学位を取得する
経歴紹介に欠かせない典型フレーズ。
過去の事実なので、過去形(earned)が多い。
- 口頭では、”get a degree” とも言う。
- 過去形は、”got a degree“。–
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◆ “degree” は名詞のみ。
【発音】 digríː
可算・不可算を兼ねる。
語源は、古英語「階級」(degré)。
基本的意味は、語源のイメージに沿う。
- 「度」(°、°C、°F)
- 「程度」
- 「学位」
ここでは「学位」。可算名詞である。
この用法の「学位」とは、通常は短大卒の
準学士(短期大学士)から。
複数の学位なら、”earn degrees”。
同時取得に限らない。
一般的な名称は次の通り。
- 準学士号 an associate degree(AA)
- 学士号 a bachelor’s degree(BA)
- 修士号 a master’s degree(MA)
- 博士号 a doctoral degree(PhD)※
※ “PhD” = Doctor of Philosophy
“philosophy” の基本的意味は「哲学」。
しかし、ここでの “philosophy” は「高等な学問」の意。
つまり「博士号」全般 を指す。
よく見かける和訳「哲学博士」は適切と言えない場合が多い。
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◆ ポイントは “earn“。
【発音】 ɝːn
【活用形】 earns – earned – earned – earning
原義は「(農作物を)収穫する」。
他動詞と自動詞があり、どちらも「得る」が基本的意味。
<額に汗して努力して手に入れる>こそ、”earn” の基本イメージ。
- “She earns 100 dollars a day.”
(彼女は1日100ドル稼ぐ。)
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◆「取得する」「取る」に比べ、
“earn” は、長年の刻苦勉励の報い
として、大変誇らかに思う気概が伝わってくる。
経歴で多用されるのは当然である。
ただし、喜ばしくないものを得る場面でも、
“earn” を使うことがある。
マイナー用法とはいえ、さほど珍しくない。
- “He earned a bad reputation for his tardiness.”
(彼は遅刻魔との悪評を得た。)
– - “I earned a bad grade on the test.”
(そのテストで悪い成績を取った。)
◆ それでもやはり、”earn” の基本はポジティブで好印象。
堂々たる力強いイメージである。
- “I earned a bachelor’s degree from University of X.”
(私は、X大学で学士号を取得した。)
– - “He earned a master’s degree in psychology”
(彼は心理学の修士号を取った。)
– - “She earned a PhD from ABC University in 1980.”
(彼女は1980年にABC大学から博士号を得た。)
【関連表現】
“To what degree ? ”
https://mickeyweb.info/archives/8867
(どの程度?)