Thank you for waiting.
2021/04/22
お待たせしました。
電話・対面で頻出のシンプル表現。
文面(メール、レター等)でも使える。
待ってもらったことへの感謝を端的に伝えられる。
接客時に、少々待たせることは日常茶飯事。
通常の待ち時間であれば、相手も予期しているはず。
一般的には、
◇ 待たせたことへの「謝罪」よりも、
「感謝」を伝える方が、お互い気持ちよい
–
◆ 英語対応で、心がけたい姿勢のひとつは、
余計な詫びより、お礼を優先
すること。
ー
< 日本人の典型応対 2つ >
「 お待たせして、申し訳ございません。」 の英語版。
文法的には適切で、折り目正しい。
英語ネイティブも使う言い回しである。
–
◆ ここで、次の2つを比較してみる。
(1) “I’m sorry to have kept you waiting.”
(2) “Thank you for waiting.”
ご自分が「2分間」待たされた客であれば、
どちらの第一声が心地よいか。
–
(1) は7語。
受動態で、まだるっこい感じ。
” sorry ” の詫び言で、空費した待ち時間を想起しがち。
→ こらえていた不満を刺激し、怒りをあおる。
–
(2) は4語。
すっきり快活で、前向きな雰囲気。
ネガティブ感情の生じる余地が少ない。
→ 「 ありがとう 」と言われると、反発心が削がれ、
軽めの腹立ちなら「 まっ、いいか 」と鎮まったりする。
–
ありがとうございます
「 無難に謝っておこう 」は、日本ではOK。
しかし、国際的な視点からは心許ない。
■ 無防備に ” I’m sorry ” と言わない
【 グローバル時代の原則 】 として、ぜひ押さえておきたい。
【参照】 “It won’t happen again.”
◆ 若干の手落ちが、当方にあったとしても、
その後の展開や相手の心情を推察し、
さりげなく、
◇ お礼に置き換えてしまう
その方が丸く収まったりする。
後ろ向きな ” sorry ” よりは、明るい ” thank you ”
の方が、気分が上向く人が多い模様。
【参照】 “I hope you understand.”
–
◆ 状況にもよるが、私の経験では、概して
◇ 謝罪より、感謝表現を重視
すると、英会話はもっとスムーズに弾む。
–
【参考】 ※ 外部サイト
「謝罪」と「お礼」の黄金比
https://toyokeizai.net/articles/-/296906?page=3
2019年8月14日付
–
◆ もっとも、非常識に長く待たせた場合は、この限りでない。
例えば、1時間も放置された挙句、
やっと戻った担当者が、しれっとした笑顔で
” Thank you for waiting. “
とのたまったら、頭に来るだろう。
これは明らかな失態。
淡白すぎて無礼。
正式な謝罪も、接客の基本となる。
–
–
【関連表現】
“Thank you for your time.”
https://mickeyweb.info/archives/716
(お時間をとっていただき、ありがとうございます。)
“Thank you for caring.”
https://mickeyweb.info/archives/1986
(お気遣いありがとうございます。)
“Thank you for having me.”
https://mickeyweb.info/archives/3387
(招いていただき、ありがとうございます。)