サイトアイコン プロ翻訳者の単語帳

It means a lot to me.

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 5 minutes

私にとって、 それはとても大切なものです。

心から 大切にしているもの

を表す  決まり表現

使い手の老若男女や相手の上下関係は無関係。

口頭・文面は問わないが、 どちらかと言えば 口頭優位の印象。

主格 にあたる 「 大切にしている何か 」は、 なんでもOK。

無生物・行動・状態でもよい ( 例文参照 )。

人称代名詞 (  personal  pronoun )の主格は、
I / you / he / she / we / they / it

便宜上、 表題には単数主格の人称代名詞  ” it “「 それは 」を置いた。

目的格  ” me ” 「 私に 」 も同じく任意。

“ me ” 以外の人称代名詞の目的格( objective )は、
you / him / her / us / them / it


◇  人称代名詞 」 の解説は、 ここが秀逸  ↓
ちょいデブ親父の英文法 「  人称代名詞 

 「 とても大切なもの 」 を端的に表現する趣旨 

—- ■■  mean(s) a lot to  ●● —-
( ●● にとって、■■ はとても大切なもの )


英文は決まり文句だが、 定訳はない。

内容と主格・目的格の バランスを考えて和訳 する。

◆  主格が 複数形 plural であれば、 基礎文法に従い、
” means ”  の代わりに  ” mean “。

末尾の ” s ” は、 動詞の「 人称在形語尾 」で、
名詞の複数形には伴わないのが原則だからである。

通称、「 三単現のS 」。

主語が 「 三人称 」 かつ 「 単数 」で、
動詞の時制が「 現在形 」( present )
→  動詞 「 原型 」 の語尾に  ” s ”


◆  主格が生物か無生物かで、 和訳が違ってくる場合が多いものの、

   意味合いは「 とても大切なもの 」で 一貫する。  

かけがえのない人たち

 

◆  表題の  mean は、 動詞「 意味する 」。

【発音】  míːn  (1音節)

【活用形】  means – meaning – meant – meant

【発音】  mént  ( 過去形・過去分詞 ” meant ” )1音節

他動詞と自動詞があり、 自動詞はマイナー用法。

ここでも他動詞「 意味する 」。

表題は他動詞  ” mean “( 意味する )の基本用法そのもの
なので、難しくないはず。

” ■■ mean(s)  ”   = 「 ■■ は意味する 」

 

< 形容詞「 意地悪の 」と名詞「 手段 」の  ” mean ” 相違点 >

【発音】

ーン 」  míːn  は共通  (1音節)

【語源】

  • 動詞  「 意味する 」  →   古英語「 意図する 」( mǣnan )
  • 形容詞  「 意地悪の 」  →   古英語「 劣った 」( gemǣne )
  • 名詞  「 手段 」  →   ラテン語「 中間の 」( mediānus )

【重要度・頻出度】     ※  LDOCE6( ロングマン )の指標より

◇  動詞  “ mean ”

  最頻出 かつ 最重要レベルの英単語
  堂々 最高ランク の立ち位置を誇る

  • 重要:最上位 <トップ3000語以内>
  • 書き言葉頻出:最上位 <トップ1000語以内>
  • 話し言葉頻出最上位 <トップ1000語以内>

◇  形容詞  “mean”

  • 重要:最上位 <トップ3000語以内>
  • 書き言葉の頻出:3000語圏外
  • 話し言葉頻出<2001~3000語以内>

◇  名詞  “mean”    ※  「 手段 」の意味では、” means “(下記)

  • 重要:9000語圏外
  • 書き言葉の頻出:3000語圏外
  • 話し言葉の頻出:3000語圏外

◇  名詞  “means    ※  「 手段 」の意味

  • 重要:<3001~6000語以内>
  • 書き言葉の頻出:<1001~2000語以内>
  • 話し言葉の頻出:<2001~3000語以内>

    【発音】  「 ーンズ 」  míːnz  (1音節)

【関連表現】

By all means
https://mickeyweb.info/archives/37725
( ぜひとも、 なんとしても )

◆  a lot は、数量( たくさん )と程度( すごい )
の甚しさを示す熟語。

ここでの  ” lot ” は副詞。


a lot ” ( also ” lots ”  informal )

a large amount or number.

a lot

used to say that something happens
to a great degree or often.

( LDOCE6、ロングマン )


ここでは数量( 前者 )ではなく、程度( 後者 )。

程度の甚だしい様子を示す。

よって、他動詞  ” mean ”  に伴った  ” mean a lot ” は、

ものすごく 意味する 」。

さらに、行為対象の前置詞 to ( ~ にとって )を加えた

” mean a lot to ” の直訳は、

~ にとって、 ものすごく意味する

 

◆  これに、上述の主格( ■■ )と目的格( ●● )を足せば、

表題パターンの出来上がり。

” ■■ mean(s) a lot to ●●. “

” a lot ” の代わりに、 例えば、 形容詞  “ much ” を入れてもよい。

けれども、 冒頭通り、 ” mean(s) a lot to ”  は  決まり表現

” mean(s) much to ” に比べて、 しっくり合う印象。

定訳がないため、 全体の調和を加味して和訳する点は既に触れた。

◆  以上をまとめると、

  1.  主格に森羅万象を据えることのできる応用力。
    使い手や使用場面は通常問わない。
  2.  本人の大事なものを吐露 しているため、
    しんみりとした風情で、 受け手の 心に深く染み入る 感じ。

  3.  全体的にポジティブ。
    内容的にネガティブな要素が入り込む余地は少ない。
  4.  使用単語は基礎レベル。
    手間いらず で、使い勝手抜群。


自ら使えるようにしておくと便利。

【関連表現】

You don’t know how much it means to me.

( 私がどれほど感謝しているか、あなたには分からないでしょう。)

< 直訳 >
私にとってそれがどんなに意味あることか、 あなたには分からない。

→  この上なく感謝している  ことを相手に伝える決まり文句

 

◆  これまで述べてきた通り、 ” It means a lot ”  は、

心から 「 大切 」 「 重要 」 な対象へのポジティブな感情の表出。

ひいては、 感謝と喜びを伝える表現  としても使われる。

It means a lot. ”  だけでも、 「 ありがたい 」 「 うれしい 」。

 

◆  繰り返すと、

” ■■ mean(s) a lot to ●●. “

 

 

 

 

 

 

モバイルバージョンを終了