プロ翻訳者の単語帳

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Dim the lights.

      2019/08/02

照明を落とす。 照明を落として。 

完全に消すのではなく、照明を弱くして
薄暗くすること。

その決まり文句が “Dim the lights.”。

プレゼン開始直前に、プレゼンター自ら
“Dim the lights, please.” と述べると、
皆の意識を自然と引き寄せることができる。

言い回しが思いつかず、まごまごしてしまうと、
その絶好のチャンスをふいにする。

プロジェクターとの兼ね合いで、
会議室で「照明を落として」と言う場面は日常茶飯事。

もちろん、ステージの裏方も使う。

たった3語の “Dim the lights.”。

公私問わず、ありとあらゆる場所で使えるので、
ここで覚えてしまおう。

そして就寝時に、ロープレしてみるとよい。

  • “Can I dim the lights ? “
  • “Let me dim the lights.”
  • “I need to dim the lights.”

◆ “dim” には、形容詞・他動詞・自動詞・名詞がある。

【発音】 dím

語源は、古英語「暗い」(dimm)。

どの品詞も、語源に沿った意味ばかり。
すなわち、照明・希望・見込みなどの暗い様子。

  • “The room was dim.”
    (その部屋は薄暗かった。)
  • “The hope was dim.”
    (その希望はもてなかった。)
  • “The chances are dim.”
    (見込みは薄い。)

– 形容詞「薄暗い」「ぼやけた

– 他動詞「薄暗くする」「ぼんやりさせる」
「ロービームに切り替える」→ “Dim your headlights.”

– 自動詞「薄暗くなる」「暗くする」

– 名詞「駐車表示灯」「ロービーム」

思考の程度にも使えるものの、中身は「暗い」
の一点張りで多義でないため、適用範囲は狭い。

その代わり、決まった状況で必ず使われる
専一的な特色がある。 特に動詞に顕著な傾向。

“dim”

  • to (make something) become less bright.
  • to (make a positive feeling or quality)
    become less strong.

(ケンブリッジ、CALD4)

【発音】 dím

その典型場面こそ、表題の「照明を落とす」。
他動詞でも自動詞でも使う用法。

【語形変化】dims – dimmed – dimmed – dimming。

実は形容詞の “dim” の方が重要なのだが、
動詞から学ぶ方が覚えやすい。

  • “Can you dim the lights ? ”
    (照明を落としてくれますか?)
  • “The lights began to dim.”
    (照明が暗くなっていった。)
  • “The lights had been dimmed.”
    (照明は落とされていた。)
  • “The lights dimmed as the movie began.”
    (映画の開始に伴い、照明が落とされた。)
  • “She dimmed the lights in the room.”
    (彼女は部屋の電気を暗くした。)
  • “The lights suddenly dimmed.”
    (明かりが突然暗くなった。)

以上6文は、自他動詞 “dim” の基本文。

全文に “lights” を入れているのは、実際に
“dim” とペアになる機会が多いからである。

◆ “lights” は、可算名詞 “light” の複数形。

名詞 “light” には、可算と不可算がある。

少々長いが、以下 “come to light” より再掲。

名詞 “light” は、可算と不可算を兼ねる。

エネルギーとしての光は、不可算名詞
natural/artificial light :
the energy from the Sun, a flame, a lamp etc
that allows you to see things.

■ 照明器具は、可算名詞
something that produces light,
especially electric light, to help you to see.

(ロングマン、LDOCE6)

「光」である以上、目で見る(see、太字)ためには
どちらも役立つ。

英和辞典の一部では、人工的な光を一律「可算名詞」
としているが、これは正確ではない。

上掲英文2つは、ロングマン(LDOCE6)からの引用だが、
不可算名詞には “natural/artificial light (緑字)とある。

自然か人工かは、可算・不可算の決め手にならない

人工でも、物理的なエネルギーである光は、不可算。

例えば、電気スタンドが発する光そのもの(エネルギー)
は、不可算名詞である。

電気スタンド本体は、可算名詞。

常用語としての【照明】も、エネルギーとしての光よりは、
通常は器具を指しているので、可算名詞である。


【炎】
 “flame” そのものは「可算」と「不可算」
いずれもありうる。その光は不可算名詞。
もっとも、”flames” と複数で使われる場合が多く、
説が分かれる単語である。

【太陽】
 “the Sun” は、唯一の存在なので「不可算名詞」。
さらに、単数名詞である。日光(太陽光)は不可算。

※ 「単数名詞」(singular noun)とは、
単数形で使われるのが一般的な名詞
英英辞書では “S” または “sing” と略記されたりする。

◆ “light” には、名詞・形容詞・他動詞・自動詞がある。

【発音】 láit

語源は、古英語「光、明るい」(lēoht)。

名詞 “light” は、最頻出かつ最重要の英単語。

  • 重要度:最上位 <トップ3000語以内>
  • 書き言葉頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
  • 話し言葉頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
    (”LDOCE6″ 指標より)

いずれも最上位に位置する。
(ロングマン、LDOCE6 の表記より)

表題の “dim the lights” の “light” は、
照明器具を指すので、可算名詞。

この用法の “light” は、”electric light” の省略とされる。

日本語で「照明器具」を「照明」、「電気スタンド」
を「電気」を略すのに似ている。

可算名詞である照明器具の “light” は、
定冠詞 “the” をつけるのが通例。

  • “Turn off the light.”
    (電気を消す。)
  • “Turn left at the next light.”
    (次の信号で左に曲がって。)

一方、マッチやライターを用いる “light” も
可算名詞だが、こちらは不定冠詞 “a” が通例。

  • “Put a light to her love letter.”
    (彼女のラブレターに火をつけた。)
  • “Give me a light.”
    (タバコの火を貸して。)

天井などの大掛かりな照明の場合、複数の蛍光灯
や電球が並ぶため、通例は複数形 “lights” となる。

先述の “the” を足して、”the lights“。
日常的には、天井の照明はこう呼ばれる。

まだるっこい “electric” などは略されるのが普通。

◆ 以上が、”dim the lights” の構造の説明である。

プレゼンなどで周囲に「お願いします」と
依頼する立場であれば、

  • “Dim the light, please.”
  • “Please dim the light.”

道具方など舞台裏の担当者であれば、

  • “Dim the lights.”

と簡潔に済ますのが一般的な使い方。

本稿に挙げた例文を何度かおさらいすれば、
自他動詞 “dim” の基本はマスターできる。

【類似表現】
“black out”
https://mickeyweb.info/archives/24197
(真っ暗になる、黒塗りする、失神する)

 

 

 

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