Stick one's nose in -
2018/01/09
~に首を突っ込む
突っ込むのは「首」でなく「鼻」。
この点を除けば、日本版とほぼ等しい用法。
上品で穏やかな表現とは言えない点も共通。
“stick one’s nose into” とも言う。
おせっかいやちょっかいにも使える。
“stick / poke your nose into something” =
to become involved in something that does not
concern you, in a way that annoys people.
(ロングマン、LDOCE6)
「鼻につく」「鼻にかける」と同じく、
ネガティブイメージ。
次の表現も同様。
“nosy“(形容詞:詮索好きな)
“nose around“(句動詞:嗅ぎまわる)
“nose” を使う英語表現は多い。
くんくん嗅ぎまわる感触で、
気持ち悪いものが少なくない。
ちなみに、犬の鼻は “muzzle” が正式。
◆ “stick” は多義で、名詞「一突き」「遅延」、
自動詞「くっつく」、他動詞「くっつける」に加え
(参照:”stick around“)、
他動詞「突っ込む」「突き出す」の意味がある。
※ 「棒」の “stick” は語源が異なり、別物
-「突っ込む」”in” “into”
-「突き出す」 “out”
このように直後の前置詞が異なるため、区別は容易。
ここでは「突っ込む」だから、”in” または “into”。
先のLDOCEにもあるように、
この用法の “stick” のほとんどは、
他動詞 “poke“ で置き換え可能。
“Poke one’s nose in – ”
(~に首を突っ込む)
表題の “one’s” には、鼻の持ち主(介入者)
の所有格を入れる。人称代名詞であれば、
your / his / her / my のいずれか。
このフレーズでは、単数が通例。
自分に関係ないのに出しゃばり、
周囲をいらつかせるようなうざい人はどこにでもいる。
国籍・人種を問わない。
多かれ少なかれ、人間誰しもそんな傾向
があるのかもしれない。
たいてい悪気はないので厄介だ。
◆ 典型的な反撃文句は、
- “Keep your nose out of this matter ! ”
(この件に首を突っ込むな。)(おせっかいするな)
※ “nose” に “big” を加えて、
“big nose” と強調することも
– - “Back off from this matter ! ”
(この件から手を引け!)
– - “Don’t butt in ! ” “Butt out ! ”
(出しゃばるな!)
– - “Don’t step in ! ”
(介入するな!)
言い方によって、怒号になったり依頼になったりする。
ただ冒頭で触れた通り、
“stick one’s nose in” 自体が角立った表現。
丁寧にお引き取り願いたい場合は、
この表現は避けよう。
”I guess she always has to stick her nose into something.”
(彼女はいつも何かに首を突っ込んでないと気が済まないみたい。)
“Don’t let your boss stick his nose into your privacy.”
(ご自分のプライバシーに上司を踏み込ませてはならない。)
“I don’t want you to stick your nose in my life.”
(私の人生に干渉してもらいたくないの。)
【関連表現】
“pick one’s nose”
(鼻をほじる)
※ “one’s” には、鼻をほじくる本人
の所有格(my/his/her )を入れる