心配無用です。
たった2語で相手を安心させることができる。
「心配しなくてよいから」とのメッセージ。
シンプルだが力強く、温かみのある表現。
決まり文句なので、目上でも使える。
「心配ご無用です」
“worry” には、名詞・自動詞・他動詞がある。
基本的意味は、
– 名詞「心配」
– 自動詞「心配する」
– 他動詞「心配させる」
ここでの “worries” は、名詞 “worry” の複数形。
名詞 “worry” には、可算名詞と不可算名詞がある。
- 不可算名詞 – 抽象的な「心配」「悩むこと」
- 可算名詞 – 具体的な「心配事」→ 数えられる
※ 抽象的な「心配」も、可算名詞扱いする場合
が少なくない
“no” を頭につけて否定し「心配はなし」。
この表現では不可算名詞で、複数形 “worries”
を使うのが通例。
◆ 時に、問題が解決していないのに使われたりする。
実際には、他の人が引き続き対応しなければならない
場合が少なくない。
つまり “No worries.” は、必ずしも現状を述べているのでなく、
典型的な <大人の思いやり>の表現とも考えられる。
とにかく「その人」が気をもむ必要はもうない。
「あなたは心配しないでいいの」
単にこう述べている。
日常的なビジネストークやメールに出てくる。
裏を読んで実態を知り、それなりに配慮できる人は、
きっと優秀なビジネスパーソンだろう。
“No rush. No worries.”
(急ぎません。ご心配無用です。)
“No worries, this must be on his radar.”
(心配無用だよ。彼がチェックしているはずだから。)
“No worries. We will work things out.”
(心配不要。問題は解決できる。)
“No worries. I can fix it real quick.”
(心配無用です。すぐに直せますから。)
ー
【類似表現】
“Nothing to worry about.”
https://mickeyweb.info/archives/1822
(心配無用です。)
“No sweat.”
https://mickeyweb.info/archives/5296
(朝飯前です。心配無用です。)
◆ なお、”no worries” は、イギリス英語独自
の用法がある。
“no worries” =
British English: spoken
used to agree to what someone wants
and to say that it will be no problem.
(ロングマン、LDOCE6)
和訳:
イギリス英語の話し言葉
他者の希望に同意し、問題が生じないことを述べる
受け答えの「それで大丈夫です」「分かりました」
の意味。
“No problem.” と重なる。