プロ翻訳者の単語帳

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Disgruntled

      2019/07/16

不満を抱いた

英単語全体から見れば、頻出でも重要でもないが、
特定の場面では欠かせない単語がある。

人事 においては、”disgruntled” がそのひとつ。

日本の学校教育には、ほとんど縁のない形容詞。
だから、ここで取り上げたい。

”disgruntled”

annoyed or disappointed, especially because
things have not happened in that way
that you wanted.

(ロングマン、LDOCE6)

【発音】disgrʌ́ntld

今風に言えば 、「ブーたれる」様子。
ムッとした心情と語感が重なる。

<代表格の三者> 単数・複数

  • a disgruntled employee
    disgruntled employees
    (不満を抱いた従業員

  • a disgruntled student
    disgruntled students
    (不満を抱いた学生

  • a disgruntled customer / client
    disgruntled customers / clients
    (不満を抱いた顧客

◆ “disgruntled” は、形容詞のみ。

語源は、他動詞 “disgruntle” の過去分詞 “disgruntled”
形容詞になったもの(past-participle adjective)。

“disgruntle” は他動詞のみで、意味は単純。
「~に不満を抱かせる」「~を不機嫌にする」。

この過去分詞である “disgruntled” が、そのまま形容詞化
したものなので、意味も引き継ぐ。

◆ 一般的な組織が、

a disgruntled employee
とレッテルを貼って表現する際、

その大半が、
 –積もり積もった不満と恨みを抱く従業員を指す。

組織側は「不満分子」「抵抗勢力」とみなしている
可能性が高い。

突発的な日常トラブルならば、話し合いなどで、
さっさと解決にこぎ着けるはず。

さもないと仕事が進まない。

長年に渡り不満 が蓄積するのは、
労使双方に不都合 
であり、
雇用契約の基本 となる
信頼関係の破綻 
を示唆する。

一方、学生や顧客については、単発的な問題でも
“disgruntled” で表したりする。

労使が長期契約に基づく雇用関係に対し、
学生・顧客にはそこまでの縛りがない。

従業員と異なり、学生は期間限定の身分であり、
時間が解決するため、怨恨に発展しにくい。

顧客についても、相互に選択の自由が認められている。
よって「クレーマー」でもない限り、
長期的な反目は回避できる。

 

◆ 結果的に、disgruntled” と言えば “employee

用法として筆頭に常住するほど、相場が決まっている。

image.png
労務不正情報流出詐欺・横領・パワハラを含む組織内の
トラブル事例とその対応策を学ぶと、きっと目にする言葉。

それが “disgruntled employee“。

 

◆ 対応策の主要論調をまとめると、

disgruntled employees は、

不正の温床

まるでスパイ扱い。

まさに 「敵は内にあり」the enemy within)。

“a disgruntled employee” とのラベル付けの時点で、
こう位置づけされていると考えてよいだろう。

  • “Employees are becoming disgruntled about the pay cut.”
    (今回の賃金カットで、従業員が不満を抱きつつあります。)
  • “Don’t be disgruntled about such a thing.”
    (そんなことで不満になるなよ。)
  • “The upshot is that we have too many
    disgruntled employees.”
    (結論としては、我が社には不満を抱えた
    従業員が多すぎます。)

  • “Disgruntled clients were very vocal about
    their dissatisfaction.”
    (不満を抱いた顧客たちは、自分たちの不平を
    相当口にしていた。)
  • “Most of them are unhappy and disgruntled.”
    (彼らの大半が不平不満の状態です。)
  • “A disgruntled employee lashed out violently.”
    (不満を抱いた従業員が大暴れした。)
  • “I don’t want to deal with disgruntled customers.”
    (不満なお客の対応はしたくないです。)
  • “She was known for her disgruntled look.”
    (彼女は不満な顔つきで知られていました。)
  • “We need to do something about disgruntled employees.”
    (不満分子をどうにかしないと。


  • “The disgruntled employees are pushing for
    wage increases.”
    (不満を抱いた従業員が賃上げを要求している。)

  • She treated me like a dirt so I left feeling disgruntled.”
    (彼女は私をゴミ扱いしたので、不満な気持ちになった。)


◆ 既記のように、長期雇用とは 信頼に基づく契約 に他ならない。

敵対意識(animosity)が長く続くのは、労使双方にとって好ましくない

私自身、従業員の立場から、何度か味わってきた苦しみである。

【参照】”walk out

“a disgruntled employee”
のまま、
だらだら在籍していると

人生の運を落とす
と経験から強く感じている。

早め話し合いまたは転職
短期に乗り切る方が救われる

なによりも、

 <雇用のミスマッチ>は、
自己コントロール可能    

疲れ切る前に、すばやく動こう

ご自分の人生を、もっと大切に。

 

【類似表現】

“get worked up”
https://mickeyweb.info/archives/555
(かっかと興奮する)

“act out”
https://mickeyweb.info/archives/9967
(態度に出す)

“have an attitude”
(反抗的な態度をとる)

“act up”
(身勝手に振る舞う)

 

 

 

 

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