プロ翻訳者の単語帳

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No need.

      2019/03/26

不要です。

“need” には、名詞・他動詞・自動詞、
そして助動詞がある。

語源は、古英語「必要」(nēd)。

用法は多岐に及ぶが、
必要」という基本的意味は一貫する。

◆ “need” は、日本語の「必要」に比べ、

「感情」に強く訴えかける単語  

それゆえの<注意点>は、本稿後半にて詳述する。

【参照】


◆ “no need” は、シンプルだが応用の効く表現。

口頭で “No need.” と2語完結した場合、通常、
There is no need.“(その必要はない。)
を略したもの。

“No need to.” と3語完結になることもある。

露骨でぶっきらぼうだが、この上なく明瞭。

ぴしゃり不要です

Displaying image.png

表題の “need” は名詞。
可算名詞不可算名詞を兼ねる。

“need”「必要(必要性)」を
形容詞 “no” で否定し「不要」。

この場合の “need” は、
不可算名詞単数名詞が通例。

「単数名詞」(singular noun)とは、
単数形で使われるのが一般的な名詞
英英辞書では “S” または “sing” と略記されたりする。

◆ 上述の通り、もともとは
There is no need.” などの略。

2語単独で使え、応用が効くのがポイント。

口頭の2語完結以外の頻出表現は、

  • “no need to – “(主に動詞が続く)
  • “no need for – “(主に名詞が続く)

意味は「~する必要はない」または「~は不要」。
口頭・文面ともに頻出。

「不要」= “no need” 

と覚えておけば、意思は確実に伝わる


◆ “It is not necessary” や “not necessary”
とほぼ同義だが、次の2つの強み
を押さえておきたい。

■ “no need” の方が、

1)簡明直截かつ応用範囲が広い
2)  強い否定

“It is not necessary” は、
副詞 “not” で be動詞 “is” を否定(= isn’t)
するのに対し、”no need” は、
形容詞 “no” で名詞 “need” を否定。

この場合、”no” の方が “not” より
否定の度合いが強い。

結果的に、取り付く島もなく、拒絶する
勢いのあるのが “no need”。

もっとも、個人的感情を排する事務的な冷たさ
であり、必ずしも悪気があるわけではない。

【参照】

image.png—  –           ”No need” も『断る力

“No need to fight.”
“No need for a fight.”
(喧嘩は不要。)

“I’ll help you.” “No need.”
(手伝いますよ。)(不要です。)

“No need to shout. I hear you.”
(叫ばなくてよい。聞こえてます。)

“No need to get angry.”
(怒る必要ないだろ。)

“No need to stay up late.”
(夜更かししなくてよい。)

“No need to bribe politicians.”
(政治家たちに賄賂を渡す必要はない。)

“No need for an interview. ”
(面接は不要。)

“No need to take any action.”
(対応は一切不要。)

“No need to apologize.”
(謝る必要はない。)

“No need to cry.”
(泣くな。)

“No need for you.”
(あんたなんか要らん。)

【注意】“need” “want” は、差し迫った要求。 

 きつく聞こえがち なので、対面では特に注意! 

  日本語の「必要がある」に比べて かなり感情的

<対面>で使う際は要注意。 特に相手が<目上>の場合
  やたら “I need 〇〇 ” と 要求 してはならない。


◆ 相手との関係・状況・言い方にも左右されるが、
ここでは日常的なビジネス場面を想定する。

例えば、

■ 上司に面と向かって、 I need it.

私にはそれが絶対必要なんだ
—— —↓ ↓————– –
さっさと渡せよ」「早くやれ

こんな風に受け取られる可能性がある。

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  ———————  すぐやれ!

命令の勢いを帯び、上司ならカチンと来ても不思議でない。

だから、平時には “I need – ” の出番は少ない。
文面でも同じ傾向が見られる。

  •  “I need – ” による要求は、高圧的な感じで、
     誤解を招きやすい 

  •  他動詞 “want” の “I want – ” も、
    同様の印象を伴う。

トラブル予防には不可欠な知識なのだが、日本の学校教育では
教わる機会が少ない。 至極残念である。

  •  抱負を述べ ような使い方にはよいが、
     対人用途 では高リスク

学校の教え通りに、”I need 〇〇”、”I want 〇〇” と無邪気に
口にする日本の中高生を思うと、なんともやりきれない。

◆ 私が “I need – “、”I want – ” と他者に要求するのは、
締切が迫っているのに、相手がぐずぐずし、承認の署名
いただけないようなケースのみである。

きつめに「 さっさとサインしてちょうだい!」という具合。

  • “I need your signature.”
  • “I want your signature.”
  • “I need you to sign this.”
  • “I want you to sign this.”

率直この上ない。

こっちは締切厳守なので、鬼気迫る。
生意気にも、脅迫めいた言い回しである。

もちろん、普段はしとやかに、

  • Would you sign this for me ? “
  • “I would like to ask you to sign this.”
  • May I have your signature ? “
  • “I would like to ask for your signature.”

などとお願いしている。

【参照】

【類似表現】

◆  以下の Q&Aサイトでは、”no need” の日本語表現を
英語で議論している。

私たち日本語ネイティブの目にはどう映るか。

https://japanese.stackexchange.com/questions/62770

日本語学習者も大変に違いない。

 

 

 

 

 

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