As requested
2020/03/06
ご要望の通り
社内外のビジネスメールに頻出。
文頭・文中・文末いずれもOK。
たった2語で「あなたのご要望に従って」。
大変便利。
“as it was requested” または
“as it had been requested” が省略された常套句。
よって、動詞の過去分詞形 “requested” になる。
辞書・参考書の説明によれば上記だが、
“as you requested” の省略とも考えられる。
この場合は、過去形の “requested”。
◆ 添付ファイル付きで、
本文が “As requested.” だけ
の社内メールも時折見かける。
「あなたのご依頼に従って、
このファイルを送付します」の意。
下線部以外の英文は、一切省かれている。
社外や目上には、本文が2語のみだと、
さすがに簡潔すぎる。
だが、頻繁にやり取りしている相手なら、
きっと大丈夫だろう。
ーー
◆ “as” には、接続詞・副詞・代名詞・前置詞がある。
多義で重要、そして頻出なのは言うまでもない。
ここでは、様態・状態を示す接続詞、
「~のように」「~の通り」「~のまま」。
“as is“(現状のままで、副詞・形容詞)
“as follows“(以下の通り)
と同じ用法である。
ー
◆ “requested” は、”request” の過去・過去分詞形。
“request” には、名詞と他動詞がある。
こちらは多義でなく、「リクエスト」そのもの。
– 名詞「要望」「要請」「依頼」「要求書」
– 他動詞「頼む」「要請する」
ここでは、上述の通り、
他動詞の過去分詞「要請された」。
よって、直訳は「要請された通り」。
“as requested” は、事務的な言い回し
に違いないが、 ビジネス慣用句であり、基本的に失礼はない。
既記の通り、2語完結の社内メールもあるくらい。
シンプルで便利、英語の特長を実感できる表現である。
- “I am sending you the document as requested.”
(ご要望に従い、この文書をお送りいたします。)
ー - “As requested, your order has been cancelled.”
(ご依頼通り、お客様のご注文はキャンセルされました。)
ー - “I drove her home as requested.”
(彼女の希望に沿って、ご自宅まで乗せました。)
ー
ー
<同じパターンの頻出文句>
様態・状態の接続詞 “as” + 他動詞の過去分詞形
には、仕事で重宝するフレーズが多い。
- as agreed
(合意に従い)
– - as directed
(指示に従い)
– - as discussed
(話し合いに従い)
– - as mentioned
(述べた通り)
– - as promised
(約束に従い)
– - as planned
as scheduled
(計画通りに)
表題と同じく、いずれも
“as it was” または “as it had been” が
省略されているので、動詞は過去分詞。
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【関連表現】
“request for – ”
https://mickeyweb.info/archives/12182
(〜の依頼、○○願)