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Treat - like dirt

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~を粗末に扱う

「-」には対象者(目的格)を入れる。

人称代名詞であれば、
me、him、her、us、you、them、it。

◆ “treat” は多義で頻出。

語源は、ラテン語「引く、扱う」(tractāre)。
他動詞・自動詞・名詞がある。

【発音】tríːt

基本的意味は、
– 他動詞「扱う」「待遇する」「取り扱う」「治療する」
– 自動詞「論じる」「おごる」
– 名詞「ごちそう」「喜び」「おごり」
(可算名詞・単数名詞 ※)

※ 「単数名詞」(singular noun)とは、
単数扱いされるのが一般的な名詞

ビジネスで頻出なのは、他動詞 “treat”。

人の待遇  物の取り扱い
を表す動詞として、よく使われる。

名詞形は “treatment”(可算・不可算名詞)。

“He treat her with respect.”
(彼は彼女に敬意をもって接している。)

“My grandmother was well treated by her nurse.”
(祖母は担当の看護師に丁寧に世話された。)

“Please treat this document as confidential.”
(この文書は機密として取り扱ってください。)

“Treat this email address as an alias.”
(このメルアドはエイリアスにする。)

“I treat unsolicited gifts with caution.”
(勝手に届いたプレゼントは注意して取り扱います。)

 人・物を「扱う」= “treat” 

大まかには、この通りの意味合い。

  中立的であり、用途次第で良し悪しが決まる

【類似表現】
handle” ※ 他動詞
(処遇する、扱う)

◆ ここでのlike は、前置詞「~のように」。

自他動詞 “like”(好き)とは、語源の異なる別物である。

好き “like” の語源は、古英語「ふさわしい」(līcian)。
表題では、古英語「似ている」(gelīc)。

【発音】láik

dirt は名詞のみ。

語源は、古ノルド語の「排泄物(うんち)」(”drit”)。
多義の名詞だが、語源に沿って<汚い>イメージを貫く。

dirty“(汚い)も同源である。

基本的意味は、「ちり」「土・泥」「悪口」。

【発音】də́ːrt

視覚的・物理的な不潔さに加え、
性質・性格的な下品さも表す。
この点、日本語の「汚い」「汚れ」に共通する。

不可算名詞(物質名詞)なので、
不定冠詞(a/an)はつかない。

定冠詞 “the” はつくこともある。

“the” は “that” と同様に、指示代名詞が原義。
よって、特定の(その、この)”dirt” を指す場合にはつく。

【注意】定冠詞 “the” の原義は指示代名詞なので、
可算名詞・不可算名詞に関係なく用いられる  

◆ “treat – like dirt” の直訳は、「~をちりのように扱う」。

<例え>なので、特定の “dirt” を指していない。
だから、無冠詞。

treat – like a dog” とも言う。
“dog”(犬)は、可算名詞なので “a” がつく。

treat somebody like dirt / a dog
treat someone unkindly and without respect.
(ロングマン、LDOCE6)

定訳はないので、文脈に合わせて和訳する。

【類似表現】
“take advantage of somebody”
https://mickeyweb.info/archives/853
(人を利用する)

“snub”   ※ 他動詞・名詞・形容詞
https://mickeyweb.info/archives/14036
(鼻であしらう、無視する)

 

 

 

 

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