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Come to light

      2019/12/27

明るみに出る。  表沙汰になる。

これまで陰に隠れていたものが、
表に出てきて、人々に知られる様子。

“come to light”
to become known to people.
(オックスフォード、OALD9)

パッと光が当たるイメージ。


“come to light” は、良い内容にも悪い内容にも使われる。

 実際の使用では、ネガティブ用法が多め 

つまり悪事露見で、隠していたことがばれてしまうケース。
凶報の方が、報道価値を生む傾向があるからでもある。

事後的に描写される状況が中心となるため、
“come” の過去形 “came” が多用される。

英語では、良し悪し両様で “came to light” と表せるが、
和訳時は要注意。

考慮しないと、印象が大きく違ってくる場合が多い。

<ネガティブ>

  • ばれた
  • 発覚した
  • 暴露した
  • 表沙汰になった
  • 露見した
  • 露呈した
  • 割れた (=さらけ出された)

<中立> ※ ネガポジ不問

  • 明らかになった
  • 明かされた
  • 明るみに出た
  • 表面化した
  • 公になった
  • 知れた
  • 見つかった

◆ “come” には、自動詞・他動詞・名詞がある。

圧倒的に多用されるのが自動詞
ここでも自動詞で、意味は「至る」「達する」。

方向の前置詞 “to“(~に)を伴う。

よって、”come to” は「~に至る」「~に達する」。

◆ “light” には、名詞・形容詞・他動詞・自動詞がある。

【発音】 láit

語源は、古英語「光、明るい」(lēoht)。

カタカナ「ライト」「ライトアップ」が根付いており、
イメージはたやすい。

ここでは、名詞「光」。語源そのものである。

したがって、”come to light” の直訳は、
光に至る」または「光に達する」。

名詞 “light” は、最頻出かつ最重要の英単語。

  • 重要度:最上位 <トップ3000語以内>
  • 書き言葉頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
  • 話し言葉頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
    (”LDOCE6″ 指標より)

いずれも最上位に位置する。
(ロングマン、LDOCE6 の表記より)

 名詞 “light” は、可算と不可算を兼ねる。

エネルギーとしての光は、不可算名詞
natural/artificial light :
the energy from the Sun, a flame, a lamp etc
that allows you to see things.

■ 照明器具は、可算名詞
something that produces light,
especially electric light, to help you to see.

(ロングマン、LDOCE6)

「光」である以上、目で見る(see、太字)ためには
どちらも役立つ。

英和辞典の一部では、人工的な光を一律「可算名詞」
としているが、これは正確ではない。

上掲英文2つは、ロングマン(LDOCE6)からの引用だが、
不可算名詞には “natural/artificial light (緑字)とある。

自然か人工かは、可算・不可算の決め手にならない

人工でも、物理的なエネルギーである光は、不可算。

例えば、電気スタンドが発する光そのもの(エネルギー)
は、不可算名詞である。

■ 電気スタンド本体は、可算名詞。

常用語としての【照明】も、エネルギーとしての光よりは、
通常は器具を指しているので、可算名詞である。


【炎】
 “flame” そのものは「可算」と「不可算」
いずれもありうる。その光は不可算名詞。
もっとも、”flames” と複数で使われる場合が多く、
説が分かれる単語である。

【太陽】
 “the Sun” は、唯一の存在なので「不可算名詞」。
さらに、単数名詞である。日光(太陽光)は不可算。

※ 「単数名詞」(singular noun)とは、
単数形で使われるのが一般的な名詞
英英辞書では “S” または “sing” と略記されたりする。

“come to light” には、文字通り、
光の当たる所へ出てくる」意味もある。
明るい場所に、とことこやって来る感じ。

しかしニュース用法の大半が、冒頭の
明るみに出る、表沙汰になる」。

そのため、本稿ではこちらを取り上げる。

両方の「光」が示すのは、輝く光そのもの
照明器具は無関係。

どちらの用法もエネルギーとしての光、
すなわち、不可算名詞 “light” を指す。

◆ これから実例を見ていこう。

上記のように、”come to light” は良し悪し問わず
使われるフレーズ。

実際のニュースでは、ネガティブ用法及び過去形 “came”
が多めであること、そして和訳時の注意点は既に説明した。

  • “It came to light that she was flirting with him.”
    (彼女が彼といちゃついていたことが表沙汰になった。)
  • “Their toxic relationship came to light after they left here.”
    (彼らがここを去ってから、病的な人間関係が明るみに出た。)
  • “Her role in ordering an illegal cover-up came to light.”
    (彼女が違法な隠蔽を指示したことが明るみに出た。)

  • “A dark secret came to light.”
    (ある暗い秘密が明らかになった。)
  • “More truth will come to light as we continue investigation.”
    (調査を進めれば、真実がもっと明らかになるだろう。)
  • “More cases of bullying came to light after she took her own life.”
    (彼女の自殺後、さらなるいじめ事例が発覚した。)
  • “His past sexual misconduct is coming to light.”
    (彼の犯してきた性的不正行為が、表面化しつつある。)

※ “sexual misconduct” は、セクハラ(sexual harassment)
や性的暴行(sexual assault)を含む

【類似表現】

他動詞 “bring”(持ってくる、提示する)
を用いて、「→」のように換言できる。

“The evidence finally came to light.”
(ようやく証拠が明らかになった。)

  • be brought to light
    受動態の表現なので、過去分詞 “brought”

→  “The evidence was finally brought to light.”
(ようやく証拠が明らかになった。)

  • bring XX to light
    「XX」にはその目的語を入れる。
    “come” と同じく、過去形 “brought”
    が多用される。

 “They finally brought the evidence to light.”
(彼らはようやく証拠が明らかにした。)

※ 主格が不明なので、ここでは便宜上 “they” にした

 

【関連表現】

“Dim the lights.”
https://mickeyweb.info/archives/24542
(照明を落とす。照明を落として。)

 

 

 

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