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As is

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現状のままで

本来は  as it is ”  の意味。

人称代名詞の単数主格  ” it ”  が省略された表現。

中古品売買やオークションでは、 必須用語。

契約時の「 そのまま


この状態で、 売買することが、 ” as is ” 。

買主側には、 この状態で売り渡され、 引き渡される。

すなわち、

日本では、 不動産売買の時にも使われる用語。

こうした 「 条件 」 に加えて、 「 免責事項 」  「 注意事項 」
の要素も有する。

引き渡されたものにトラブルがあっても、 買主は文句を
言えず、 保証もないため、 買主側に厳しい条件となる。

逆に、 売主にはこの上なく有利な条件である。

ありのまま引き渡すだけ。

面倒がない。



英文ビジネス契約書大辞典 [ 増補改訂版 ] 』  p. 689.

山本 孝夫 ( 著 )
日本経済新聞出版社、 2014年刊

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主に文書で使うが、 口頭でも出てくる表現。

 


副詞・形容詞で使う場合、 as-is ”  とハイフンを入れるのが原則。

ハイフンなしの場合、 副詞句・形容詞句として扱われる。

実際には、 ハイフンの有無にはばらつきがあり、 実用上も
ごっちゃになっている様子が目立つのが、 この ” as is “。

つまり、 現実の取引実務においても、 驚くほどばらばら。

したがって、 日常使用上、 さほど神経質にならなくてよい。

この点、 ” fast forward ”  と似た傾向。

とはいえ、 英語学習者である以上、 ハイフンの基礎知識
押さえておきたい。

【発音】  háifn
【音節】  hy-phen (2音節)

 

◆  名詞を飾る形容詞の場合、 ハイフンを入れて  ” as-is ”
と表記するのが原則。

「 複合形容詞 ( compound adjective ) 」 である。

ハイフネートの原則 」 に基づき、
2語以上の語が他の語を修飾する場合は、 ハイフンでつなぎ、
「 複合修飾語 ( compound  modifier )」 にする。

先の 「 複合形容詞  」 はその種類のひとつ。

  •  ” as ” は、 様態・状態の接続詞 「 ~ のまま
    ※  副詞と解釈する説もある
  •  人称代名詞の単数の主格  ” it ” ( それ ) は、「 その商品 」
  •  be動詞の三人称単数の現在形  ” is
    で、 現在の状態

よって、「 その商品の現在の そのまま の状態 」 の意


◆  ” as ” には、接続詞・副詞・代名詞・前置詞がある。

最頻出かつ最重要レベルの英単語で、多義である。

ここでは、様態・状態を示す接続詞、

◆  正式な契約書・約款はもちろんのこと、既述の通り、
オークションなどの説明文にもよく出てくる。

 

◆  様態・状態の接続詞 ” as ” は、根拠提示を常とする

ビジネスで重宝する。

以下、 ” as follows ” ( 以下の通り ) より再掲。

◆  様態・状態の接続詞  ” as

~ のように 」  「 ~ の通り 」  「 ~ のまま

ビジネス用途では頻出。

as follows ”  に加え、 代表的なものはこちら。

  • as advertised ( 広告通りに )
  • as agreed ( 合意に従い )
  • as directed ( 指示に従い )
  • as described ( 記載の通りに )
  • as discussed話し合いに従い
  • as mentioned ( 述べた通りに )
  • as promised ( 約束に従い )
  • as planned ( 計画通りに )
  • as scheduled ( 予定通りに )

◇  全部 「 2語ワンセット の  「 副詞句 」扱い   が原則


◆  上記の副詞句は、 本来の意味として、

ゆえに、 動詞 ○○ はどれも 過去分詞形 past participle )。

【参照】  完了形と過去形との違いは、 ” better place “  に詳述


◆  片や、 表題  ” as is ” は、  もともと  “ as it is ” で、
人称代名詞の単数主格 ” it ” が省略されている。

既に冒頭で触れた。

” as follows ”  もこのパターンで、 ” as it follows ” が本来の形。

一説によると、「 非人称の it 」 ではあるものの、 形態上は三人称単数語尾
を伴うため、「 三単現のS 」( ※ )がつき、 ” follows ” となった。

この点は、 “ as follows ” にて、 英英辞書を掲げてご案内した。

※ 主語が 「 三人称 」 かつ 「 単数 」で、 動詞の時制が「 現在形 」
→  動詞 「 原型 」 の語尾に  ” s ”  がつく



◆  前掲 『 英文ビジネス契約書大辞典 [ 増補改訂版 ] 』 より


p. 1093.




pp. 292-293.

英文ビジネス契約書大辞典 [ 増補改訂版 ]

山本 孝夫 ( 著 )
日本経済新聞出版社、 2014年刊

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