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Tentative

      2021/07/13

仮の、  仮押さえの

確定前の「仮」状態を表すには、” tentative “。

「状態」だから形容詞

口頭・文面を問わず、ビジネスで多用される。

【発音】   téntətiv
【音節】   ten-ta-tive  (3音節)

語源は、ラテン語「やってみる」「触ってみる」(tentāre)。

多人数が関わる仕事では、諸々の調整が必要なため、
いきなり確定するケースは少なめ。

「仮」を入れて、全体の動きが滞らないようにする。

名詞の直前に入れるのが、”tentative” の一般用途。
冠詞は基本に従う。

(1)  仮押さえ の日取り、場所

  •  tentative date
  •  tentative place


(2)  承認、 合意

  •  tentative approval
  •  a  tentative agreement

(3)  暫定予算、

  •  tentative budget
  •  tentative plan

上記は、いずれも久しく定着したビジネス英語である。

” tentative ” 単独で、可算名詞「試案」「仮説」
を示すマイナー用法もある。

◆  予定表では、カッコで識別したりする。

一目瞭然で、すこぶる重宝。

  • Date: March 8 (tentative)

  • Place: Conference Room B (tentative)

  • Participants: Johnson, Lewis (tentative), Smith

  •  日付 : 3月8日(
  •  場所 : 会議室B(
  •  参加者 : ジョンソン、ルイス()、スミス
  • “Her schedules were too tentative to announce.”
    (彼女のスケジュールは、公表するには未定すぎた。)
  • “My tentative leave date is September 12.”
    (休暇の仮日程は、9月12日です。)
  • My tentative plan is to leave early in the morning.”
    (自分の仮の予定では、朝早く出発します。)
    →  定訳 「試案」よりは、話し言葉では
    「仮の予定」が目立つ

◆  国際フォーラムでも、こうして使われる。

3本の青線が、” tentative “()。


◆  “tentative” の基本的意味は「 仮の 」「 一時的な 」。

その不確かなあいまいさ・あやふやさから、
形容詞 「 ためらいがな 」 「 自信のなさそうな 」 「 不確かな 
をも意味する。

同義語は “hesitant“。

【発音】    hézitənt
【音節】    hes-i-tant  (3音節)

  • “a tentative knock” (ためらいがちのノック)
  • “a tentative smile” (ためらいがちの微笑み)
  • “a tentative writing” (あいまいな文書)

様態を示す接尾辞 “ly” を加えて、副詞 に。

【発音】    ˈten.t̬ə.t̬ɪv.li
【音節】    ten-ta-tive-ly  (4音節)

  • “He knocked tentatively on the door.”
    (彼はためらいがちにドアをノックした。)
  • “She smiled tentatively.”
    (彼女はためらいがちに微笑んだ。)
    (照れ笑いした。)
  • “He writes tentatively.”
    (彼は自信なさげに書く。)
    (彼の書くものはあいまいである。)

ただ、これらの用法はビジネスでは使われにくい。

内容として、ビジネス場面にそぐわないから。

◆  基本的意味「仮の」の副詞 ” tentatively ” も便利。

【発音】    ˈten.t̬ə.t̬ɪv.li
【音節】     ten-ta-tive-ly (4音節)

暫定的に 」と和訳する場合が多い。

  • “The meeting is tentatively being scheduled for Monday.”
    (その会議は、今のところ月曜日に予定されています。)
  • “The next meeting is tentatively scheduled for Monday.”
    (次の会議は、仮の予定では月曜日です。)
  • “She was tentatively assigned as a member.”
    (彼女は暫定的に会員に指名された。)
  • “We tentatively agreed to the plan.”
    (その計画に暫定的に合意した。)

  • “No attendees have tentatively accepted.”
    (仮に承諾した参加者はいない。)
  • “I tentatively set a world record that
    was not official.”
    (非公式で暫定的に世界記録を更新した。)
  • “Remains Tentatively Identified as Missing Boy”
    (遺体は行方不明の少年と暫定的に特定)
    ※  ニュース見出し


◆  “tentative” の発音と音節には特徴がある。

【発音】   téntətiv
【音節】   ten-ta-tive  (3音節)

「音節」(syllable、シラブル)とは、発音の最小単位のこと。

日本語では、原則として「仮名一字が1音節」。
平板で、均一なリズムが、日本語の持ち味である。

→  音節の差異が顕著な日英比較は、”integrity” 参照

 

■ イギリス英語 の発音だと、

ˈten.tə.tɪv

ン – ィ –

と舌先を3回連続で、上顎前方に打ち付ける。

3音節で、 ten-ta-tive

、タ、タといったリズム。

  • 3つの “T” のうち、最初の “T” に強いアクセント。
  • 2番目の “T” はほとんど聞こえず、
  • 3番目 “T” で再び隆起する。

以上のイギリス英語は、スペルに忠実な印象。

他方の アメリカ英語 では、

ˈten.t̬ə.t̬ɪv

ネ – ティ

などと、より平板に聞こえる。

2番目の “T” が、直前の “N” に吸収され、
消滅している。

ほぼ聞こえないので、「2音節」に近い感じ。

スペル通りではない発音である。

【発音】   téntətiv
【音節】   ten-ta-tive  (3音節)

米英の発音を比べてみると勉強になる。

もっとも、”tentative” の場合、イギリス英語
と同じ発音をするアメリカ人も目立つため、
発音の区別に神経質になる必要はないだろう。

何度も口ずさんで、感触をつかむとよい。

日本語から程遠い語調ゆえ、
身につけると達成感を味わえる。

 

【類似表現】

“To be decided (TBD)”
https://mickeyweb.info/archives/1948
(仮の、 仮押さえの)

“Up in the air”
https://mickeyweb.info/archives/1943
(未定)

 

 

 

 

 

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