~から快感を得る、~を大いに楽しむ
“kick” には、他動詞・自動詞・名詞があるが、
基本的意味「蹴る」から派生した内容中心となる。
語源不詳とされている。
【発音】 kɪk
ここでの “kick” は名詞で、「快感」の意。
「蹴る」→「刺激」→「快感」「スリル」
可算名詞で、冠詞 “a” がつく。
“get a kick out of – ”
something that you enjoy because it is exciting.
SYN:thrill
(ロングマン、LDOCE6)
※ SYN = synonym = 同義語
“out of – ” は、「~から」。
ここでは、出所の前置詞 “from” と同じ意味合いなので、
“get a kick from – ” とも置き換えられる。
よって、”get a kick out of – ” 及び “get a kick from – ”
は、「~から快感を得る」。
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◆ “kick” =「快感」の名詞用法は、日本の辞書では
「俗語」扱いするものが少なくない。
「ドラッグからくる刺激」と説明されている辞書さえある。
しかし、そのような「卑俗さ」とは直接関係ないのが、
現在の位置づけである。
“kick” =「快感」は、標準口語として確立済みで、
普通は下品な響きは伴わない。
よって、通常使用をためらう必要もないだろう。
現に、社内会議で何度も耳にしているし、
アメリカのトーク番組に出てくることは珍しくない。
そもそも、使用をはばかるべき表現は、弊サイトで取り上げない。
- “I got a kick out of her joke.”
(彼女のジョークにしびれたよ。)
– - “She gets a kick out of dressing like a boy.”
(彼女は少年っぽい格好をすることにスリルを覚える。)
– - “He got a kick out of traveling around the world.”
(彼は世界中を旅することを大いに楽しんだ。)
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【関連表現】
“kick out”
https://mickeyweb.info/archives/22700
(追い出す)