日常の物事(日常的なこと、日常的なもの)
日常的に接する「物」や「事」
を総称的に示す表現。
平凡でありふれた<当たり前の物事>。
すなわち、日常品や普段の出来事。
ごく普通の物事を指す。
◆ “everyday” には名詞と形容詞がある。
形容詞が多用される。名詞は可算名詞。
– 名詞「普通の日」「日常生活」
– 形容詞「毎日の」「日常の」
2語の “every day”(毎日)と混同しやすい
ため要注意。こちらは副詞用法でもある。
◆ 1語の “everyday” は形容詞が主。
「日常~」と表現したい熟語があれば、
“everyday” に続けると英訳しやすい。
どんぴしゃりでないにせよ、大きく外すこともない。
- everyday clothes、everyday wear(普段着)
- everyday conversation(日常会話)
- everyday language(日常用語)
- everyday life(日常生活)
- everyday low price(低価格販売政策)
- everyday occurrence(日常茶飯事)
- everyday situation(日常的な状況)
- everyday use(日常使用)
- everyday work(日常業務)
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◆ “thing” は名詞のみで、
可算名詞と不可算名詞を兼ねる。
原則は可算名詞。
基本的意味は「物事」=「物」「事」。
日本語の「物事」と同様、
抽象的・総称的な意味合いがある。
“Things change.”
https://mickeyweb.info/archives/3326
(事情は変わる。)
“Things happen.”
https://mickeyweb.info/archives/9323
(こんなこともある。)
“sort things out”
https://mickeyweb.info/archives/1464
(解決する。対処する。けりをつける。)
“talk things out”
https://mickeyweb.info/archives/5615
(徹底的に話し合う)
“work things out”
https://mickeyweb.info/archives/9698
(問題を解決する)
“get things going”
https://mickeyweb.info/archives/10469
(事を進める)
上記の6例では複数形が常だが、
“everyday thing” の場合、
単数形でも使われる。
ここでは可算名詞なので、単数なら “an”
をつける。
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◆ 日常的な事柄は、具体性が足りないため、
かえって表現しにくかったりする。
普段から見慣れており、使い慣れている
から、つかみどころに欠けるのだろう。
“everyday thing” は、
「日用品」
「日常的な出来事」
「日常的な行動」
「日常的な習慣」
など、日常全般の総称的文言として便利
あいまいなケースが多いので、和訳時は、
文脈を見て的確な日本語にする。
【例文】
“Doing everyday things is not easy
for a sloppy person.”
(ずさんな人にとって、毎日のことを
こなすのは難しい。)
“We need everyday things for relief.”
(救済には日用品が必要です。)
“I am sick and tired of everyday things.”
(日常の物事にうんざり。)