Hilarious
2021/01/07
かなりおもしろい
若者言葉で表すと、「 超笑える 」。
めちゃくちゃおかしく、最高に楽しい気分。
滑稽なあまり、心が浮き浮き弾む。
げらげら笑うしかない「おバカ」な場面
を目にした時に用いたりする。
例えば、芸人さんによるコント。
または、こんな画像。(微妙?)
使い手の破顔が思い浮かび、受け手側も
うれしくなるような、ご機嫌な形容詞。
それが “hilarious”。
◇ ポジティブ一辺倒
■ 心から楽しい状態ゆえ、使い勝手がよい
■ 皮肉・嫌味に使われることは、ほぼない
笑えるわ ~
“hilarious” の語源は、ギリシア語「陽気な」(hilaros)。
“cheerful” の意。
成り立ちからして明るい。
とにかく陽気でハッピーな形容詞。
ぜひ覚えたい。
◆ しかし、私たち日本人にとって、発音がネック。
【発音】 hilέəriəs
【音節】 hi-lar-i-ous (4音節)
「L」と「R」入りの 4音節。
「音節」(syllable、シラブル)とは、発音の最小単位。
→ 音節の差異が顕著な日英比較は、”integrity” 参照
上顎前歯の裏側に打ちつけた舌を、そのまま引っ込め、
クルッと巻き舌に。
同時に、強勢(アクセント)を加える。
日本語では使わない舌運び。
発音練習に打ってつけ。
明るい意味合いなので、英語ネイティブに
発音を確かめる際も、気後れしなくてよい。
ー
【参照】 “private parts” (陰部)–
–
“hilarious” が 正確に発音できれば、
大したもの。 きっと自信になる。
hilέəriəs hi-lar-i-ous (4音節)
ー
本気で頑張れば、1日で身につく。
これから終日つぶやき、今日中にマスターしよう。
◆ “hilaroius” は、形容詞のみ。
「超笑える」という、状態だから形容詞。
“hilarious”
- extremely funny.
(ロングマン、LDOCE6)
–
- extremely funny.
(オックスフォード、OALD9)
–
- extremely funny and causing a lot of laughter.
(ケンブリッジ、CALD4)
– - extremely funny.
(マクミラン)
–
- very funny.
(メリアム ウェブスター)
【発音】 hilέəriəs
【音節】 hi-lar-i-ous (4音節)
各辞書、以上で完結。
どれも全文で、簡潔明快そのもの。
実に壮観なシンプルさ。
ここまで横並びな語釈は珍しい。
“funny” 以外に言いようがないのだ。
【発音】 fʌ́ni
【音節】 fun-ny (2音節)
–
◆ 形容詞 “funny” の初出は、1756年。
- おかしい
- おもしろい
- 滑稽な
<語源>
- 不可算名詞 “fun“(楽しみ)
- 接尾辞 “y“(形容詞をつくる)
–
◆ 上掲英英には、”extremely funny”、”very funny” とある。
したがって、副詞 “extremely” や “very”(非常に、とても)
を付け足した意味が、”hilarious”。
今風なら「 超笑える 」。
“very funny” はあれど、”very hilarious” とは言わない。
オンライン版 LDOCE は、次の通り、注意喚起する。
–
◆ “hilarious” の重要度・頻出度は、LDOCE6によれば、
- 重要度:<6001~9000語以内>
- 書き言葉の頻出度:3000語圏外
- 話し言葉の頻出度:3000語圏外
そこそこ見聞きするとの印象があったが、英単語
全体における立ち位置は、実際のところ高くない。
–
めっちゃ笑える
- “Their dance was hilarious ! ”
(彼らのダンスは超笑えた!)
(彼らのダンスはとても楽しかった!)
– - “It was so hilarious.”
(それはかなり愉快だった。)
(それは非常に滑稽だった。)
– - “I thought they were hilarious.”
(彼らには超笑えた。)
(彼らはとても滑稽だった。)
– - “The party was hilarious.”
(パーティーはとても楽しかった。)
– - “Her jokes are hilarious.”
(彼女の冗談は超笑える。)
(彼女の冗談はとても楽しい。)
– - “I found the whole situation hilarious.”
(すべての状況が私には滑稽に思えた。)
–
- “This movie is hilarious.”
(この映画、超笑える。)
–
◆ “hilarious” は形容詞なので、「 be動詞 」に続くのが
基本パターンになる。
※ 「be動詞」 = be、am、was、been、will be、is、
上記例文の下線部が、「be動詞」。
なぜ、形容詞が「be動詞」に続くのかは、
”aware”、”vocal about”、”conclusive” で深掘りした。
英文法の基本であるので、ぴんとくることがなければ、
この機会におさらいしていただくとよいかもしれない。
–
◆ 最後に、注意点を1つ。
“hilarious” は、徹底してポジティブな形容詞であるものの、
まれに行き過ぎた「浮かれ」を示す場合もある。
すなわち、狂騒(狂躁)の様相。
こうなると、周囲に迷惑がかかることもあり、
ハッピーとばかり言ってられない。
これは極端なケースで、普通は心配無用だが、
念のため、頭の隅に入れておきたい。
【関連表現】
“What’s so funny – ? ”
https://mickeyweb.info/archives/17757
(何がそんなにおかしい ? )