プロ翻訳者の単語帳

Professional Interpreter / Translator at Government Agency

In distress

      2018/10/26

苦境にある

日常的に見聞きするが、なぜか日本人学習者には
親しまれない “distress”。

私たちには発音しにくいのが、その一因かもしれない。
ディストス」(distrésで、後半にアクセント。

類義の “suffer” や “pain” に比べ、確かに
重要度も頻出度も落ちる。

◆ 重要度と頻出度によるランキング:
suffer > worry > pain > distress

  • suffer“(自動詞・他動詞)
    最頻出かつ最重要レベルの英単語
    重要度:最上位 <トップ3000語以内>
    書き言葉頻出度:最上位 <トップ1000語以内>
    話し言葉頻出度:最上位 <トップ1000語以内>

    – 自動詞「苦しむ」「悩む」
    – 他動詞「被る」「経験する」
  • worry“(名詞・他動詞・自動詞)
    最重要レベルだが、文面の頻出度で少々劣る
    重要度:最上位 <トップ3000語以内>
    書き言葉頻出度:<2001~3000語以内>
    話し言葉頻出度:最上位 <トップ1000語以内>

    – 名詞「心配(不可算)」「心配の種(可算)」
    – 自動詞「心配する」「悩む」
    – 他動詞「心配させる」「悩ませる」
  • pain“(名詞・他動詞・自動詞)
    重要度:最上位 <トップ3000語以内>
    書き言葉頻出度:<2001~3000語以内>
    話し言葉頻出度:<2001~3000語以内>

    – 名詞「苦痛(不可算)」「局部的な痛み(可算)」
    – 他動詞「苦しめる」「悩ます」
    – 自動詞「悼む」※ まれ
distress“(名詞・他動詞・形容詞)
重要度: <3001~6000語以内> ※ 名詞用法
書き言葉頻出度:ランク外
話し言葉頻出度:ランク外

名詞「苦しみ(不可算)」「災難(不可算)」
「苦しみの種(可算)」
– 他動詞「悩ませる」「苦しめる」
– 形容詞「救済の」「投売りの」

以上、ロングマン “LDOCE6” 表記より

最高レベルの “suffer” と比肩できないものの、
“distress” もそれなりに重要であることが分かる。

普段使いの “distress” は、ネガティブを貫く

そして、”distress” の日常用法は、不可算名詞中心。
可算名詞・他動詞・形容詞は、めったに出てこない。
出てきたとしても、後述の基本さえを理解しておけば、
容易に推察できる。

つまり、ポイントが明確で、把握しやすいのが特色。
これからご紹介する内容だけで、日常的には十分。
さっと覚えてしまうとよい。

◆ 英文解説(ケンブリッジ、CALD4)とイメージ
でまとめてみた。

distress” =

1. a feeling of extreme worry, sadness, or pain.

Inline image 1

 

2. a situation in which you are suffering or are in
great danger and therefore in urgent need of help.

Inline image 1

(CALD4、ケンブリッジ)

【発音】distrés

日常的に出てくるのはこの2つで、両方とも不可算名詞

◆ ポイントは下線部:
1:「極めて」→ 些細でなく、非常な苦しみ
2:「大きな危険」と「緊急の支援を必要」
→ 「遭難」などの危険な状態

船舶や航空機などの「遭難信号」の英訳は、
distress signal または “distress call“。
※ 後者は、信号の<呼び出し>も含む

これは救助を求めるための国際的な手段であり、
モールス符合の「SOS」が最も有名である。

米海軍の遭難信号例は、次の通り。

Inline image 1出典:NAVEDTRA 12968-D Lookout Training Handbook

◆ “distress” の頻出用法をまとめると、

“distress” =
1. 非常な苦しみ 2. 緊急で危険な状態

この2つの意味と “in distress” 及び be動詞
続く用法を押さえれば、通常は間に合う。

“in” は、状況の前置詞「~の状態で」
ここでは不可算名詞なので、無冠詞。

「be動詞」とは、be / am (‘m) / was /
been / will be / is / were / are のこと。
※ 以下の例文では、下線部が該当する

◆ 具体的にみていこう。

まずは、上掲枠内の2人の台詞から。

  • “I‘m in distress because I lost my job.”
    (失職したので、とてもつらいです。)
  • “I received a distress call. Help is on the way ! ”
    (遭難信号を受信した。今すぐ助けに行くよ!)

次に、よく使われる文言(太字)を8つ挙げる。

  • “He was in emotional distress after getting fired.”
    (解雇されてから、彼は精神的に苦しんだ。)
  • “We are in financial distress.”
    (我々は財政難にある。)
  • Expressing distress at work can have negative
    impacts for employees.”
    (仕事上の悩みをもらすことは、従業員に
    悪影響を与えかねない。)

  • “The airplane is in distress.”
    (その飛行機は遭難した。)
  • “We need to help families in distress.”
    (困窮している家族を助ける必要がある。)

  • “Her passing has caused great distress.”
    (彼女の死は、かなりの苦しみをもたらした。)

  • To my distress, my son is acting out again.”
    (大変悩ましいことに、息子がまた反抗しているわ。)
    _
  • “They are in deep distress after the earthquake.”
    (その地震の後、彼らは非常に苦しんでいる。)

以上の10文が理解できれば、基本は大丈夫である。

 

< 注意喚起の事前通知 >

“Plan accordingly”
https://mickeyweb.info/archives/2372
(それを考慮して、行動してください。)

“reminder”
https://mickeyweb.info/archives/3312
(思い出させるための表現)

“Action required”
https://mickeyweb.info/archives/3719
(要行動、対応必須)

“raise awareness”
https://mickeyweb.info/archives/8831
(意識を高める)

“heads-up”
https://mickeyweb.info/archives/9871
(注意喚起の通知)

“wake-up call”
https://mickeyweb.info/archives/6572
(警鐘)

“send a clear signal”
https://mickeyweb.info/archives/12260
(明確なメッセージを送る、警告を送る)

“false alarm”
https://mickeyweb.info/archives/21482
(誤報、いたずら、誤作動)

 

 

 

Sponsored Link




Jetpack

 - 英語, 英語フレーズ