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Racial slur

      2022/10/26

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人種差別的な中傷

国際社会において、 あらゆる差別の中でも
深刻とされるのが、 人種差別。

人種は生来的であるため、 本人に責はない。

◇  人種( race ) : 先天的 ( 遺伝的 )

◇  民族( ethnicity ) : 後天的 ( 文化的 )



◆  人種差別は、 その行為者の   本質( 本音 )の表れ
と解釈される場合が多く、  人格面を疑われてしまいがち

常日頃から、差別意識を抱くからこそ 生じた発言

と受け取られてしまう印象。

軽微な失言とは性質が違い、 体よく看過できないインパクト。

違法とする国もある。

信用回復が困難な失態

それは、数々の失脚の歴史が証明している。

人種差別行為によって、 キャリアに傷をつけた
政治家・高官・組織幹部・芸能人・スポーツ選手
は枚挙に暇がない。

辞任・引退を迫られるケースもあり、 これまでの努力が台無しに。

男女差別  に似通う問題であり、  普段から念頭に置くべし。

性の多様性を尊重する 「 LGBTQI+ 」 にも配慮したい。

近年は社会的に許容されなくなっている ( socially  unacceptable )。



◆  「 人種差別的な発言 」 の頻出表現はいくつかある。

ニュースによく出てくるのは、 表題  ”  a racial slur 
に加えて、 以下3つ。

「 人種差別的な発言 」

  • a racial comment
  • a racial statement
  • a racial remark


すべて、” racial ”  →  ” racist ” に置換え可能である。

【発音】  réiʃəl
【音節】  ra-cial  (2音節)

【発音】  réisist
【音節】  rac-ist  (2音節)

他動詞  ” make ” ( ~ を行う )を伴い、
「 人種差別的な中傷をする 」。

< 表題に  “ slur ”  を選んだ理由 >

他の3つは、中級以上の英語学習者なら、理解可能であり、
カタカナ語としても見聞きする。

一方、” slur ” は違う。

日本語にそぐわない、語感と発音から推察すると、
今後もカタカナ語として定着する可能性は低い。

【発音】  race  (1音節)

英語の時事ニュースにはガンガン出てくる上、
意味を推測しにくいので、きちんと学びたい。

だから、 表題として ” slur ”  が最適と考えた。


◆  ” slur ” には、 他動詞・自動詞・名詞がある。

語源不詳とされるが、 有力説は、
低地ドイツ語 「 足を引きずって歩く」( slurren )。

【発音】  slə́ːr  (1音節)

比較的多義だが、 基本的意味は、

–  他動詞 「 おろそかにする 」
–  自動詞 「 もごもご話す 」
–  名詞 「 中傷 」

” racial slur ” では、可算名詞である。

◆  なお、「 システムインテグレーター 」 の通称  ” SIer ”  は、
「 スラー 」 ではなく、「 エスアイヤー 」 と読む

名詞 System Integration ”  の  ” SI ”  に、
接尾辞  ” er “( ~ する人 )をつけた 和製語

他社のシステム開発を請け負ったりする、情報技術専門職。

【発音】  ìntəgréiʃən
【音節】  in-te-gra-tion  (4音節)

” L( エル ) ”  の小文字でなく、 正しくは  ” I ( アイ ) ” 。

” Sler ” と書かれると、 区別不能に近いので、 蛇足ながら触れた。

一般的に、英語では  ” System Integrator “。

【発音】  íntigrèitər
【音節】  in-te-gra-tor  (4音節)

- 
◆  ” racial ” は、 形容詞のみ。

【発音】  réiʃəl
【音節】  ra-cial  (2音節)

” race ” の語源は、 イタリア語 「 種族・民族 」 ( razza )。

【発音】  réis  (1音節)

–  名詞  ” race ” ( 人種 )
–  接尾辞  ” ial ” ( ~ に関する )

で、「 人種上の 」。

よって、” racial slur ” は、「 人種上の中傷 」。

つまり「 人種差別的な中傷 」。

特定の中傷1件なら、 単数形となる。

  • ” made a racial slur ”
    人種差別的な中傷をした )

実際は、 複数形  ” slurs ” が目立つ。

そもそも差別的なことを口にする人は、
1件のみに収まらないのかもしれない。

先述の3つの同義語でも、複数形が多用される。

スペル・発音・音節が同じ「 競走 」「 レース 」
の語源は、 古ノルド語 「 走る 」( rās )。

◆  ウェブニュースは、次のような記事であふれている。

  • “The manager resigned over racial slurs.”
    (そのマネージャーは人種差別的な中傷で辞職した。)
  • “The article was full of racial slurs.”
    (その記事には人種差別的な中傷が満載されていた。)

  • “His racial slurs raised eyebrows.”
    (彼の人種差別的な中傷は人々を驚かせた。)
    (彼の人種差別的な中傷はひんしゅくを買った。)
  • “She apologized for racial slurs.”
    (彼女は人種差別的な中傷を謝罪した。)

  • “His racial slur estranged them.”
    (彼の人種差別的な中傷が、彼らの仲を引き裂いた。)
  • “He yelled racial slurs at a customer.”
    (彼はお客様に大声で人種差別的な中傷をした。)
  • “The lawyer railed against these racial slurs.”
    (その弁護士は、これらの人種差別的な中傷を激しく非難した。)
  • “Racial slurs were thrown at her.”
    (彼女に人種差別的な中傷を浴びせた。)
  •  “He shrugged off their racial slurs. ”
    ( 彼らの口にした人種差別的な中傷を彼は受け流した。)
  • “Using offensive racial slurs is inexcusable and disgusting.”
    (侮辱的で人種差別的な中傷を使うことは、許しがたく不快である。)
  • “No one in their right mind would
    openly use a racial slur.”
    (人種差別語を公然と使うまともな人はいない。)
  • “We draw the line at racial slurs.”
    (我々は人種的中傷を許しません。)
  • We do not accept racial slurs.”
    (人種差別的な中傷を禁じます。)
  • “He was vulnerable to racial slurs.”
    (彼は人種的中傷を受けやすかった。)

  • “We need to get tough on racial slurs.”
    (人種差別的な中傷への対策を強化すべきだ。)
  • “Tolerating racial slurs was a fact of life then.”
    (人種的な中傷に耐えることは、当時の現実だった。)



◆  人種差別問題が、長らく対岸の火事だった日本。

今や時代は大きく変わっている。

2018年、訪日外国人旅行者が史上最高を更新した。

前年比 8.7%増で、 3,119万 2千人。

( 日本政府観光局  2019年1月16日 発表 )

これほど外国人を迎え入れた年は、いまだかつて存在しない。

主要20市場すべてで過去最高を記録した、2017年を上回る総人数。

統計を取り始めた1964年以降、最多となった。

国内のスポーツ会場でも、サポーターによる
人種差別行為が大きな問題となったりしている。

1990年代までの日本であれば、そう注目されなかった
事件ではないだろうか。

言語の違いはもとより明確だが、まるで違う次元で、
問題の火種はくすぶっていることに気づく必要がある。

2016年6月には「 ヘイトスピーチ対策法 」が施行された。

世界的時流と国連の見解を受けたものである。

さほど外国人慣れしていない日本人にとって、適切な接し方
の基本を学ぶ必要性は、「 異文化理解力 」と併せて、
否応なく高まっている。

「 語学力より不可欠 」 と説く論も根強い。

 



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