サイトアイコン プロ翻訳者の単語帳

Dim the lights.

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 6 minutes

照明を落とす。   照明を落として。 

完全に消すのではなく、 照明を弱くして
薄暗くすること。

その決まり文句が、” Dim the lights. “。

プレゼン開始直前に、 プレゼンター自らが

 

Dim the lights,  please.

 

と述べると、 皆の意識を自然に引き寄せることができる。

かっこいい。

照明を 落として !

 

 

言い回しが思いつかず、 まごまごしてしまうと、
その絶好のチャンスをふいにする。

プロジェクターとの兼ね合いで、
会議室で「 照明を落として 」と言う場面は日常茶飯事。

もちろん、 ステージの裏方も使う。

 

照明を 落として !

 

 

たった3語の

  Dim the lights.  


公私問わず、 ありとあらゆる場所で使えるので、
ここで覚えてしまおう。

そして就寝時に、ロープレ してみるとよい。

 

◆  看板文言としても定着済み。

 


↑  車両検問前の掲示板

↑  ドライブイン・シアター内の掲示板

M.P.H.( miles per hour )は「 時速マイル 」
制限速度 5 M.P.H. ≒ 8 km/時

  在日米軍基地前の掲示板
( 2021年2月 筆者撮影 )


視認性を高めるため、 看板はニュース見出し ( headllines )と同じく、
「 冠詞 」 や 「 be 動詞 」 の省略された表示が目立つ。

◇  「 見出し 」 英語の解説は、 こちらが秀逸  ↓
英語ニュースの読み方 ( 見出し編 ) RNN時事英語

 

◆  ” dim ” には、 形容詞・他動詞・自動詞・名詞がある。

【発音】  dím  (1音節)

【活用形】   dims – dimmed – dimmed – dimming

語源は、 古英語「 暗い 」( dimm )。

どの品詞も、 語源に沿った意味ばかり。

すなわち、 照明・希望・見込み などが暗い内容。

思考 の程度にも使えるものの、 中身は「 暗い 」
の一点張りで多義でないため、 適用範囲は狭め。

その代わり、 決まった状況で頻出 であり、専一的な特色がある。

特に動詞に顕著な傾向。

” dim “

  • to (make something) become less bright.
  • to (make a positive feeling or quality)
    become less strong.

( ケンブリッジ、 CALD4 )

【発音】  dím  (1音節)


その典型場面こそ、 表題の 「 照明を落とす 」。

 

◆  他動詞でも、自動詞でも使う用法。

【活用形】   dims – dimmed – dimmed – dimming

実は形容詞の  ” dim ”  の方が重要なのだが、
動詞から学ぶ方が覚えやすい。

以上6文は、 自他動詞  “dim”  の基本文。

全文に ” lights ” を入れているのは、 実際に
” dim ” とペアになる機会が多いからである。

◆ ” lights ” は、 可算名詞 ” light ” の複数形。

【発音】  láit  (1音節)

名詞 ” light ” には、 可算と不可算がある。

以下、” come to light ”   より再掲。

◇  名詞  ” light ” は、 可算 不可算 を兼ねる。

■  エネルギーとしての光は、不可算名詞

1.  natural / artificial light

a)  [U]
the energy from the Sun, a flame, a lamp etc
that allows you to see things.

b)  [C]
a particular type of light,  with its own
particular color,  level of brightness etc.

■  照明器具は、可算名詞

2.  lamp / electric light etc  [C]

a) 
something that produces light,
especially electric light, to help you to see.

b)
something such as a lamp that you can
carry to give you light.

LDOCE6、 ロングマン )  ※  後掲 

※  下線・太字・色・漢字は引用者


「 光 」である以上、 目で見る( see  )ためには
どちらも役立つ。

英和辞典の一部では、 人工的な光を一律「 可算名詞 」
としているが、 これは正確ではない。

上掲英文2つは、” LDOCE6 ” ( 後掲 )からの引用だが、
不可算名詞には  ” natural / artificial light ( 緑字 )とある。

自然か人工かは、可算・不可算の決め手にならない

人工でも、物理的なエネルギー である光は、不可算。


例えば、電気スタンドが発する光そのもの( エネルギー )
は、不可算名詞である。

■  電気スタンド本体は、 可算名詞

常用語としての 【 照明 】 も、
エネルギーとしての光よりは、 通常は
「 器具 」を指しているので、 可算名詞である。


【 炎 】

” flame ” そのものは「 可算 」と「 不可算 」いずれもありうる。

その「 光 」は不可算名詞。

もっとも、” flames” と複数で使われる場合が多く、
説が分かれる単語である。

【発音】  fleim  (1音節)

【 太陽 】

” the Sun ” は、 唯一の存在なので「 不可算名詞 」。

さらに、単数名詞である。

日光( 太陽光 )は 不可算。



◇  以下、 ” LDOCE6 ” 全文



LDOCE6、ロングマン  ( 書籍版 )
pp. 1055-1056.  (Pearson Education 2014).


【 英英辞典 の 基本凡例 】

・  n  =  noun  =  名詞
・  U  =  uncountable  =  不可算名詞
・  C  =  countable  =  可算名詞
・  sth something  =  代名詞( 何か )
・  Singular  =  singular noun  =  単数名詞
→  単数形で使われるのが一般的な名詞

◆  ” light ” には、 名詞・形容詞・他動詞・自動詞がある。

【発音】  láit  (1音節)

語源は、 古英語 「 光、 明るい 」( lēoht )。

名詞  ” light ”  は、最頻出かつ最重要の英単語。

全3項目が最上位に位置する。


表題 ” dim the lights ”  の  ” light ” は、
「 電気を暗くして 」という意味で、
「 照明器具 」を指すので、可算名詞。

この用法の ” light ” は、” electric light “( 電気 ) の省略。

日本語でも、「 照明器具 」を「 照明 」、
「 電気スタンド 」を「 電気 」を略している。

可算名詞である照明器具の ” light “ は、
定冠詞 “ the ”  をつけるのが通例。

一方、 マッチやライターを用いる ” light ” も
可算名詞だが、 こちらは不定冠詞  ” a ”  が通例。

天井などの大掛かりな照明の場合、 複数の蛍光灯
や電球が並ぶため、 通例は複数形  ” the lights ” となる。

日常的には、 天井の照明はこう呼ばれている。

まだるっこい  ” electric ”  や  ” LED ” は略される方が普通。

 

◆  以上が、” dim the lights ” の構造の説明である。

プレゼンなどで周囲に「 お願いします 」と
依頼する立場であれば、

道具方など 舞台裏 の担当者であれば、

と簡潔に済ますのが一般的な使い方。

文法的には、 命令形( imperative form )。

本稿に挙げた例文を何度かおさらいすれば、
自他動詞 ” dim ” の基本はマスターできる。

【類似表現】

” black out ”
https://mickeyweb.info/archives/24197
( 真っ暗になる、 黒塗りする、 失神する )

 

 

 

 

 

モバイルバージョンを終了