数が分からなくなる、 数を忘れる
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Man, I lost count !( うわっ、 数が分からなくなった ! )
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マルチタスク ( multitask ) をしていた同僚の悲鳴である。
「 1つに集中していれば、 すぐ終わったのに 」 と思う。
” lose count ” は、 数えている途中に 混乱した 場合と、
単純に 数値を忘れた 場合の両方とも表せる。
事後に使うことが多いため、
「 現在形 」( present ) ” lose ” よりは、
「 過去形 」 ( past tense ) ” lost count ”
「 分からなくなった 」 「 忘れた 」 の方が目立つ。
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” lose count “to forget a number you were calculating
or a total you were trying to count.
( ロングマン、 LDOCE6 )
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https://www.ldoceonline.com/dictionary/lose-count※ 2023年2月13日 アクセス
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LDOCE6 ( 書籍版 ) pp. 404-405.
(Pearson Education 2014).
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※ 下線は引用者
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英英辞典 ” LDOCE ” ( エルドス ) の特色は、
別稿の LDOCE ( ロングマン現代英英辞典 )
で、 多数の写真と図を交えつつ、 詳らかにした。
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語釈前段:
forget a number you were calculating
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「 どこまで計算したっけ ? 」
「 これ数えたっけ ? 」
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語釈後段:
forget a total you were trying to count
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「 合計はなんだったっけ ? 」
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ともに数値が不明な状態。
日常用法では、前者の数え切れなくなったり、
数え落としたりするケースを表すことが多い。
時に、 所有格 ( possessive )
- my 私の
- your あなたの
- his 彼の
- her 彼女の
- their 彼らの
- our 我々の
- its それの
を間に入れて使うこともある。
- ” I lost my count. ”
( どこまで数えたか分からなくなった。)
( 数を忘れた。)
さらに、 表題の 「 過去形 」 ( past tense、 simple past ) の代わりに、
次の 「 現在完了形 」( present perfect ) もよく見聞きする。
- I have lost count.
- I’ve lost count. ( 縮約形 )
英文法上は ” I lost count ” とは異なるとはいえ、
自然な日本語に訳す際は同一の訳文になることが多い。
日本語には 「 完了形 」 はないとされるからである。
※ 諸説あり
◆ ” lose ” には、 他動詞と自動詞がある。
【発音】 luz
【音節】 lose (1音節)
【活用形】 loses – lost – lost – losing
語源は、 古英語 「 消滅する」( losian )。
自他動詞とも、細かく見れば多義であるが、
あらかた語源の意味合いを引き継ぐ。
– 他動詞 「 失う 」 「 死別する 」 「 脱する 」
「 負ける 」 「 我を失う 」
– 自動詞 「 負ける 」 「 衰える 」 「 損する 」
ここでは、 他動詞 「 失う 」 で最も基本的は意味である。
私の経験上は、 過去形 “ I lost count ” が好まれる気がする。
逆に、 “ I’ve lost count ” の方が一般的と考える説もある。
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【参考】 ※ 外部サイト ( 英文 )
- I lost count vs I’ve lost count
https://www.usingenglish.com/forum/threads/i-lost-ive-lost-count.146102/
2011年5月2日付
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上の記事では、 ” interchangeable ” ( 代替可能 )とは
言い切れないものの、 日常使用であれば大差ないと結論する。
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【発音】 interchangeable
【音節】 in-ter-change-a-ble (5音節)
上記は形容詞 ( adjective )、 副詞 ( adverb ) は、
【発音】 interchangeably
【音節】 in-ter-change-a-bly (5音節)
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「 過去形 」 と 「 完了形 」 の視点の違いは、 ” better place ”
で事細かに取り上げたので、 ご覧いただければ幸い。
◆ ” count ” には、 他動詞・自動詞・名詞がある。
【発音】 count
【音節】 count (1音節)
【活用形】 counts – counted – counted – counting
語源は、 ラテン語 「 計算する 」 ( computāre )。
「 コンピュータ 」 ( computer ) と同源。
こちらの基本的意味も、語源に忠実。
「 カウント 」 「 カウントダウン 」 「 カウントする 」
が日本社会に根付いており、 イメージしやすい。
– 他動詞 「 数える 」 「 考慮する 」 「 みなす 」
– 自動詞 「 数える 」 「 数に達する 」「 数に入れる 」
– 名詞 「 計算 」 「 総数 」
名詞 ” count ” は、 可算名詞 ( countable noun )
と不可算名詞 ( uncountable noun ) を兼ねる。
通常は可算名詞である。
可算名詞 ( countable noun ) は、 文字通り( literally )
「 数えることができる名詞 」。
【 英英辞典 の 基本凡例 】
・ n = noun = 名詞
・ C = countable = 可算名詞
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・ U = uncountable = 不可算名詞
・ singular = síŋgjulə = 単数名詞
—-→ 通常、単数形で使われる名詞
・ plural = plúərəl = 複数名詞
—-→ 通常、複数形で使われる名詞
・ v = verb = 動詞
・ T = transitive = 他動詞
・ I = intransitive = 自動詞
■ ” lose count ” では、 名詞 「 計算 」 または 「 総数 」。
他動詞 ” lose ” + 名詞 ” count ” で、
「 数え損なう 」 または 「 数が分からなくなる 」。
■ このフレーズは、 通常、 無冠詞の 「 2語ワンセット 」。
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” lose count ” が無冠詞なのは、 以下と同様。
- by count ( 数えると )
- beyond count ( 数え切れない )
他動詞 ” keep ” + 名詞 ” count ” で、
「 数え続ける 」 「 数を覚えている 」 。
上掲 ” LDOCE6 ” ( 書籍版 ) の語釈にも書いてある。
- keep count ( 数え続ける )
” keep a count ” と冠詞をつけてもよい点でも異なる。
” lose count ” は 「 カウントを失う 」。
転じて、 「 計算または総数が分からなくなる 」。
- “I lost count.”
(計算が分からなくなった。)
(どこまで数えたか分からなくなった。)
(総計を忘れた。)
– - “We lost count of the number of cars.”
(車の数を数え切れなくなった。)
– - “Do not lose count of the fatalities.”
(死亡者の合計数をしっかり把握するように。)
– - “I have lost count of the number of bosses I’ve worked for.”
(過去にお世話になった上司は数え切れないほど。)
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- “So many accidents happened that the police have
lost count of them.”
(数多くの事故が起きて、 警察も数え切れないほどだった。)
最後の2文の 「 数え切れない 」 は、
例え ( metaphor、 隠喩 )としての表現と、
本当に把握できていない場合とがある。
文脈で判断するが、 あまり明確でないケースもある。
【関連表現】 ※ ” count ” のフレーズ
- ” Count me in. ”
https://mickeyweb.info/archives/2181
( 私も参加させて。)
– - ” It’s the thought that counts. ”
https://mickeyweb.info/archives/4224
( 大事なのは気持ちのほうだから。 気は心。 )
– - ” On a count of three. ”
https://mickeyweb.info/archives/1345
( 1、2の3でいきます。)