プロ翻訳者の単語帳

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RSVP

      2024/10/18

・ Estimated Read Time ( 推定読了時間 ): 5 minutes

ご返信ください。

英語を公用語とする組織に所属していれば、
きっと見慣れている単語。

イベントの参加募集時 に、 社内メールで流れてきたりする。

【発音】   ɑːr es viː p 

使い方はシンプル。

今、 ここで覚えてしまおう。

◇  ” RSVP ” は、フランス語の頭字語( acronym )である。

略語( abbreviation )との解釈もある。

 Repondez s‘il vous plaît 


【 直訳 】 
Reply, if you please.

初出は19世紀。   1845年説や1899年説がある。

https://www.etymonline.com/search?q=RSVP


英語の定訳は、Please reply.

( お返事をお願いします。)

ドットを入れて、R.S.V.P. とも記す。

意味は同じ。

読み方は、いずれもアルファベットを読み上げるだけ。

「  アール   エス   ブイ   ピー  」。

【発音】   ɑːr es viː p  

 

◆  ” Repondez s’il vous plaît ”  で認識できる人はまれ。

  ” RSVP ”  または  ” R.S.V.P. ”  のまま使うのが常 

◇  基本は 他動詞 だが、名詞「  招待 の 返事 」も指す。

名詞の 複数形

正式には ” RSVP‘s ”  (  RSVPs  も可  )。

動詞の 活用形

【 現在分詞 】   RSVPing または   RSVP‘ing

【 過去・過去分詞形 】   RSVPed  または RSVP‘d

三人称単数現在形 】   RSVPsまたは   RSVP‘s

  • ” I am  RSVPing. ”
    ( 私は参加します。)
  • ” I  RSVPed  on Monday. ”
    ( 月曜日に返信しました。)
    ※  RSVP‘d と同義
  • ” Have you  RSVP‘d ?
    ( 返信しましたか
    ※  RSVPed と同義
  • ” No,  I have never RSVP‘d.
    ( いいえ、 一切返信しませんでした。)
  • ” Thanks to those who have RSVP‘d already.”
    ( 既に返信してくださった方々に感謝します

◆  実際のところ、

  動詞・名詞とも 原形 RSVP 」 が最頻出 


上記の  複数形や活用形は、 あまり見かけない。

私自身、 原形の ” RSVP ” 以外、 一度も使ったことはない。

文法無視で活用されている傾向もある。

  ほぼ  記号扱い  されている印象。


RSVP

used on invitations to ask someone to reply.

LDOCE6、 ロングマン )

※  下線は引用者

【発音】   ɑːr es viː p  


  用途は、招待状

レターやカードに加えて、 今では 招待メール が多い。

公式・非公式、 社内外を問わず使える。

招待状・招待メールでは慣習として ” RSVP “
が多用される模様。

< 社内 >

食事会や歓送迎会などの年間行事

< 社外 >

発表会や展示会などへの顧客招待

< プライベート >

結婚式や各種パーティ


予算やスペースとの兼ね合い上、出欠席の把握を要するのが主催者。

” RSVP ” は、相手に返信を お願い するための典型フレーズ。

 



出欠の返信してね

 

 

★★ 用途 < 招待中心 > ★★

Please reply.  を意味するものの、

  通常業務で  返信を求める時には  あまり 使わない


◆  とはいえ、 昨今では会議招集のメールにも使われている。

実物がこちらで、 新人研修の通訳を仰せつかりました。



※  黄ハイライトは引用者


event ”  と記載されているが、 れっきとした業務命令である。

動詞  ” invite ” 、  名詞  ” invitation ”  が使われる。


I sent you an invitation.

( メールで招待しておいたから。)


× No 」 と返信できないのが通訳者で、 自由参加ではない。

こっちにしてみれば、 「 招待 」 どころでない。

事前準備だって大変。

以下も社内の通訳依頼。






※  黄ハイライトは引用者


当然 「  Yes 」 だから、 RSVP せずに放っておいた。

下記は、 チームズ を使ったオンライン会議。



※  2024年2月1日 アクセス

 

◆  先述の通り、

  •  招待用の慣習文言 
  •  記号に準じる扱い 

なので、文法面などを深く考える必要はないのが現実。

あくまで 「 形式的 」 に使うもの。

メールやレターなどの文章では、
末尾に入れることが多い。

◆  以下の文例で、基本は十分だろう。

  • ” Please RSVP. “
  • RSVP please. “
    ( 出欠のご返信をお願いします。)
  • ” No RSVP required.
    ( 出欠の返信は必要ありません。)
  • RSVP Today ”    ※  メール件名
    ( 本日、返信期限 )
  • RSVP Now ”    ※  メール件名
    ( 今すぐ、ご返信を )

  • RSVP for Farewell Gathering ”    ※  メール件名
    ( 送別会へのご招待 )

  • ” Please RSVP to Mr. X. “
    ( X氏までご返信をお願いします。)
  • ” You need to RSVP to join. “
    ( 参加するにはご返信ください。)
  • ” Click here to RSVP “
    ( 返信はこちらをクリック )
  • RSVP before Tuesday, March 29. “
    ( 3月29日火曜日までにご返信願います。)
  • ” Could you RSVP before 20:00 ? “
    ( 20:00 までにご返信いただけますでしょうか。)
  • ” Please RSVP and pay before noon today. “
    ( 本日の正午までに、ご返信とお支払いをお願いします。)
  • ” Please return the RSVP form below
    to Mr. X before Thursday, August 10. “
    ( 下欄の招待状を、8月10日の木曜日前に、
    X氏までご返信願います。)
  • ” Please RSVP by Thursday, August 10. “
    ( 8月10日の木曜日までにご返信願います。)
    ※  前置詞  ” by ”  なしが正式だが、実際には
    入れることも多く、 両方とも問題なく使える
  • ” To RSVP, please sign your name on
    the
    list by Thursday, August 10. “
    ( 参加ご希望の方は、8月10日の木曜日までに、
    リストにご署名願います。)
  • ” Please RSVP and pay before Tuesday. “
    ( ご返信とお支払いは、火曜日前にお願いします。)


  • ” This is a reminder that you have until
    tomorrow to RSVP for the party. “

    ( 明日が返信期限であることをお知らせいたします。)
  • ” Would you RSVP by tomorrow ?
    ( 明日までに出欠のご返信いただけますでしょうか。)
  • ” We request RSVP,  but it is not required. ”
    ( 出欠の返信をお願いしますが、 必須ではありません。)
  • A while back, I sent a gift with my RSVP. “
    ( 先日、ご招待のお返事とギフトをお送りいたしました。)
    ※  名詞用法
  • ” To RSVP, please respond to Ms. Y with
    the
    total number of people attending. “
    ( 参加者数を添えて、Yさんまでご返信願います。)
  • ” The RSVP deadline has been extended to this Friday. “
    ( 返信期限が今週金曜日に延期されました。)
  • RSVP deadline for X Extended to March 31. “
  • ” Extended RSVP deadline for X to March 31. “
    ( Xの返信期限、3月31日に延期 )
  • ” Time is quickly running out to RSVP for the party. “
    ( パーティー参加のお申し込みは、まもなく締め切りです。)
  • ” Please RSVP  (by) NLT March 3 using the link below.
    ( 3月3日までに、下記リンクよりご返信ください。)
  • ” Please use the link below to RSVP. ”
    ( ご返信には、以下のリンクをご利用ください。)
  • Could youRSVP before 8pm ? “
    ( 午後8時になる前に、ご返信いただけますでしょうか。)


すべて私が実際に受け取った文面である。

 

 

 

 

 

 

 

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