許しがたい、言い訳できない
What I did was wrong and inexcusable.
(自分のやったことは間違っており、
言い訳できない行為です。)
トラブル時に飛び交う堅めの形容詞。
度を越した言動を表すのに便利。
性質上、平時にはほとんど聞かない。
“inexcusable”
inexcusable behavior is too bad to be excused.
(ロングマン、LDOCE6)
【発音】ìnikskjúːzəbl
※ 下線は引用者
◆ ひどすぎて弁解の余地がなく、許せない。
何ともけしからん状態を、たった1語で表現する。
「言い訳できない行為です」
と自分の過ちを認める反省の弁にも有効。
冒頭に掲げた発言が典型である。
決まり文句に近い言い回しの一文。
ー
◆ 語調が強く、相手をガンガン責めるにうってつけ。
アクセントを置く真ん中の「キュー」(”inexcusable”)
に怨念を込めるかのように、強調する人が多い。
【発音】ìnikskjúːzəbl
迫力があり、修羅場によく合う形容詞。
他動詞 “excuse” には、
「許す」と「言い訳をする」
の両方の意味がある
- “Excuse me for being late.”
(遅刻を許してください。)
ー - “I excused myself for being late.”
(遅刻の言い訳をした。)
したがって、”inexcusable” は、
「許しがたい」と「言い訳できない」を意味する。
- 接頭辞 “in“(~ない)
- 他動詞 “excuse“(許す)または(言い訳をする)
- 接尾辞 “able“(できる)
–
※ “able” を加える際に、”excuse” の “e” を落とす
直訳は「許すことができない」または
「言い訳をすることができない」。
“inexusable” が名詞を修飾する時、不定冠詞 “an” が通例。
反意語は、形容詞 “excusable”(許される)。
【発音】ikskjúːzəbl
■ 相手を責める時は「許しがたい」。
■ 自ら過ちを認める時は「言い訳できない」。
このように一応区分されるが、実際はごっちゃに
使われている印象。
◆ 職務上、パワハラ・セクハラなどの話し合いに
数え切れないほど立ち会ってきたが、
“inexcusable” の出番がない会は珍しかった。
被害者側と加害者側の双方が使うため、大活躍。
事が大きいほど勢いの出る感がある “inexcusable”。
重宝されて当然だろう。
相手の告発と自分の弁明と。
どちらの立場でも役立つ。
ぜひ覚えておきたい。
- “It was an inexcusable remark.”
(それは許しがたい一言だった。)
– - “That’s inexcusable ! ”
(それって許せない!)
– - “Backing accidents are inexcusable.”
(車の後退事故は、言い訳できない。)
– - “My actions were inexcusable and I am so sorry.”
(弁解の余地のない行為でした。大変申し訳ございません。)
– - “It was inexcusable of me to forget.”
(忘れてしまうなんて、言い訳できないことで、失礼しました。)
– - “It is inexcusable to leave a baby unattended.”
(赤ちゃんを独りにするなんて言語道断だ。)
– - “Using offensive racial slurs is inexcusable and disgusting.”
(侮辱的で人種差別的な中傷を使うことは、許しがたく不快である。)