お待たせしました。
電話・対面で頻出のシンプル表現。
文面 ( メール、レター等 ) でも使える。
待ってもらったことへの感謝を端的に伝えられる。
接客時に、 少々待たせることは日常茶飯事。
通常の待ち時間であれば、 相手も予期しているはず。
一般的には、
◇ 待たせたことへの 「謝罪」よりも、
「感謝」を伝える方が、 お互い気持ちよい
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◆ 英語対応で、心がけたい姿勢のひとつは、
余計な詫びより、お礼を優先
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< 日本人の典型応対 2つ >
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I’m sorry to have kept you waiting.
–
I’m sorry to keep you waiting.
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「 お待たせして、申し訳ございません。」 の英語版。
文法的には適切で、 折り目正しい。
英語ネイティブも使う言い回しである。
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◆ ここで、次の2つを比較してみる。
(1) I’m sorry to have kept you waiting.
(2) Thank you for waiting.
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ご自分が 「 2分間 」 待たされた客であれば、
どちらの第一声が心地よいか。
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(1) は7語。
受動態で、 まだるっこい感じ。
” sorry ” の詫び言で、 空費した待ち時間を想起しがち。
→ 抑えていた不満を刺激し、 怒りをあおる。
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(2) は4語。
すっきり快活で、前向きな雰囲気。
ネガティブ感情の生じる余地が少ない。
→ 「 ありがとう 」と言われると、 反発心が削がれ、
軽めの腹立ちなら 「 まっ、いいか 」 と鎮まったりする。
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ありがとうございます
「 無難に謝っておこう 」 は、 日本ではOK。
しかし、 国際的な視点からは心許ない。
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■ 無防備に ” I’m sorry ” と言わない
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【 グローバル時代の原則 】 として、ぜひ押さえておきたい。
【参照】 ” It won’t happen again. ”
◆ 若干の手落ちが、当方にあったとしても、
その後の展開や相手の心情を推察し、
さりげなく、
◇ お礼に置き換えてしまう
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その方が丸く収まったりする。
後ろ向きな ” sorry ” よりは、
明るい ” thank you ” の方が、
気分が上向く人が多い模様。
【参照】 ” I hope you understand. ”
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◆ 状況にもよるが、 私の経験では、 概して
◇ 謝罪より、 感謝表現を重視
英会話はスムーズに弾むようになる。
いただいた電話の締めくくりは、
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Thank you for calling.( お電話ありがとうございます。)
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【参考】 ※ 外部サイト
「 謝罪 」 と 「 お礼 」 の黄金比
https://toyokeizai.net/articles/-/296906?page=3
2019年8月14日付
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◆ もっとも、 非常識に長く待たせた場合は、 この限りでない。
例えば、 1時間も放置された挙句、
やっと戻った担当者が、 しれっとした笑顔で
” Thank you for waiting. “
とのたまったら、頭に来るだろう。
これは明らかな失態。
淡白すぎて無礼。
正式な謝罪も、 接客の基本。
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【関連表現】
- “Thank you for your time.”
https://mickeyweb.info/archives/716
(お時間をとっていただき、ありがとうございます。)
– - “Thank you for caring.”
https://mickeyweb.info/archives/1986
(お気遣いありがとうございます。)
– - “Thank you for having me.”
https://mickeyweb.info/archives/3387
(招いていただき、ありがとうございます。)