プロ翻訳者の単語帳

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Disgruntled

      2020/10/01

不満を抱いた

英単語全体から見れば、頻出でも重要でもないが、
特定の場面では欠かせない単語がある。

人事 においては、”disgruntled” がそのひとつ。

【発音】   disgrʌ́ntld
【音節】    dis-grun-tled  (3音節)

日本の学校教育には、ほとんど縁のない形容詞。
だから、ここで取り上げたい。

”disgruntled”

annoyed or disappointed, especially because
things have not happened in that way
that you wanted.

(ロングマン、LDOCE6)

【発音】   disgrʌ́ntld
【音節】   dis-grun-tled  (3音節)

今風に言えば 、「ブーたれる」様子。

ムッとした心情と語感が重なる。

<代表格の三者>   単数・複数

  • a disgruntled employee
    disgruntled employees
    (不満を抱いた従業員

  • a disgruntled student
    disgruntled students
    (不満を抱いた学生

  • a disgruntled customer / client
    disgruntled customers / clients
    (不満を抱いた顧客

◆  “disgruntled” は、形容詞のみ。

語源は、他動詞 “disgruntle” の過去分詞 “disgruntled”
形容詞になったもの(past-participle adjective)。

“disgruntle” は他動詞のみで、意味は単純。
「~に不満を抱かせる」「~を不機嫌にする」。

この過去分詞である “disgruntled” が、そのまま形容詞化
したものなので、意味も引き継ぐ。

■  一般的な組織が、

a disgruntled employee
とレッテルを貼って表現する際、

その大半が、
 –積もり積もった不満と恨みを抱く従業員を指す。

組織側は「不満分子」「抵抗勢力」とみなしている
可能性が高い。

突発的な日常トラブルならば、話し合いなどで、
さっさと解決にこぎ着けるはず。

さもないと仕事が進まない。

長年に渡り不満 が蓄積するのは、
労使双方に不都合 
であり、
雇用契約の基本 となる
信頼関係の破綻 
を示唆する。

一方、学生や顧客については、単発的な問題でも
“disgruntled” で表したりする。

労使が長期契約に基づく雇用関係に対し、
学生・顧客にはそこまでの縛りがない。

従業員と異なり、学生は期間限定の身分であり、
時間が解決するため、深刻な怨恨に発展しにくい。

顧客についても、相互に選択の自由が認められている。

「クレーマー」でもない限り、長期的な反目は回避できる。

 

◆  結果的に、disgruntled” と言えば “employees

用法として筆頭に常住するほど、相場が決まっている。

労務不正情報流出詐欺・横領・パワハラを含む組織内
のトラブル事例とその対応策を学ぶと、きっと目にする言葉。

それが “a disgruntled employee“。


我慢も限界

◆  対応策の主要論調をまとめると、

disgruntled employees は、

不正の温床

まるでスパイ扱い。

内部者がもたらす脅威ゆえ、” insider threat ” に分類される

まさに「 内なる敵 」。

  •  敵は内にあり   the enemy within
  •  脅威は内にあり   the threat within

a disgruntled employee” とのラベル付けの時点で、
こう位置づけされていると考えてよいだろう。

  • “Employees are becoming disgruntled about the pay cut.”
    (今回の賃金カットで、従業員が不満を抱きつつあります。)
  • “Don’t be disgruntled about such a thing.”
    (そんなことで不満になるなよ。)
  • “The upshot is that we have too many
    disgruntled employees.”
    (結論としては、我が社には不満を抱えた
    従業員が多すぎます。)

  • “Disgruntled clients were very vocal about
    their dissatisfaction.”
    (不満を抱いた顧客たちは、自分たちの不平を
    相当口にしていた。)
  • “Most of them are unhappy and disgruntled.”
    (彼らの大半が不平不満の状態です。)
  • “A disgruntled employee lashed out violently.”
    (不満を抱いた従業員が大暴れした。)
  • “I don’t want to deal with disgruntled customers.”
    (不満なお客の対応はしたくないです。)
  • “She was known for her disgruntled look.”
    (彼女は不満な顔つきで知られていました。)
  • “We need to do something about disgruntled employees.”
    (不満分子をどうにかしないと。


  • “The disgruntled employees are pushing for
    wage increases.”
    (不満を抱いた従業員が賃上げを要求している。)

  • She treated me like a dirt so I left feeling disgruntled.”
    (彼女は私をゴミ扱いしたので、不満な気持ちになった。)


◆  既記のように、長期雇用とは 信頼に基づく契約 に他ならない。

敵対意識 (animosity) が長く続くのは、労使双方にとって好ましくない

私自身、従業員の立場から、何度か味わってきた苦しみである。

【参照】   “walk out“、  “転職とは、一緒に働きたいと思ってもらうこと

“a disgruntled employee
のまま
だらだら在籍していると

人生の運を落とす
と経験から強く感じている。

早め話し合いまたは転職
短期に乗り切る方が救われる

なによりも、

「雇用のミスマッチ」は
自己コントロール可能


疲れ切る前
に、すばやく動こう

幸せをつかめる生き方を選ぼう。

ご自分の人生を、もっと大切に。

 

 

【類似表現】

“get worked up”
https://mickeyweb.info/archives/555
(かっかと興奮する)

“act out”
https://mickeyweb.info/archives/9967
(態度に出す)

“have an attitude”
(反抗的な態度をとる)

“act up”
(身勝手に振る舞う)

 

 

 

 

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