急ぎません。
通常、以下を略したものが “No rush.”
- There is no rush.
- I’m in no rush.–
たった2語で「急ぎません」
時間的余裕を示し、相手を安心させる効果 がある。
◆ シンプルで分かりやすく、文面でも口頭でも頻出。
ビジネスメールにも使う。
少々略式な言い回しであるものの、普段頻繁にやり取りする相手
であれば、失礼はないだろう。
端的に「急ぎません」と言ったり書いたりできる間柄であれば、
平時なら用いて問題ないということ。
–
” Not urgent. ”
(緊急ではありません)
こちらに比べて、”No rush.” の方がソフトな印象。
–
–
◆ “rush” には、自動詞・他動詞・名詞・形容詞がある。
【発音】 rʌ́ʃ (1音節)
語源は、ラテン語「押し返す」「押し戻す」(recūsāre)。
共通イメージは「急ぐ」こと。
–
基本的意味は、
– 自動詞「急いで行く」
– 他動詞「急いで送る」
– 名詞「急ぎ」– ※ 可算・不可算兼用
– 形容詞「急を要する」
–
◆ 反対の「大急ぎで」は、” in a rush “。–
- in a hurry
- on the run
- on the fly
主な類義フレーズが上記。
- “These scripts were created on a rush deadline.”
(これらの台本は、きつい締切りに合わせて作成された。)
(これらの台本は、短時間で作成された。)
(これらの台本は、急いで作成された。)
–
◆ “No rush.” では、名詞「急ぎ」。
「急ぎがない」だから「急ぎません」。
「ラッシュアワー」の “rush” も同じく名詞。
ー
しかし、こちらは先の基本的意味「急ぎ」ではない。
マイナー用法の「殺到」ひいては「混雑」を表す。
ー
混雑する時間帯だから “rush hour”。
お昼の混雑時は “lunch rush hour”。
- “No rush. I can wait.”
(急ぎません。私は待てますから。)
ー - “No rush. No worries.”
(急ぎません。ご心配無用です。)
ー - “Not a big rush.”
(大急ぎではないです。)
ー - “No rush, but I need your help.”
(急ぎませんが、あなたの助けが必要なのです。)ー
本音がどうであれ、概して “no rush” は受け手を気遣う言葉である。ー
ー
ー
【関連表現】
“Rushed to hospital”
https://mickeyweb.info/archives/234
(病院に運ばれた。)
【類似表現】
“Take your time.”
https://mickeyweb.info/archives/1989
(ごゆっくりどうぞ。)