一連の
「一連の」「~続きの」と言いたい時は、
お馴染みの「シリーズ」で表現できる。
注意を要する文法上のポイント(以下赤字)があるが、
それを理解すれば、さほど難しくない。
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◆ “series” は、名詞のみの単語。
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複数形も “series”。
【発音】 síəri(ː)z
“series” は「単数名詞」が通例。
“series” は、原則として可算名詞で、”a” がつく。
「単数名詞」(singular noun)とは、
単数形で使われるのが一般的な名詞。
英英辞書では “S” または “sing” と略記されたりする。
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◆ 語源は、ラテン語「連結する」(serere)。
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ここから派生する「続き物」を意味する
名詞ばかりなので分かりやすい。
主な専門用語
– 電気・物理「直列の」※ 不可算名詞
– 数学「級数」
– 科学「系列」
日常用法としては「シリーズもの」
のイメージで把握すればよい。
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◆ “a series of” のパターンが最頻出。
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まずはこの表現を覚えておこう。
“a series of”
- 定訳「一連の」
- 多用「~が続いて」「~が重なり」「~の連続」
Life is a series of choices.
「人生は選択の連続 」
シェークスピア
William Shakespeare(1564-1616)
“She passed away following a series of illnesses.”
(彼女はいろんな病気を患った後に亡くなった。)
“Everything fell apart after a series of failures.”
(失敗続きで、すべてが破綻した。)
“There was a series of misjudgements.”
(判断ミスの連続だった。)
“He suffered a series of injuries that year.”
(その年の彼はケガ続きだった。)
“She took the blame for a series of scandals.”
(彼女は一連の不祥事の責任を負った。)
“There has been a series of crackdowns on scams.”
(詐欺の取り締まりが続いている。)
“a series of” は、
その直後に複数形の名詞が続いても、
動詞は 単数扱い となるのが原則
しかし実際には、複数扱い もまかり通っている。
日本人学習者に限らず、混乱しやすいからであろう。
“A series of games has been cancelled.”
(一連の試合は中止された。)
“A series of articles provides information.”
(一連の記事が情報を提供する。)
“A series of accidents was caused by the earthquake.”
(一連の事故はその地震が引き起こした。)–
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◆ ただし、
<3語ワンセット>の “a series of” の形ではなく、
“series” 自体が複数なら複数形
“Many comic series have been published.”
(多数の漫画シリーズが出版された。)
“Several TV series were broadcast yesterday.”
(いくつかのテレビシリーズが放送された。)
“All series have been cancelled.”
(全シリーズは打ち切られた。)