近くにいる、ぶらつく
口語の句動詞で、アメリカ人がよく使う。
“stick” は多義で、名詞「一突き」「遅延」の他、
自動詞「くっつく」、他動詞「くっつける」などの意味がある。
(参照:”stick one’s nose in –“)
※ “stick”(棒)は語源が異なり、まったく別物
“around” には、副詞と前置詞がある。
こちらも多義だが、基本的意味は、
– 副詞「近くに」「あちこちに」「巡って」
– 前置詞「~の周囲に」「およそ」
副詞と前置詞の境界があいまいな単語であり、
どちらとも解釈できる用法が多数ある。
ここでは、副詞。
自動詞 “stick”(くっつく)+ 副詞 “around”(近くに)
だから、「近くにくっつく」→「辺りに居続ける」。
特に用事がないのに、辺りをぶらぶらすること。
“stick around” =
informal: to stay in a place a little longer,
waiting for something to happen.
(ロングマン、LDOCE6)
※ informal = 口語体、非正式
肯定的にも否定的にも使うが、どちらかと言えば、
「用なくぶらぶら」と否定的イメージの方が強い。
言い方にも差があるので、区別に迷うことはないだろう。
“I don’t want you to stick around.”
“I don’t want you around.” ※ “to stick” なしでも可
(この辺をぶらつかないで。)
“Don’t stick around. Get out of here ! ”
(ぶらつくな。出て行け!)
“Please stick around with me for a while.”
(しばらく私といっしょにいて。)
【関連表現】※ 副詞 “around”
- “ask around“(聞いて回る)
- “up and around“(病気が治り、
普通に動けるようになって) - “See you around.“(またね。)
- “shop around”(物色する)
- “push around“(こき使う、振り回す)
- “hang around”(うろつく)
- “lie around”(そこら中に転がる)
- “sit around”(のらくらする)
- “stand around”(突っ立っている)
- “wait around”(ぶらぶらしながら待つ)
- “Is he around ? “(彼は近くにいますか?)