仮の、 仮押さえの
確定前の「 仮 」状態を表すには、” tentative “。
口頭・文面を問わず、ビジネスで多用される。
【発音】 téntətiv
【音節】 ten-ta-tive (3音節)
語源は、 ラテン語 「 やってみる 」「 触ってみる 」( tentāre )。
多人数が関わる仕事では、 諸々の調整が必要なため、
いきなり確定するケースは少なめ。
「 仮 」を入れて、 全体の動きが滞らないようにする。
名詞の直前に入れるのが、 ” tentative ” の一般用途。
冠詞は基本に従う。
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(1) 仮押さえ の日取り、場所
- a tentative date
- a tentative place
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(2) 仮承認、 仮合意–
- a tentative approval
- a tentative agreement
(3) 暫定予算、 試案–
- a tentative budget
- a tentative plan
–
上記は、いずれも久しく定着したビジネス英語である。
” tentative ” 単独で、 可算名詞 「 試案 」「 仮説 」
を示すマイナー用法もある。
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◆ 予定表では、カッコで識別したりする。
一目瞭然で、すこぶる重宝。
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Date: March 8 ( tentative )
Place: Conference Room B ( tentative )
Participants: Johnson, Lewis ( tentative ), Smith
- 日付 : 3月8日( 仮 )
- 場所 : 会議室B( 仮 )
- 参加者 : ジョンソン、ルイス( 仮 )、スミス
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- “Her schedules were too tentative to announce.”
(彼女のスケジュールは、公表するには未定すぎた。)
– - “My tentative leave date is September 12.”
(休暇の仮日程は、9月12日です。)
– - ”Here is our tentative schedule.”
(こちらが仮予定表です。)
– -
“The parties have reached a tentative agreement.”
(両者は暫定合意に達した。)
– - “My tentative plan is to leave early in the morning.”
(自分の仮の予定では、朝早く出発します。)
→ 定訳 「 試案 」よりは、 話し言葉では「 仮の予定 」が目立つ
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◆ 国際フォーラムでも、 こうして使われる。
3本の青線が、” tentative “( 仮 )。
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▲ I assume most Japanese politicians are good at being their tentative selves.
◆ ” tentative ” の基本的意味は、 「 仮の 」 「 一時的な 」。
その不確かなあいまいさ・あやふやさから、
形容詞 「 ためらいがちな 」 「 自信のなさそうな 」 「 不確かな 」
をも意味する。
同義語は ” hesitant “。
【発音】 hézitənt
【音節】 hes-i-tant (3音節)
- a tentative knock ( ためらいがちのノック )
- a tentative smile ( ためらいがちの微笑み )
- a tentative writing ( あいまいな文書 )
様態を示す接尾辞 ” ly ” を加えて、 副詞 に。
【発音】 ˈten.t̬ə.t̬ɪv.li
【音節】 ten-ta-tive-ly (4音節)
- “He knocked tentatively on the door.”
(彼はためらいがちにドアをノックした。)
– - “She smiled tentatively.”
(彼女はためらいがちに微笑んだ。)
(照れ笑いした。)
– - “He writes tentatively.”
(彼は自信なさげに書く。)
(彼の書くものはあいまいである。)
これらの用法はビジネスでは使われにくい。
内容として、ビジネス場面にそぐわないから。
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◆ 基本的意味「 仮の 」の副詞 ” tentatively ” も便利。
【発音】 ˈten.t̬ə.t̬ɪv.li
【音節】 ten-ta-tive-ly (4音節)
「 暫定的に 」と和訳する場合が多い。
- “The meeting is tentatively being scheduled for Monday.”
(その会議は、今のところ月曜日に予定されています。)
– - “The next meeting is tentatively scheduled for Tuesday.”
(次の会議は、仮の予定では火曜日です。)
– - “Another meeting is tentatively scheduled in the next few months.”
( 数カ月以内に、別の会議が暫定的に予定されている。)
– - “She was tentatively assigned as a member.”
(彼女は暫定的に会員に指名された。)
– - “We tentatively agreed to the plan.”
(その計画に暫定的に合意した。)
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- “No attendees have tentatively accepted.”
(仮に承諾した参加者はいない。)
– - “I tentatively set a world record that
was not official.”
(非公式で暫定的に世界記録を更新した。)
– - “Training tentatively scheduled for April”
(研修、4月に実施予定)
– - “Remains Tentatively Identified as Missing Boy”
(遺体は行方不明の少年と暫定的に特定)
※ ニュース見出し
◆ ” tentative ” の発音と音節は特徴的。
【発音】 téntətiv
【音節】 ten-ta-tive (3音節)
「 音節 」( syllable、シラブル ) とは、 発音の最小単位。
日本語では、 原則として 「 仮名一字が1音節 」。
平板で均一なリズムが、 日本語の持ち味である。
「 音節 」 の日英比較は、 ” integrity ” で、 事細かに取り上げている。
※ 図入り、 動画入り
- The word ” tentative ” has three syllables.
( ” tentative ” は 3 音節 の単語である。)
– - The accent is on the first syllable.
- The stress is on the first syllable.
( 第 1 音節 に強いアクセントを置く。)
–
【音節カウンター】 https://www.howmanysyllables.com/
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■ イギリス英語 ( UK、United Kingdom ) の発音だと、
「 テン – ティ – ティヴ 」
と舌先を3回連続で、上顎前方に打ち付ける。
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3音節で、 ten – ta – tive
「 タン、タ、タッ 」といったリズム。
- 3つの ” T ” のうち、 最初の ” T ” に強いアクセント
- 2番目の ” T ” は、 ほとんど聞こえず
- 3番目 ” T ” で、 再び隆起
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以上の イギリス英語 は、 スペルに忠実な印象。
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■ アメリカ英語 ( US、United States ) では、
「 テネ – ティヴ 」
などと、より平板に聞こえる。
2番目の ” T ” が、 直前の ” N ” に吸収され、
消滅している。
ほぼ聞こえないので、「 2音節 」 に近い感じだが、
等しく 「 3音節 」 である。
スペル通りではない発音である。
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◆ 米英の発音を比べてみると勉強になる。
もっとも、” tentative ” の場合、 イギリス英語
と同じ発音をするアメリカ人も目立つため、
発音の区別にさほど神経質になる必要はないだろう。
何度も口ずさんで、 感触をつかむとよい。
音の強弱が顕著で、 日本語から程遠い語調ゆえ、 身につけると達成感を味わえる。
【類似表現】
- ” To be decided ( TBD ) ”
https://mickeyweb.info/archives/1948
– - ” Up in the air ”
https://mickeyweb.info/archives/1943