It means a lot to me.
2020/05/18
私にとって、それはとても大切なものです。
私が心から大切にしているもの
を表す 決まり表現。
使い手の老若男女や相手の上下関係は無関係。
口頭・文面は問わないが、どちらかと言えば口頭優位。
主格にあたる「大切にしている何か」は何でもOK。
無生物・行動・状態でもよい(例文参照)。
人称代名詞の主格は、
I / you / he / she / we / they / it
便宜上、表題には単数主格の人称代名詞 “it”(それは)を置いた。
目的格 “me”(私に)も同じく任意。
“me” 以外の人称代名詞の目的格は、
you / him / her / us / them / it
ー
ー
◇「人称代名詞」の解説は、ここが秀逸↓
ーちょいデブ親父の英文法「人称代名詞」
ー
「とても大切なもの」を端的に表現する趣旨 –
—-“■■ mean(s) a lot to ●●.”—-
(●●にとって、■■はとても大切なもの)
英文は決まり文句だが、定訳はない。
内容と主格・目的格のバランスを考えて和訳する。
- “My job means a lot to me.”
(私にとって、仕事はかなり重要なものです。)
– - “Our friendship means a lot to me.”
(私たちの友情は、私には本当に大事なものです。)
ー - “English means a lot to them.”
(彼らにとって、英語は大変重要なものです。)
ー - “My dog means a lot to me.”
(私にとって、愛犬はとても大切な存在です。)
ーー - “Jogging means a lot to her.”
(彼女にとって、ジョギングはとても重要なものです。)
ー - “Reading means a lot to us.”
(読書は私たちにはものすごく大切なこと。)
ー - “Drinking alcohol means a lot to my father.”
(父にとって、飲酒はかなり意義あるものです。)
–
◆ 主格が複数形であれば、基礎文法に従い、
“means” の代わりに “mean”。
末尾の “s” は、動詞の「三人称単数現在形語尾」であり、
複数形にはつかないからである。
- “My friends mean a lot to me.”
(私にとって、友達は非常に大切な存在です。)
ー - “Books mean a lot to my daughter.”
(娘にとって、本はとても大事なものです。)
ー - “Pensions mean a lot to us.”
(私たちにとって、年金は大変重要なものです。)
ー - “My sons mean a lot to me.”
(私にとって、息子たちは死ぬほど大切な存在です。)
ー - “His routines mean a lot to him.”
(彼にとって、ルーティンは極めて重要なものです。)
ー - “Students mean a lot to them.”
(彼らにとって、生徒は実に大切な存在です。)
ー - “You mean a lot to all of us.”
(あなたは、私たち全員にとって、大切な存在です。)
(あなたたちは、私たち全員にとって、大切な存在です。)
※ “you” → 単複を区別しない二人称代名詞
(= 人称代名詞二人称単数及び複数形)–
◆ 主格が生物か無生物かで、和訳が違ってくる場合が多いものの、
– 意味合いは「とても大切なもの」で 一貫する。 –
◆ 表題の “mean“ は、動詞「意味する」。
【活用形】 means – meaning – meant – meant
【発音】 mént ( 過去形・過去分詞 “meant”)1音節
他動詞と自動詞があり、自動詞はマイナー用法。
ここでも他動詞「意味する」。
- 他動詞「意味する」「つもりで言う」「つもりである」
- 自動詞「気持ちをもっている」 ※ 好意や悪意など
表題は他動詞 “mean”(意味する)の基本用法そのもの
なので、難しくないはず。
“■■ mean(s) ” =「■■は意味する」
<形容詞「意地悪の」と名詞「手段」の “mean” 相違点>
【発音】
「ミーン」 míːn は共通 (1音節)
【語源】
- 動詞「意味する」→ 古英語「意図する」(mǣnan)
- 形容詞「意地悪の」→ 古英語「劣った」(gemǣne)
- 名詞「手段」→ ラテン語「中間の」(mediānus)
【重要度・頻出度】 ※ LDOCE6(ロングマン)の指標より
◆ 動詞 “mean”
最頻出かつ最重要レベルの英単語。
堂々最高ランクの立ち位置を誇る。
- 重要度:最上位 <トップ3000語以内>
- 書き言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
- 話し言葉の頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
◆ 形容詞 “mean”
- 重要度:最上位 <トップ3000語以内>
- 書き言葉の頻出度:3000語圏外
- 話し言葉の頻出度:<2001~3000語以内>
◆ 名詞 “mean” ※「手段」の意味では “means”(下記)
- 重要度:9000語圏外
- 書き言葉の頻出度:3000語圏外
- 話し言葉の頻出度:3000語圏外
◆ 名詞 “means” ※「手段」の意味
- 重要度:<3001~6000語以内>
- 書き言葉の頻出度:<1001~2000語以内>
- 話し言葉の頻出度:<2001~3000語以内>
–
発音:「ミーンズ」míːnz (1音節)
–
【関連表現】
“By all means”
https://mickeyweb.info/archives/37725
(ぜひとも、なんとしても)
–
◆ “a lot“ は、数量(たくさん)と程度(すごい)
の甚しさを示す熟語。
ここでの “lot” は副詞。
“a lot” (also “lots” informal)
a large amount or number.
–
“a lot”
used to say that something happens
to a great degree or often.
(LDOCE6、ロングマン)
ここでは数量(前者)ではなく、程度(後者)。
程度の甚だしい様子を示す。
よって、他動詞 “mean” に伴った “mean a lot” は、
「ものすごく意味する」。
さらに、行為対象の前置詞 “to“(~にとって)を加えた
“mean a lot to” の直訳は、
「~にとって、ものすごく意味する」。
これに、上述の主格(■■)と目的格(●●)を足せば、
表題パターンの出来上がり。
“■■ mean(s) a lot to ●●.”
直訳は、
「●●にとって、■■はものすごく意味する」。
転じて、
「●●にとって、■■はものすごく意味ある」。
より自然な日本語に直すと、
「●●にとって、■■はとても大切なもの」。
“a lot” の代わりに、例えば “much” を入れても問題はない。
だが、冒頭通り、”mean(s) a lot to” は 決まり表現。
“mean(s) much to” よりは、ずっとしっくり合う。
定訳がないため、全体の調和を加味して和訳する点は既に触れた。
ー
◆ 以上をまとめると、
自ら使えるようにしておくと便利。
ー
【関連表現】
“You don’t know how much it means to me.”
(私がどれほど感謝しているか、
あなたには分からないでしょう。)
(直訳)私にとってそれがどんなに意味あることか、
あなたには分からない。
→ この上なく感謝していることを相手に伝える決まり文句