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Upfront

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(1) 前払いの   (2) 率直な  


” upfront ” には、 形容詞 副詞 がある。

意味合いは、 両方の品詞で重なる。

上に掲げたのは、 形容詞 ( adjective )。


副詞 ( adverb ) にすると、

(1) 前払いで   (2) 率直に

細かく言えば多義であるが、
普段使いなら、この2つで間に合う。

 

(1)と(2)を覚えておけば、 日常ではOK


【発音】  
ùp frónt

【音節】  up-front (2音節)


「音節」( syllable、シラブル )とは、 発音の最小単位。

日本語の場合、 原則として 「 仮名一字が1音節 」。

そのため、 音節を意識する機会は乏しい。

日英の「 音節 」 は、 ” integrity ” で深掘りしている ( 図入り )。


◆  もともと2語の  ” up  front  “( 前部へ )から派生。

ハイフン入れて、 複合語の  ” up-front ” と表記することもある。

初出年は、語義ごとに異なる。

  どれも20世紀発で、比較的新しい  

  • 前部へ 」 →  1932年
  • (1) 前払い  →  1967年
  • (2) 率直  →  1970年


upfront  (adj.)

1932, up front “in the front,” from up + front (n.).
Meaning  ” honest, open ”  is from 1970;
that of  ” paid in advance ”  is from 1967.

https://www.etymonline.com/search?q=upfront
↑  有力な語源サイト( 英文 )

※  “adj.”  =  adjective  =  形容詞

◇  ” BLUF ” =  Bottom Line Up Front

はじめに 結論 を述べ、 詳細は後回しの文書の書き方。

「 頭括型 」 または 「 統括構成 」 と和訳される。

米軍などで採用されている。

メールをはじめとする文書の本文冒頭に置き、 5Wを一気に提示。

–  who ( 誰が )
–  what ( 何を )
–  where ( どこで )
–  when ( いつ )
–  why ( なぜ )

長文になると、” BLUF 1 “、 “ BLUF 2 “、 “ BLUF 3
と複数のまとめに分かれたりする。

 

◆  英単語全体の中では、 重要でも頻出でもない。

LDOCE6 ( ロングマン ) では、 全3項目ランク外。

しかし、 ” upfront ” は見ても聞いても、 意味を推測しがたい。

会話中に初めて聞くと、 まごつくこと請け合いである。

 

◆  以下の文は、 私が直接耳にしたもの。

(1) 前払いの、 前払いで 

窓口・フロントにて。

 

前払いで

目の前の担当者に無愛想に言われると、
パニックを起こしそうな鋭い響きがある。

【発音】  ùp frónt
【音節】  up-front (2音節)



◆  金銭で揉める場面は、 できるだけ避けたい。

    「 お金 」 が関わると、
すごみが加わるのが世の常  


upfront  →  前払い
   は必ず覚えておこう。

 

【類似表現】   ※  前金、先払い、手付金


(2) 率直な、率直に   

特にアメリカ人が好んで使う印象。

 

【類似表現】    ※  形容詞

  •  straight
  •  frank
  •  blunt
  •  candid
  •  outright
  •  honest
  •  open
  •  flat
  •  direct
  •  point-blank

 

 

 

 

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