出発する、さっさと出て行け
カタカナ語として定着済みの “hit”(ヒット)
は、実は多義。
名詞・他動詞・自動詞があり、
いずれも多様な意味を持ち、
辞書には長々と説明が連なる。
多義ではあるが、「能動的に動く」イメージは、
全品詞にほぼ共通。
ここでは他動詞で、”hit the road”
のワンセットで「出発する」。
この用法の場合、冠詞は “the“。
“hit the road” を「米俗」とする辞書もあるが、
現在では英語圏全般で使われている口語である。
「出発する」から転じて、
「旅行に出る」をも意味する。
どちらの意味かは状況次第。
“Let’s hit the road.”
(出発しようぜ。)(旅行に行こうよ。)
“It’s time to hit the road.”
(そろそろ出発すべき時がきた)
(いよいよ旅立つべき時だ。)
“I guess I need to hit the road.”
(去らねばならない時がきたようだ。)
(そろそろ旅行に行かねば。)
“I’m under the assumption that
they will hit the road soon.”
(彼らはまもなく出発すると私は想定している。)
なお、語勢を強めて他者に “Hit the road ! ”
と命令すれば、「さっさと出て行け!」。
【類似表現】
“Get out of here ! ”
https://mickeyweb.info/archives/705
(ここから出て行け!)
“Pack your bags.”
https://mickeyweb.info/archives/1580
(出て行け。)
“Get lost ! ”
(失せろ!)
“Just go ! ”
(さっさと行け!)
“Don’t let the door hit you on the way out ! ”
(さっさと出ていけ!)
※ 退室次第、すぐドアを閉めてやるから、
そのドアにぶつかるなよ、との冷たい声掛け
“kick out”
https://mickeyweb.info/archives/22700
(追い出す)