サイトアイコン プロ翻訳者の単語帳

What’s so funny - ?

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 4 minutes

なにがそんなにおかしい ? 

3語完結  ” What’s so funny ? ” としても使われる口語。

【発音】  fʌ́ni
【音節】  fun-ny  (2音節)

その後に言葉が続く方が一般的な印象。

多くの場合、 関連の前置詞 ” about “( ~ について)
を直後につけて内容を示す。

” What’s so funny – ? ” の特色

多彩な表情 があり、
言い方や状況次第で、

ニュアンスに大差がつく


例えば、

◇  朗らかに笑いながら
” What’s so funny ? ” と言えば、
「 そんなおもしろいか ~ 」

お互い痛快な感じ。


◇  嫌味を帯びた、 ねちねちした口調なら、
「 これのどこがおもしろいの ?」

どこか開き直った様子。


◇   舌鋒鋭く詰問する ” What’s so funny ? ”
なら、「 ふざけんな、なに笑ってんだ!」

本気で怒っている。



どのパターンも多用される。

その場にいる人であれば、 判別は難しくない。

雰囲気や発言者の表情から、 無理なく分かるはず。

この3文は代表例だが、 発言者の感情も意味も完全に異なる。

疑問代名詞 ” what “( なに ) を用いる疑問文のため、
いずれも疑問符 「 」 で閉じるのが基本。

what’s は、” what is “、” what has “、” what does ”
の短縮形。

ここでは ” what is “「 なにがある 」。

so ” には、副詞・接続詞・間投詞がある。

ここでは、 程度の副詞 「 それほど 」「 そんなに 」。

funny には、 形容詞と名詞( まれ )がある。

<語源>

・  初出は、1756年
・  不可算名詞 ” fun “( 楽しみ )
・  ” y ” は、名詞に伴い、

を意味する形容詞 ( adjective ) を作る接尾辞( suffix )。

名詞に伴う接尾辞  ” y ” ( ~ のような、 ~ がたくさんの )

の形容詞を別稿  ” handy ”  に20件以上例示した。

 

◆  形容詞 「 おかしい 」 「 おもしろい 」 が基本的意味。


funny

1.  making you laugh.

( ロングマン、LDOCE6 )

【発音】  fʌ́ni
【音節】  fun-ny  (2音節)

< 同義の形容詞 >  synonym

” funny ” の意味のうち、 押さえておきたいその他2つが、
次に挙げる 「 奇妙な 」 と 「 疑わしい 」 の2つ。

真逆に近いが、 よく見聞きする用法である。


2.  unusual, strange, or difficult to explain.
【 例文 】 ” What’s that funny smell ?

3.  appearing to be illegal, dishonest, or wrong.
【 例文 】 ” There’s something funny going on here.

( ロングマン、LDOCE6 )

※  下線は引用者


【発音】  fʌ́ni
【音節】  fun-ny  (2音節)

” What’s so funny ? ” とだけ文面提示されても、
意味合いを的確に汲み取ることは困難。

「 なにがそんなにおかしい?」 などと和訳するしかないが、
これが必ずしも十分でないことは、先述の説明で理解
できるだろう。

◆  英語学習中によくみられるのが、 次のような現象。

初学者だった頃の方が、 質問に対して即答できる。

初級、 中級と実力が向上するにつれ、 知識量が増し、
同時に迷いも増えていくからである。

以前はたやすく思えた、 一見簡単な質問にも疑問ばかり。

徐々に勉強がきつく億劫になり、 自信を失い、
ついに学習をやめてしまう。

中途半端な (「 挫折した 」と表すことが多い )学習者が
やたらと目立つのが、 日本の英語教育の特徴と感じる。

しんどい胸突き八丁の プラトー  

plateau =  努力しても、 進歩が見られない停滞期

をどうにか乗り越えれば、 別世界が拓けるのに。

もったいない。


【参考】    ※  外部サイト

◆  ” What’s so funny ? ” は、 文法的には基礎レベル。

決して難しくない。

初学者であれば、「 なにがそんなにおかしい?」
と即座に訳すだろう。

ところが、 中級以上の英語力の持ち主であれば、
多重の意味合いが理解できるため、 回答しにくくなる。

つまり、 上掲3つのニュアンスをパッとイメージし、
ある種のためらいが生じる。

「 そんなおもしろいか 」 と 「 ふざけるな 」では、
言っていることが全然違う。

だから混乱する。

すっきりしないので、 精神的にも負担になる。

こんな状態が延々と続き、 学習がつらくなってくる。

考えてみたい。

日本語の 「 なにがそんなにおかしい?」でも、
言い方や状況によって、 ニュアンスに大差がつく

 

「 きりがない 」  それが語学。

言葉は生き物であり、 社会の変化に伴い、 進化し続ける。

言語やコミュニケーションとは、 本質的にそういうもの。

こう   割り切る覚悟   が、「 挫折 」 防止には必要と考える。

no need ”  に、 英語産業の内幕と推奨事項を事細かに記した。


英文学に欺かれたるが如き不安の念

夏目漱石 『 文学論 』 序 ( 1907年刊 )

 


外国語なら、 ますます不安がつきまとう。

当然だろう。

むしろ「 底なし沼 」 であるおかげで、 飽きることなく、
フレッシュな気持ちで、 一生続けられるとも考えられる。

英語に限らず、「 学問 」 全般に共通する性質であろう。

45年以上、 毎日英語に接してきた私は、 今も飽きていない。

「 きりがない 」 点を受容しているからである。

 

【参照】

【関連表現】

 

 

 

 

 

モバイルバージョンを終了