”
    (彼の問題は分かっているつもりだ。)
  • “She was aware that he was wrong.”
    (彼女は彼が間違っていることに気づいていた。)
  • “We were well aware that Mom was very sick.”
    (母が重病だということは、私たちはよく分かっていました。)
  • “I am fully aware of the danger.”
    (その危険は十分に承知しています。)
  • Are you aware of the situation ? ”
    (その状況をご存知ですか?)
  • “My boss was not aware of the situation.”
    “My boss was unaware of the situation.”
    (上司はその状況を知りませんでした。)
  • “I am aware of this issue.”
    (この問題に私は気づいています。)”
  • Are you aware that it’s illegal ? ”
    (それが違法だと気づいていますか?)
  • “He is very aware of her drug abuse.”
    “He is well aware of her drug abuse.”
    (彼は、彼女の薬物乱用について、重々承知している。)
  • “They were aware of the possibility of infection.”
    (彼らは感染の可能性に気づいていた。)
  • “My parents were aware of the couple’s visit.”
    (両親は2人の訪問の件を知っていた。)
  • “My professor is very much aware of what’s going on around the world.”
    (世界中で何が起きているか、教授はとてもよく知っている。)
  • “He was not aware of this law.”
    “He was unaware of this law.”
    (彼はこの法律を知りませんでした。)
  • “Travelers need to be aware of the current requirements
    for international travel.”
    (旅行者は海外旅行の現行の要件を知っている必要がある。)
  • “Most students are not aware of upcoming tuition changes.”
    “Most students are unaware of upcoming tuition changes.”
    (学生の大半は、今度の授業料の変更を知らない。)
  • “We were not aware of the prohibition on duplication.”
    “We were unaware of the prohibition on duplication.”
    (我々は複写禁止について知りませんでした。)
  • “Make sure all employees are aware of the policy.”
    (全従業員がこの方針を把握するようにしておくこと。)
  • “We always have to be aware of the enemy within.”
    (我々が常に注意しなければならないのは、内なる敵である。)
  • “We are aware of the media reports and are cooperating with authorities.”
    (我々はメディア報道について知っており、当局に協力しています。)
  • “We must be aware of the impact our words have.”
    (言葉のもたらす影響力について、我々は自覚するべき。)
  • “As you all are well aware, we cannot predict
    when this pandemic will come to an end.”
    (皆様もよくご存じの通り、このパンデミックが
    いつ終わるか、私たちには予測できません。)
  • “Please be aware of the deadlines.”
    (締切日にご留意ください。)

 

◆  では、なぜ 「 形容詞なので、” be動詞 ” に続く 」 のか。

日本語の形容詞との違いをおさらいしてみよう。

日本語の形容詞は「 用言 」の一つで、
単独で述語 になることができる。

  •  私は 悲しい
  •  彼女は きれい
  •  それが 楽しかった


太字は形容詞( adjective )。

「 は 」と「 が 」は、 助詞postpositional particle )。

名詞・代名詞の後ろに置き、 他の語との文法的関係を示す語。

前置詞( preposition )の反対の 後置詞( こうちし )。

それが、日本語の助詞。    ※  後述

◇  『  』の語釈全文を後掲

一方、 英語の形容詞は「 be動詞 などの
助けを借りないと、 述語になれない。

日本語の形容詞に比べて、
力が弱いから。

  • I am sad.
  • She is beautiful.
  • It was fun.


黒の下線部が  ” be動詞 “。

※  be動詞 」  be、am、was、been、will be、is、were、are


要するに、英語の形容詞は、

  弱すぎて、述語として自立不能。

先述の文例を比べると、


< 日本語の形容詞 > 
単独で述語   

強くて独立している ので「 助詞 」が欠けても可。

少なくとも「 話し言葉 」なら、大抵問題ない。

何もつかなくても、「 述語 」として、 立派に自立。

  私、悲しい
  彼女、きれい
  それ、楽しかった

  < 英語の形容詞 >  単独で述語  ×  

弱くて依存している
ので、「 be動詞 」などは 不可欠

よって、以下は完全に間違い。

×  I sad.
×  She beautiful.
×  It fun.



◆  ” aware ”  の場合、 次のいずれかと
組む のが通例。    ※  後述

動詞に 「 助けを借りる 」 ためである

→  英語の形容詞は、ひ弱で 「 自立 」できず

片や、 日本語の形容詞は、力強く 「 自立 」できる

 

日本語 「 まずいです 」 は、
形容詞 「 まずい 」 +  助動詞 「 です 」。

形容詞 「 まずい 」 だけでも、 述語になれる点が英語と違う。

「 述語 」 の英訳は、  ” predicative ”  または  ” predicate ”  。

略して  ” pred.”。

  1. be動詞 ( 上掲 )
  2. 自動詞  become( ~ になる )
  3. 自動詞  seem( ~ のように見える、思える )

↑  動詞がないと、 述語になれない。

それが英語の形容詞。

  • “They became aware of the fire because of the smoke.”
    (彼らは煙によって火事に気づいた。)
  • “The driver seems aware of her presence.”
    (運転手は彼女の存在に気づいているようだ。)

以上、英文法の基本。  ぜひ押さえておこう。

■  ” please ” は、< お願い > の
副詞 または 間投詞 で、
「 どうか 」 「 どうぞ 」

間投詞 」 ( interjection ) とは、感動や応答を表す語で、
単独で文となりうる呼掛け言葉。

感嘆詞  ( exclamation ) とも言う。

「  ! ( 感嘆符 )」 は、 ” an exclamation mark ” または
” an exclamation point “。

【例】
Oh ! 、  Oops ! 、  Alas ! 、  Snap !
Whoa ! 、  Gross ! 、  Welcome back !
Check ! 、  Well done ! 、  Barf !

 

  ” be ” は、状態の自動詞「 である 」

※  命令・要求の自動詞 「 ~ しなさい 」 や
助動詞 「 ~ してください 」 との解釈もある

よって、” please be – ” は、

どうか ~ であってください 」。

【例】

・  ” Please be quiet ” ( どうか静かにして )
・  ” Please be patient ” ( どうか辛抱して )

同様に、” Please be aware ” は、

どうか知って
どうか気づいて

転じてどうかご留意ください

※  黒の下線部  →  すべて形容詞


◆  ” Please be aware that – ” は、決まり文句。

あまり考えすぎずに、 < 4語ワンセット > で丸ごと覚えるとよい。

  • Please be aware that your order can be canceled.”
    (ご注文がキャンセルされる場合がありますのでご留意ください。)
  • Please be aware that there may be a delay.”
    (遅延が生じる場合がありますのでご留意ください。)
  • Please be aware that security cameras are in use.”
    (防犯カメラが作動しているのでご留意ください。)
  • Please be aware that some changes are coming.”
    (今後、いくつかの変更点が生じることにご留意ください。)

 

◆  ご参考までに、上述の例文すべてを 、本来の形容詞に忠実に
直訳してみる。

あえて「 状態を表す形容詞 」の持ち味を丸出しにすると、

例えば、

  • “Please be aware of the following updates.”
    △(以下の最新情報に留意した状態でいてください。)
  • “We should be aware of the risks around us.”
    △(自分の周囲の危険を認識した状態であるべきである。)
  • “I think I am aware of his problems.”
    △(彼の問題について、私自身は分かっている状態だと考える。)
  • “She was aware that he was wrong.”
    △(彼女は彼が間違っていることに気づいている状態だった。)
  • “We were well aware that Mom was very sick.”
    △(母が重病だということは、私たちはよく分かっている状態でした。)
  • “I am fully aware of the danger.”
    △(私はその危険を十分に承知している状態です。)
  • “Are you aware of the situation ? ”
    △(あなたはその状況をご存じの状態ですか?)
  • “My boss was not aware of the situation.”
    “My boss was unaware of the situation.”
    △(私の上司はその状況を知らない状態でした。)
  • “I am aware of this issue.”
    △(私はこの問題について知っている状態です。)
  • “Are you aware that it’s illegal ? ”
    △(それが違法だとあなたは気づいている状態ですか?)
  • “He is very aware of her drug abuse.”
    “He is well aware of her drug abuse.”
    △(彼は、彼女の薬物乱用について、重々承知している状態です。)
  • “They were aware of the possibility of infection.”
    △(彼らは感染の可能性に気づいていた状態だった。)

  • “My parents were aware of the couple’s visit.”
    △(両親は2人の訪問の件を知っていた状態だった。)
  • “My professor is very much aware of what’s going on around the world.”
    △(世界中で何が起きているか、教授はとてもよく知っている状態です。)
  • “He was not aware of this law.”
    “He was unaware of this law.”
    △(彼はこの法律を知らない状態でした。)
  • “Travelers need to be aware of the current requirements
    for international travel.”
    △(旅行者は海外旅行の現行の要件を知っている状態でいる必要がある。)
  • “Most students are not aware of upcoming tuition changes.”
    “Most students are unaware of upcoming tuition changes.”
    △(学生の大半は、今度の授業料の変更に気づいていない状態です。)
  • “We were not aware of the prohibition on duplication.”
    “We were unaware of the prohibition on duplication.”
    △(我々は複写禁止について知らない状態でした。)
  • “Make sure all employees are aware of the policy.”
    △(全従業員がこの方針を把握している状態にしておくこと。)
  • “We always have to be aware of the enemy within.”
    △(我々が常に注意している状態でなければならないのは、
    内なる敵である。)
  • “We are aware of the media reports and are cooperating with authorities.”
    △(我々はメディア報道について知っている状態で、当局に協力しています。)
  • “We must be aware of the impact our words have.”
    △(言葉のもたらす影響力について、我々は自覚した状態であるべき。)
  • “As you all are well aware, we cannot predict
    when this pandemic will come to an end.”
    △(皆様もよくご存じの状態におられるように、
    このパンデミックがいつ終わるか、私たちには予測できません。)
  • “Please be aware of the deadlines.”
    △(締切日を 気に留めた状態 でいてください。)
  • “They became aware of the fire because of the smoke.”
    △(彼らは煙によって火事に気づいた状態になった。)
  • “The driver seems aware of her presence.”
    △(運転手は彼女の存在に気づいている状態のようだ。)
  • “Please be aware that your order can be canceled.”
    △(ご注文がキャンセルされる場合がありますので、
    承知している状態でいてください。)
  • “Please be aware that there may be a delay.”
    △(遅延が生じる場合がありますので、承知している状態でいてください。)
  • “Please be aware that security cameras are in use.”
    △(防犯カメラが作動しているので、気づいている状態でいてください。)
  • “Please be aware that some changes are coming.”
    △(今後、いくつかの変更点が生じることを、知っている状態
    でいてください。)

いかがだろう。

意味は分かるけど、やや回りくどくて不自然な感じか。

もとの英語に素直に訳すと、こっちの方が、むしろ正確。

まさしく「 形容詞 」の素顔である。

動詞を積極的に用いた、先ほどの和訳と見比べていただければと思う。

 

◆  英語の形容詞を日本語にする際、 その多くは

形容詞「 〇〇の状態 」のままよりは、
動詞にしてしまった方が
自然な日本語になるので

日本語ネイティブには理解しやすい。


和訳時の動詞転換
の結果、

日本人学習者が混迷脱落しがちなのが、  こういう

動詞のような意味合いの形容詞

 

→  ” aware ” は、その代表例

◇  具体例など、 詳しくは  ” vocal about ”  へ

 

◆  日本語の形容詞はめっぽう強く、 動詞がなくても自立できる。

そのせいか、 英語の 「 第2文型 SVC 」 で動詞 ( 特に ” be動詞 ” )
を抜いてしまう日本人学習者が少なくない。

※  SVC  =  主語 subject  +  述語動詞 verb  +  補語 complement

例えば、

「 この映画はひどい。」
×  This movie awful.

「 私は料理が得意です。」
×  I good at cooking.


形容詞を補語 ( complement ) とする、「 第2文型 SVC 」。

日本語の 「 は 」 は、 ここでは係助詞、 「 が 」 は格助詞。

先述の通り、 前置詞( preposition )ではなく、
日本語の助詞 ( postpositional particle ) は 後置詞

どちらの英文も、 be動詞  が抜けている。

初学者・初級者に目立つミス。

中級者は、 即座に間違いを見抜く。

正しくは、

  •  This movie  is  awful.
  •  am  good at cooking.


英語の形容詞は、

動詞 ( 主に “ be動詞 ” )

がないと述語になれない  

 

なんら難しいことを考えなくても、

この基本さえ知れば、 防げるミス。

そもそも、 「 第2文型 SVC 」 だから、

動詞 ( Verb ) が欠けること自体が妙なのだが、

日本語から英語を組み立てると、 うっかり抜いてしまいがち。

◆  「 基本5文型 」 とは、 英文の分類を指すのではなく、 「 動詞 」
の種類を区別するための用語であるから、  動詞がなければ論外

  •  第1文型 : SV
  •  第2文型 : SVC
  •  第3文型 : SVO
  •  第4文型 : SVOO
  •  第5文型 : SVOC
  •  S ( subject、 主語 )
  •  V ( verb、 動詞 )
    →  動詞の中でも、 述語動詞 ( Predicative Verb )
  •  O ( object、 目的語 )
    →  4.  SVOO の目的語は、 間接目的語 ( indirect object ) に
    直接目的語 ( direct object ) が続くので、 SVOO の代わりに、
    S V IO DO  と表すこともある。  S V O1 Oも同義。
    間接目的語は 「 人 」、  直接目的語は 「 物 」 が多め。
  •  C ( complement、 補語 )

【参考】    ※  外部サイト

・  述語動詞と準動詞の違い

 

◇  「 形容詞 」のままだと分かりにくいからと、
「 動詞 」主体で和訳 した挙句、頭がごちゃごちゃ


日本人向けの「 自己本位 」な和訳が招いた悩み

とはいえ、

受け手( 聞き手・読み手 )が日本語母語話者ならば、
和訳する際、形容詞の動詞転換は当たり前。


※  日本語母語話者  =  日本語ネイティブ
※  英語母語話者  =  英語ネイティブ

 

【 ご注意 】

英語の形容詞には、 動詞( 主に ” be動詞 ” )が添えられる。

つまり、 英文にはしっかり動詞( 主に ” be動詞 ” )が入って
いるので、 動詞として和訳しても、 実は問題はない。

実際のところ、「 形容詞の動詞転換 」 というのは言い過ぎ。

けれども、 大胆な表現をしない限り、 混乱の続く傾向が
見受けられるため、「 形容詞の動詞転換 」 とご説明した。

◇  動詞のような意味合いの形容詞 の「 悩み 」

日本語をよく知らない  英語ネイティブには
把握しきれず、 解説も解決も不可能に近い


お互いに「 なにが 」分からないのか、分からない。

お互いに「 なんで 」分からないのか、分からない。

英語学校で頻発するトラブルである。

日本語ネイティブの疑問点が氷解する水準の、高度な日本語力
を踏まえた教授技術を会得することは、 決して容易ではない。

はっきり申し上げると、 公教育では現実的でないと私は考える。

そこまで優秀な人材を大勢招き、 厚遇するだけの予算もあるまい。

特別な才覚を有する方々は別にして、 国民全般が対象であれば、

外国人英語教師をどんなに増やしても、 抜本策にはなりえない。

英語と日本語がこの上なく異質な言語である以上、 無謀な企て。

【参照】  日本語と英語の違い ( 図入り )

母語 = 日本語の宿命を担うと、 英語のハードルはやたら高くなる。

逆も然りで、 我ら双方にとって大変で、 まったくもってお互い様。

それゆえに、 日本語母語話者の指導者の存在意義を私は力説する。

  日本人の英語教師は、いつの時代も 必須 の存在 

 両言語の違い を、日本語で教える能力があれば強い 


例えば、 本稿の記す基礎レベルの相違点を、 日本語で説けるか。

一般的な英語母語話者の教師にとって、 これは相当難関。

  •  日本語の4技能 ( 聞く ・ 読む ・ 書く ・ 話す )のうち、
    最も難易度が高いとされているのは 「 書く 」。
  •  母語と外語とでは、 習得過程が異なるため、 特殊な環境・
    才能に恵まれた人を除けば、 読み書きを含む文法を別途
    学ばない限り、 外語としての「 4技能 」は身につかない。
  •  英語ネイティブの児童向けの教材を用いた成人の英語学習は、
    表面的には合理的に思えるものの、 必ずしも合目的ではない。

    ネイティブ児童の発音ルール 「 フォニックス( phonics )」
    を取り入れる手法と同根の難点。

    母語と外語の習得過程を区別しておらず、 前提がおかしい。
  •  第一言語( 母語 )は、 環境・知能などに問題がなければ、
    自然に習得できるよう 「 人間の本能 」 にプログラムされている。

    普通に育った子が、 文法を勉強する前から、 母語となる現地語
    を話せるようになる、主な理由である。

    特殊な環境・才能に恵まれた人であっても、 厳密に検証すると、
    彼らの一部は、 なんと 「 セミリンガル 」 だったりする。

    【参照】  母語が確立できていない 「 セミリンガル 」 の悲惨

  •  アニメ・映画・ドラマを観まくって、 日本語が堪能になる
    外国人もいるが、 同程度の日本語が書ける人は皆無な印象。
    このタイプは 「 聞く・話す 」 特化型 が中心を占める。
  •  日本語ペラペラの YouTubers の動画を観ていると、
    ネット検索かける際に、 日本語ではなく母語の英語
    を使っている姿を見かける。

    日本関連の調査をするには、 日本語で検索する方が
    桁違いに効率的にもかかわらずである。

    どうやら 「 書く 」 のは困難なのか。

      しげしげと注意深く観察すれば、 察知可能
    →  川端・芥川・三島が読めても、 ほとんど書けない人も多い

    日本語の 「 ローマ字入力 」 自体に手間取る諸氏も数多い。
  •  日本語ペラペラの外国人が用いる日本語の講演原稿・台本・
    台詞・カンニングペーパーが、 ローマ字表記で構成される
    場面は珍しくない。

    ひらがな・カタカナ・漢字では、 充分読めないらしく、
    和文原稿をローマ字変換する作業を私は何度も担当した。


まさか、 ローマ字原稿だなんて、 視聴者には思いもつかない。

初めて目にすると、 息が止まるほど、 びっくり仰天する原稿。

舞台裏 のすっぱ抜き話でなく、 ざらにありふれた手順なのだ。

口上はうまく、 いささかのよどみもないのだから、 さすが。

しかし、 「 日本語の達人 」 と称するには、 まあまあ微妙。

中級以上の英語に熟達している日本語母語話者の英文原稿は、
ほぼ例外なく原文の英語のままであり、 著しく対照的である。

中級者は、 ちゃんと英語で読める。

表音のみで表意文字を持たない英語と、
表音・表意を併用する日本語の特異性。

語学上、 看過できない懸隔である。

脳内で 「 表意文字 」 を同時処理しきれないからだと考えられる。

【原文】 日本語 ( 表音・表意 )  →  【変換】 ローマ字 ( 表音 )

こういった実情は明るみに出ない。

語学力を判定するには、 「 4技能 」 を万遍なく精査すること
が望ましい。

 

◆  複数の言語が飛び交う家庭環境と聞けば、 理想的に感じて、 うらやましくなる。

興奮すると、 別言語が飛び出し、「  かっこいい ~ !  」 などと他人におだてられる。

ところが、 つぶさに検査すると、 どの言語も平均を下回るケースがあふれている。

言語をミックスしない限り、 会話が成り立ちにくいのが真相だったりする。

4技能がまちまちで、 第一言語 ( 母語 ) がどれだか、 なんだかよく分からない。

「 セミリンガル 」、「 ダブル・リミテッド 」 またはそれに準じるものと推測する。

日常会話は 「 ペラペラ 」 なので、 後年に及ぶまで保護者すら気づかないことも。

母語の習い直しは生易しくないのだが、 警戒すべき差し響きは知られていない。

抽象・概念・観念的な思考がぎこちなくなり、 その表現が拙くなるのが典型例。

抽象化する能力のせいで、 話は理解できたとしても、 説明がごたつく。

記述式の作文で試験してみると、 問題点はひときわくっきり浮き出る。

だからこそ、 作文と口頭試問を含めた適切な検査の重要性を私は力説している。

私自身、 学校時代から現在に至るまで、 そうした家庭環境を近くで見てきた上、
「 セミリンガル 」 らしき方々と関わる職場に長らく身を置いて勤務してきた。

一緒に働けば、 不都合を覆い隠しきれず、 直に体験した事例には事欠かない。

conclusive ”  にて、 きめ細かくご紹介した ( 地図入り )。

歴史を振り返りつつ、 世上流布しない正負の側面にも触れた。

 

◆  日本語が母国語でない人に向けた 「 日本語能力試験 」
JLPT ) は、 世界最大の日本語能力の認定試験である。

「 言語コミュニケーション能力 」 を 「 マークシート方式 」
で測定する形式で、 試験を構成する3要素  は、 次の通り。

言語知識 ( 文字・語彙・文法 )・ 読解 ・ 聴解

最難関の 「 N1 」 でさえ、 作文が含まれていないのは、
語学力の試験としては、 望ましくないとつくづく思い知る。

私の経験上、 日本語・英語の真の運用能力は 「 話す 」
以上に、 「 書く 」  に表れやすい。

  •  「 書く 」 と 「 話す 」  →   産出能力  output skills
  •  「 聞く 」 と 「 読む 」  →   受容能力  receptive skills

マークシートで測るとなれば、 産出能力は確認しかねる。

基礎文法を体得していないと、 外語はまともに書けない。

難しい日本語が読めても、 書けない人がごまんといる点は前記した。

「 ペラペラ 」 はすごいが、 あまり惑わされない方がよいと感じる。

  作文・口述抜きで、 こうして評価するのは、 へんちきりん

 

◆  英語はもちろん、 母語の日本語も常日頃から真剣に学習し、

盤石な日本語知識を身につけると、 英語を教える際に有利となる。

そうすれば、 着実に自信がつき、 英語ネイティブに 気圧されない

両言語の 架け橋 になり、 質問に対応できる実力で行き来する体制。

これが理想の一つで、 生徒さんにとっても、 心強い味方となる。

迷える学生の質疑応答を担当する反面、 発音などはネイティブに任せる。

程よくすみわけすると、 悪感情が湧きにくく、 Win-Win で三方良し。

それぞれの得意分野で勝負する方が、 無理なく健全で、 皆ハッピー。

雇用されている立場で選り好みはできなくても、 意識することは可能。

勝てる場所で勝負せよ 」 …  さもないと、 絶えず焦燥感に苛まれる。

英語ネイティブに、 発音で勝てるわけない。

こんな自明なことを、 気に病んではならない。

本当にやるべきことは、 そこにはないのだ。

◆  疑問点を突き詰めると、 日英の違いから生じるものが際立つ。

したがって、 より的確な回答が期待できるのは、 日本人教師側。

この辺りをごまかしてしまうと、 いつまでも英語が分からない。

2言語となると、 ざっと2倍は努力する度胸と覚悟を据えるべし。

英語教師の適性の有無を判断する試金石となりうるかもしれない。

私自身、 日本語も頑張ることで、 どうにか心が折れずに済んだ。

やればやるほど、 共通点よりも大差が浮かび上がってきて、 参った。

めげずに、 新たな気づきを整理しながら、 着々と基盤を固めていった。

本稿の中身も、そうした日々の学びを詰め込んだ、千言万語の集大成。

人間の能力のうち、語彙力のピークはかなり遅く、書き言葉・話し言葉
とも、 60歳代から70歳代まで伸び続ける との学説が発表されている。



[O]ur vocabulary skills, written and verbal,
require
many more years before they
peak in our 60s and 70s.

https://www.forbes.com/sites/daviddisalvo/2015/03/23/
new-study-shows-that-your-brains-powers-change-as-you
-age-some-peaking-in-your-70s/#7b448dc31ef8

2015年3月23日付

【 当該記事が根拠とする学術論文 】

Hartshorne, J. K., & Germine, L. T. (2015).
When Does Cognitive Functioning Peak?
The Asynchronous Rise and Fall of Different
Cognitive Abilities Across the Life Span.
Psychological science, 26(4), 433–443.

・  https://doi.org/10.1177/0956797614567339
・  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25770099/


【参照】  日本語と英語の違い


◆  私なんか、 50歳代に入るまで、 からっきしダメだった。

種種の方面の 「 点と点 」 がつながり始めたのが、 だいぶ遅かった。

I  just wasn’t able to  connect the dots  until later in life.

それまでは、 やることなすこと裏目に出がちの、しんどい毎日。

どうすればよいのか見当つかず、 活路を求めて必死こいていた。

キャリア面のみならず、 生活全般においても不器用で、 きつい。

つらく、 悔しく、 情けなく、 自己嫌悪と屈辱的な思い出だらけ。

【参照】  Comfortable in one’s own skin


努力が結実するまでには、 脳の神経回路の構築などで時差が出る。

そうだとしても、 遅きに失した感で、 不首尾が常態化していた。

点が結ばれてきて数年経っても、 まぐれ当たりだと信じていた。

「 なんだよ、今更 … 」  喜びや安堵よりも、 薄気味悪い気分。

長らくうだつが上がらずに、 いじけてしまったのかもしれない。

長年、 みじめったらしい現実に向き合わなくてはならなかった。

当然ながら、 若さに浮かれる暇なく、 暗い歳月の経過に耐えた。

その分、 地味で地道な継続力の効用を体感できている気がする。

残酷にも無為に帰したと思い込んできたが、 そうでもなかった。


【参照】

日本人教師の皆様には、焦らず、気後れせず、でんと構えて吸収し、
堂々と教えていただければと、 心よりお願いしたい。

◆  意味さえつかめれば、 十分なのが世間一般。

英語学習者と異なり、
品詞 ( part of speech、 PoS ) の種類は考えない。

つまり、「 気づいている状態 」 か 「 気づく行為 」 かなんて、
どうでもよくて、「 気づいている 」 ことだけ知れればOK。

・  「 気づいている状態 」  →   形容詞
・  「 気づく行為 」  →   動詞

だが、和訳すると同然で、見分けがつかず、混乱  

このような一般人の感覚で英語学習を続けていくと、
日本語ネイティブの場合、 必ずといってもよいほど、
動詞のような意味合いの形容詞 」でひっかかる。

それでも、 日英の形容詞の差異を「 実感 」できるように
なってくると、  混乱していた原因がすっきり見えてくる。

基礎がしっかりしていれば、 さほど難しい内容ではないのだ。

初学者・初級者を卒業し、 中級学習者 にふさわしい力量
を積み重ねていけば、 肌で体得できるようになってくる。

いちはやく、ほぼ瞬時に察する学習者もおられるかもしれない。

目から鱗の、 Aha ! Experience( アハ体験 )。   Eureka !

一度、すとんと腑に落ちれば、悩んでいた過去が不思議に思える。

ネイティブ教師には説明しがたい、 日本人初学者の数々の疑問に、
少しずつ解答できるようになってくるのが、 中級学習者の頃。

自信がぐっと深まり、 英語が一段と楽しくなる。

逆に、これまで述べてきた「 形容詞 」のからくりが不得要領だと、
なかなか先に進めない。

これぞ、 典型的な挫折の流れ。

とりあえず、 この2つのみ覚えておきたい。

◇  英語の形容詞は  自立できない

 

→  「 動詞 」 が必要

 

※  特に 「 be動詞 」 が頻出

◇ 「 be動詞 」の主要機能の一つ

→  形容詞を「 述語 」にすること



◆  学者ではない、 実務家の私から、 ざっくり大まかに言わせていただくと、

「 be動詞 」とは、 形容詞を述語にするための動詞。

思い切った言い様で、厳密には正しくない ものの、感覚的にはこうなる。

英語が不得手な方々が、 大づかみにイメージするには、 役立つ知識。

「 厳密には正しくない 」 理由は、「 be動詞 」 の役割は、 その他
にも多数あり、「 形容詞を述語にする 」 にとどまらないゆえん。

学校教育では、” be動詞 ”  = 「 ある、存在する 」 と学んでいく。

これでは、 まったく正体が知れない。

たちまち、 お手上げな印象。

現在の私から見ても、 そう感じる。

◆  英語の動詞  ( verbs ) には、「 一般動詞 」 と 「 be動詞 」がある。

「 一般動詞 」は、日本人学習者にも割と身近  である一方で、
「 be動詞 」 は、 日本語母語話者には甚だ難解  で、 とっつきにくい。

※  「 be動詞 」  =  be、am、was、been、will be、is、were、are

教材でしょっちゅう見かける  ” be ○○ ” の  be の部分が、「 be動詞 」 。

「 be、am、was、been、will be、is、were、are 」 のどれかが入る。

総称として「 be動詞 」と呼ぶのは、「 一般動詞 」 と働きが違うから。

「 be動詞 ( be verbs ) 」は、日本語にそぐわない概念であるため、
日本では 「 一般動詞 ( general verbs ) 」 と明確に区分している。

私の経験では、 ” be verbs ” という英語は、 めったに見聞きしない言い回し。

並大抵の英語母語話者であれば、きっと ” be verbs ” と言っても、意味不明。

「 be動詞 」は、私たち日本人には避けて通れない英文法なのに、 奇妙な話。

◆  見方を変えると、それほどまでに 「 be動詞 」 は日本語とかけ離れた文法。

日本語母語話者の場合、 きっちり教え込まないと、 やはり先に進めない。

極めて基礎に位置するのに、 日本人学習者にとって、
「 甚だ難解 」 なのが、 英語の 「 be動詞 」。

「 be動詞 」 でこけると、 必然の帰結として、 英語は不得意になる。

実際、 英語の苦手な日本人は、 あらかた 「 be動詞 」 が分からない。

母語に存在せず、 イメージしづらいから、 どうやっても理解できない。

◆  「 be動詞 」 は 「 形容詞に密着している 」としても、 さして過言ではない。

実社会でも、非常に目立つ組み合わせ( コロケーション )    ※  後述

それゆえ、 「 形容詞ゆえ、be動詞 続くのが、基本パターン 」 と考えられる。

 

英語の形容詞

必ず動詞が伴う
とりわけ「 be動詞 」が大活躍

 


前掲の「 間投詞 」 や 「 感嘆詞 」( 感動・応答・呼掛け  →  単独で文に )

ではない限り、   英語の形容詞には、 必ず動詞がついて回る。



◆  「 be動詞 」 の苦手な学習者が、 手早く学ぶ近道は、

◇  「 形容詞 」 を見聞きしたら、 随伴する
「 動詞 」 を探す 「 習慣 」をつけ


形容詞を足掛かりに、「 be動詞 」の 立ち位置を感じ取っていく寸法。

慣れるまでは、「 be動詞 」 を見つけ次第、 丸で囲もう。

※  はるかに分かりやすい 「 名詞 」( 後述の「 名詞文 」参照 )
を手掛かりにするより、「 形容詞 」 で試す方が、 長期的効果
があると私は考える。

なぜなら、「 形容詞 」と比較すれば、 日英間の差異が小さい
のが「 名詞 」 ( →  しち難しい「 冠詞 」は、ここでは除外 )。

次の通り、 「 名詞 」 に呼応する 「 be動詞 」( 下線部 ) は、
イコール( = )の作用中心。

  •  This  is  a pen.   ( this  =  a pen )
  •  I  am  a girl.   ( I  =  a girl )
  •  They  were  students.   ( they  =  students )
  •  He  was  a teacher.   ( he  =  a teacher )
  •  We  are  her parents.   ( we  =  her parents )

日本語母語話者にとって一見扱いやすく、 潜む論点をスルーしがち。

そのため、 気づき学びが生じにくく、 あやふやな「 be動詞 」
の知識を整理するきっかけとしては、 意外にも適格性を欠く。

◇  形容詞に接した時は、 とにかく 「 動詞 」 を探せ  !

◇  その大部分は「 be動詞 」であることが、 すぐ分かる

ほとんど 「 be動詞 」で、 「 be動詞 」だらけだから、 「 すぐ分かる 」。

直感的には、 形容詞にくっつく動詞 の   7割以上  が、 「 be動詞 」。



◆  「 be動詞 」以外の動詞、 例えば、

  •  前出の自動詞  ” become “、 ” seem
  •  後出の「 アプリ版 」が記載する自動詞
    make “、 “ remain “、 “ stay
    →  ” aware ” の動詞の コロケーション としては、 どれも大事

などの一般動詞を見つけるのに、 すこぶる苦労する。

ゆえに、「 形容詞ゆえ、be動詞 続くのが、基本パターン 」 。

「 be動詞 」 ではない一般動詞であれば、 自動詞の用法が中心

他動詞( transitive  verb )より、 自動詞( intransitive  verb )。

「 be動詞 」  の代わりに形容詞にくっつく一般動詞は、 自動詞が主。

  わざわざ動詞に同伴してもらわないと、述語になれないのが、 英語の形容詞
  弱っちい「 形容詞 」の同伴者となり、 一人前の述語にしてやる「 be動詞 」


同伴者を探せ !

  ひいきの動詞は「 be動詞 」。   形容詞は
「 be動詞 」 が大好き。



◆  機械的にしばらく続けると、 つかみどころのなかった「 be動詞 」の
役目も、おぼろげながら察しがつくようになり、なんとなく姿が現れてくる。

手始めに、 今一度、 本稿の例文に目を通していただければと思う。

どうしても 「 be動詞 」が分からないなら、 一応こう覚えておけば、 気が楽。

「 be動詞 」 とは、 形容詞を述語にするための動詞。

「 be動詞 」 は、 形容詞のストーカー。

かけがえのない動詞のうち、 形容詞は 「 be動詞 大好き 」なので、 相思相愛。

「 be動詞 」 と  形容詞は  ” ラブラブ関係 “   ゆえ、
「 形容詞ゆえ、be動詞 続くのが、基本パターン 」 。

「 be動詞 大好き 」 な形容詞のくせに、 時たま、自動詞と浮気してしまう。

形容詞にもよるが、 主たる浮気相手の自動詞  を例示すると、 既述の通り、

become “、 ” seem “、” make “、 “ remain “、 ” stay “、 “ get “。

このように、 形容詞が浮気する自動詞はうじゃうじゃひしめく。

それでも、 本命は「 be動詞 」。

先に触れたが、 形容詞に同伴する動詞  の直感的な割合は、読み書き平均で、

【 本命 】 be動詞   7割
【 浮気 】 一般動詞( 自動詞 ) 3割

※  私の経験上の比率です


いずれにせよ、

動詞 ( be動詞 または 一般動詞 ) なしでは、
述語になれないのが、 英語の形容詞。

 

日本語の形容詞は、 強く自立しているので、 動詞なしでも述語になれる。

日本語の動詞の大多数も、 主語と目的語がなくても、 単独で文を構成できる。

  •  まずい。 ( 形容詞 )
  •  忘れた。 ( 動詞 )

英語と決定的に異なる特色 !

【 例外 】  英語の 間投詞  や  感嘆詞 ( 感動・応答・呼掛け  →  単独で文に )    ※  上掲

「 be動詞 」の感触を、ある程度つかんだら、 細かく正確に肉付けしていけばよい。

★  演繹法 の教わり方でダメなら、 こうして実用的な 帰納的アプローチ にトライ。

◆  ” aware ” のような重要単語の場合、組むべき単語は、

コロケーション辞典 ( 連語辞典 )」

を調べれば、きちんと明記されている。

この場合、「 組むべき単語 」 が 「 コロケーション連語 」。

繰り返すと、

「 自立 」できる日本語の形容詞と異なり、
単独で「 述語 」になるには弱すぎるため、
英語の形容詞には、動詞が欠かせない

→  ひいきの動詞は「 be動詞 」

 

■  代表格の『 オックスフォード コロケーション辞典 』 がこちら。



Oxford Collocations Dictionary for
Students of English
“  ( アプリ版 )

※  漢字は追加


また、学習英英辞典( EFL辞典 )にも併記されている。


英語学習者用に特化されている学習辞書の強みであり、大変便利。

特に、LDOCE ”  と  ” OALD ”  は、コロケーション満載。

【参照】

・  LDOCE( ロングマン現代英英辞典 )
・  辞書の「 自炊 」と辞書アプリ
・  英語辞書は「 紙 」か「 電子版 」か

【実例】     ※  辞書アプリの転載あり

thresholddamagescrutiny
backdroppaperworkstruggle
downfallbombshellalternative
feasibledisparitypresence

【類似表現】

” Please be advised that – ”
https://mickeyweb.info/archives/3530
( ~ をご承知おきください。)

” Please note that – ”
( ~ にご注意ください。)

【関連表現】

” raise awareness ”
https://mickeyweb.info/archives/8831
( 関心を高める )


◆  日本最大の国語辞典   の名を誇る 『 日国 』。

「 助詞 」 全文は、 以下の通り。



日本国語大辞典 第二版 』 第7巻、 p. 357.
小学館( 2001年刊 )

※  傍線は引用者


おまけに、「 形容詞 」 全文。



日本国語大辞典 第二版 』 第4巻、 p. 1287.
小学館( 2001年刊 )

※  傍線は引用者


緑の傍線が、 既記の

英語の形容詞は「 be動詞 などの 助けを借りないと、述語になれない

に該当する。

◆  英語も「 印欧語 」。

インド・ヨーロッパ語族( the Indo‐European languages )とも言う。

インド・ヨーロッパ語族系統図


画像の拡大

【出典】  小学館 日本大百科全書 ( ニッポニカ ) より



「 印欧語 」 と 「 形容動詞 」 は、 ” conclusive ”  で取り上げている。

◆  日本語の文の種類は、3種類に大きく分けられる。

1.  名詞文
2.  形容詞文
3.  動詞文


1.  「 名詞文 」  →  述語に名詞が使われる

1-1   私は学生です。
1-2   父は今ニューヨークです。

2.  「 形容詞文 」  →  述語に形容詞または形容動詞が使われる

2-1   富士山は美しい。(形容詞)
2-2   京都は有名である。(形容動詞)

3.  「 動詞文 」  →  述語に動詞が使われる

3-1   彼はそこに行きました
3-2   私は昼食を食べました

上記を英訳してみる。

青字は動詞 ( 下線部は 「 be動詞 」 )。

1-1   I am a student.
1-2   My father is in New York now.

2-1   Mt. Fuji is beautiful.
2-2   Kyoto is famous.

3-1   He went there.
3-2   I ate lunch.

– 
動詞が「 3. 動詞文 」に用いられることは言うまでもない。

ところが、

「 1. 名詞文 」 と 「 2. 形容詞文 」 にも
動詞 be動詞 ) が使われている。


日本語の「 1. 名詞文 」「 2. 形容詞文 」には動詞はないのが普通なのに、

英語になると、必ず 動詞 が出てくる。

名詞文 」 「 形容詞文 」 「 動詞文
すべて に、 英語では 動詞 が使われる。


日本語と英語の大きな違いである。

 

 

 

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